見出し画像

小論文「奥様達の大谷翔平論」を読んで ちよちよカレッジ 一期生 香山リカ

 奥様達が言う「大谷信用金庫」には、度肝を抜かれた。
 確かに、そのくらい稼いでいるだろう。今、日本中で、大谷翔平のCMやポスターを見ない日はない。あの若さて、彼は億万長者と言ってもいい。
 
 しかし、奥様方は、
「結婚相手としてはちょっと……。」
 と、渋る反応を見せる。
 これは、以前、彼が中学生か高校生のときに書いた「将来の夢」と、奥様が「野球ばか」と呼ぶ、今の野球生活の在り方に原因があるのではないか。

野球の能力を上げることには労を惜しまない?

 
 彼の「将来の夢」は、かつてテレビで紹介されていた。〇歳でメジャーリーガー、〇歳で結婚、〇歳で長男誕生、などと書かれていた。なんだか、結婚や子供のことがおまけのように感じる。

 今は、大谷翔平のオフのキャンプの話題で持ちきりだ。
 何とかブラジャーをつけて、外国人を後ろからサポートさせる姿からは、あらゆる方法を使って、野球の能力を上げることについて、労を惜しまないように見える。

イベントやパーティがあっても、次の日の試合のために早く帰って、さっさと寝ると話しも有名だ、

こういう現状を見ると、「自分の好きなことが最優先」であり、彼の望む妻や家族像は、それを支え、彼を喜ばせる、おまけのように思えるのである。

例えば、元メジャーリーガーの田中将大の妻は里田まいで、彼は愛妻家として有名だ。「最も美しい妻を持つ」とアメリカで評されるほどで、夫婦円満な空気を感じる。

自分のルーティンがある、あのイチローでさえ、
「子どもとキャッチボールをしたい。」
などと、子作りに興味を持っている。しかし、何らかの理由で、授からないようだ。不妊治療を続けているという噂もある。

不妊治療は、妻の身体に大きな負担をかける。
球界のおしどり夫婦と呼ばれるイチローは、取材陣に向ける目つきとは違い、きっと優しい言葉をかけるだろう。

大谷翔平には、そういうイメージがまったくないのだ。
妻や子供がほしいのは本音だろう。
でも、「野球第一」な彼の生活に、家族へのいたわりや優しさ、愛が入り込む余地があるだろうか?

誰かに射止められて、デレデレするようなタイプにも見えない。

彼はすごすぎで、できすぎで、スーパーすぎるのである。


一万歩ゆずって、
「君たちは君たちで楽しんでくれ。」
と、大谷信用金庫のカギを渡すだろうか?
「大谷信用金庫? これまでパパやママがやってきたから、これからもそれでいいんじゃない?」
とか言いそうだ。

お金にも遊びにも興味がない――。
自分の好きなことだけ――。

それが大谷翔平の本質だとしたら、人生経験豊富な母親たちが、

「わたしだったら、結婚は、ない。」
「娘を結婚させたくない。」

と、思うのも当然だろう。

これまで、チームが必死に大谷を、世の女から守ってきたと言われているが、実は彼の結婚は、けっこう遅いかもしれない。

大谷翔平の妻はしあわせになれるだろうか?
わたしは4対6で、あんまり幸せじゃないほうに賭けたい。

この記事が参加している募集

野球が好き

よろしければ、サポートお願いします! いえ、充分、サポートされていると思うのですが。本当にありがとうございます!