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なぜだか涙があふれたりする

仕事から帰宅し、一息。
テレビを付けて、スマホのゲームをしていた。

なぜだか、急に涙が溢れてきた。

「歳いくと涙もろくなっちゃって…。」

確かに私もそうなのだが、今、私は何に涙しているのか全くわからない。だけど涙が止まらない。
しばらく自分のことを放置して、気がすむまで泣かせてあげる。

今日、職場は辛かったっけ?

今日一日のことを思い巡らせたが、よくわからない。

「更年期になると、急に泣き出しちゃったりしてね」と諸先輩は話していた。私もそれか?

それとも普段は、自分の感情は極力抑えているからか?

職場の私は、人に興味が持てないので、あまり感情が湧いてこない。
業務上、中の良い人たちは、それが当たり前の儀式のように、愚痴や悪口や悩みの話ばかりしている。

人に興味がないと、そういうものにも共感せずにすむというメリットがある。

油断すると、すぐに会話はそういう類のものばかりに流れるが、結局は何の発展もないので、なるべく会話をすり替える。
それでも、毎回同じ愚痴や悩みばかり話している。頑張っても、悩みが解決しないのだそうだ。

実際は、解決するような策はとっていないし、結局、悩みの奥には「自分の好きなようにやらせてくれない」「自分を認めてくれない」「自分にとって都合が悪い」と言う話なので、解決策がズレている。

今の職場に来て、衝撃だったのが、みんな飽きずに同じ愚痴や悩みを言い続けている。なんなら盛り上がる話だと思っている人までいる。そんなのはノンフィクションの世界の話だと思えるくらい、私は今まで職場の人間関係には恵まれていたのだと知ることになる。

人の話を聞くのは好きなので、一旦耳を傾けるのだが、本人が悩みの根底に気がついていない場合が多いので、取ってつけたようなアドバイスしかできない。

もうひとつの衝撃は「職場で泣く人が多い」ということだ。
そこまで追い詰められているのか、とも取れるが、そうでもないのに上司に「今日は残業なの?」程度の一言で泣いちゃう人が数名いる。年齢も40代を過ぎている。これは私にとっては、ちょっと驚くべきことだった。

言い方は悪いかもしれないが、すぐに被害者モードに浸ってしまうようで、認められたい欲が強い反動のようにも見える。
「あなた、天真爛漫だなっ!」とつい皮肉が頭をよぎってしまう。

キャパシティは人それぞれだから、私の反応は冷たいのかもしれないが、反面ちょっと羨ましく思うのだ。

「私にかまってくださいぃぃ〜!」って恥ずかしげもなく言えるって、やはりすごい。

もしかすると、その人たちも更年期障害になってるのかもしれないが…。

今日、突然泣き出した私も、更年期ゆえの生理現象だったのかもしれないが、職場で些細なことに沸き立って感情豊かにのびのび生きている“羨ましい人たち”のことを思い出した。

『私にはそういうのびのびさが足りないから、涙を溜めてしまっているのかもしれない』と。

私だって認められたい気持ちもあるけど、それは職場の中ではないし、そういう気持ちは、自分で自分を認められるようになるのがベストな解決策だ。

でも、たまには理不尽なわがままも外に吐き出したいのかもしれないなと。

それでもやはり、職場には涙はいらないから、もっと違う形で、好き勝手なことして機嫌よく生きて行こうと改めて心に決めるのであった。

ひとまず、今の職場で学べることは、仕事も人間ウォッチも楽しんで、後1年程度はたくさん学ばせていただこう。

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