匠の駅競売市実験報告


 本文では2019/08/24に実施した匠の駅競売市(以下競売市)に関する実験結果について述べる。本競売市では商品やサービスが有する”価値の最大化”と”クリエイター(出品者)と入札者の交流及びファンづくり”を目指して開催した。本記事では競売市を開催した意図や背景,競馬市開催までの準備,実施中の状況,結果について詳細に述べる.

結論

 最終的に今回の競売市で行った入札して価値を高めていくシステムは致命的な欠点なく実施することができた.新機軸が多く実験的な要素の強かった内容であっただけに非常によい結果であった.出品者からは自分が趣味でやっている内容の価値を知る機会ができたことに喜んでもらえたこともよかった.その他出品者と入札者双方からは交流の機会ができてことを嬉しく思った人が多く居た.

以下の記事では上記での述べた結論に至る経緯について述べる.

背景と目的

 今回のイベントを企画した理由としwて3つ大きな理由が存在する.その一つが”自分が作った商品の価値がわからない”という問題である.僕自身会社経営者として研究者としてクローラ機構を用いたプロダクトの社会実装を目指し事業を行ってい.しかし果たしてこれを購入する人たちがいくらの価値を見出しているのかをしることができずにいた.もちろんアンケート等でこのプロダクトに対していくらなら買いますか?ということを聞いてはいるがはっきりいって安い金額を書かれておわる.実際に興味のあるプロダクトに対して消費者は示された金額に対してYes or  No でしか考えていないことが原因で自分が必要とするものにたいして提示された金額よりも上の金額としてどこまでだせるかなど考えたことはないと感じる(私自信もない).そのほかだと既存の近い性質をもった商品の金額を参照して価値を定めるやり方が存在するが自分たちが作るプロダクトは必ずしもその商品と同じではないため参考値程度にしかならない.そうやった定めた価値について作りて自身が本来もっと高い価値を狭めている実感が私にはあった.そこで競売という一つの商品に対して複数の必要とする人たちで値段を釣り上げていく形をとることによって入札者自身がどこまでであればそのプロダクトに対して必要とする金額を高めることができるか挑戦してもらう.

 もう一つが出品者と入札者との交流である.ネットオークションでは味わえない要素として出品物を直接みて体験して実際に作られたり使われたりした経緯を聞くことができる.そして出品者(作り手)と入札者(必要とする人)が互いに話して仲良くなって,出品者がどうしてこれを必要としこの金額まで出す意思を示すのか聞く機会を設けたいと感じたからである.私自身が高専キャリアというイベントで聞いた話の中に下記の式がでてきた.

ここでは技術が優れてもマーケティングがだめであれば価値は0になったり小さくなったりとした意味合いとしてでた.それに対し上記の内容が真実であるならば下記の式も成り立つと考えた.競売市の中でその人がプロダクトに示す最大価値を引き出し(価値),その人のペルソナ(どういった性別,年齢,来歴,趣味嗜好,収入等 その人を構成する情報)(マーケティング)を分析しすることによって技術(プロダクト)がもつその人が魅力的に感じる要素を導き出す.これによってプロダクトを必要とする人を定め.プロダクトの値段を定めて実際にサービス化に落とし込んでもらうときの根拠にしてほしいと考えている.

 最後の理由が私が好きなハンター✕ハンターという冒険漫画で出てくる競売の仕方を見たときにいつか自分でやってみたいと思っていたからである.今回の競売市ではこのときの漫画の描写を参考に実施した.このシーンを初めて見たときに自分でもよくわからないがいつかこの方式のイベントをやってみたいとの思いがあった.今回はみんなの協力もあって実現できた.下記の画像はその参考のシーンが描かれている内容である.

実際のシステム

 ここでは実際競売市で行った競売のシステムについて示す.準備物としては下記に示すものがあれば実施可能である.
準備物
・ふせん(一人20枚程度)
・ボールペン
・シャチハタ印鑑(任意)
これらの3点を用意し実施した.実際の流れを示す.

1.出店者が出展物に対して下記の情報をふせんに記入し,商品にはりつける.スタート金額については出店者の自由である.これは落札された金額によって出店者が損をしてほしくないためである.
・出店者(印鑑があると便利)
・出展物の説明(省略可)
・スタート金額

2.入札者は商品と商品に記入された情報をみてほしいと思えば入札を行う.入札にあたっては下記の情報を付箋に示す.今回は入札時間から2時間後に落札することにした

・名前(印鑑があると便利)
・金額(スタート金額以上の金額)
・連絡先(電話番号等,イベント時間中滞在し続ける場合は省略可)
・入札時間

3.他の入札者が入札者が入札する場合前の人が入札してから規定時間以内に入札(上記の内容より高い金額を記入し上から付箋をはる)することによって入札できる.最終的に最終入札者が入札してから2時間後またはイベント終了時点で落札とする.

準備

 ここでは実際に競売市開催までにかかった準備について示す.主に実施した内容について下記に示す
・仕組みづくりと企画書
・告知(出店者,参加者あつめ)
である.

仕組みづくりと企画書
 本企画を行うにあたって作った企画書である.こちらの内容をもとに場所や仲間あつめを実施した.今回は初回ということもありとにかくお金をかけずにシステムの検証を行うことをやることに注力した.その結果5万円以内で実施することにした.

下記の資料は上記の内容をマニュアルにしたものである.当日は出展者に配布した.

告知
 告知についてはFacebookのイベントページ機能とちらし使って行った.お金と労力をかけずにやろうと結果,この手段を選択することにした.

競売市イベントFBページ

ちらし

開催前日

 開催前日に行った内容としては主に会場設営となる.具体的には
・看板の設置
・会場の掃除
・受付・事務机の設置
・出展用机の設置

開催当日

 開催日当日は8時から19時までの時間でイベントの実施を行った.

実施結果

 実施結果としては最終的に10組の出店者があつまり,総取引額は約18万円となった.また出店者に対しては寄付という形で出店料を今回のイベントの満足度に応じて頂いた結果的に約3万5千円程度の寄付が集まった.また出展者と参加者に対しては下記のURLにてアンケートを実施した

次回に向けての改善点とやってみたい内容

 今回の内容を踏まえて競売市は最低3回は実施していく予定である.次回は東京日本橋あたりで実施予定である.改善点としては
・受付に一人はもちまわりでも常駐できるようにする
・競売票一枚につき10円を主催者から購入するようにする
・寺嶋自身以外での主催者による実施を試す
・アンケートを記入してくれる人が少なかったのでアンケート回答してくれた人に対して特典付与とアンケート回答用のパソコンの設置を行う必要がある.
・競売をしめる時間を閉会の30分前にする.そのあとの三十分を交流と精算に使う.
・大きな工作機械の場合は運搬作業が困難になったり,落札したいけどものが置くスペースがないといった問題が発生する.



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