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女子アナじゃなくてよかったー!

と、世の老若男女の皆様は、心のどこかで思っているのではないか。
大谷翔平の奥さんのことだ。
報道が本当なら、バスケットボール選手。
アスリート同士という、ダルビッシュ型の結婚だ。


身長差もちょうどよく、おきれいな人だ。
……大谷翔平は、完璧すぎる。


仮に、これが横浜DeNAベイスターズの柴田竜拓選手だったらどうだろう。身長167センチの彼が、メジャーで二刀流、バシバシと150キロオーバーの球を投げ、打てばドカンドカンとホームランを打つとしたら――。


もちろん、日本では大騒ぎになるだろう。
しかし、きっとアナウンサーにこう言われるはずである。

「167センチという小柄な体でうんぬん」

「この体でこの活躍は奇跡ですよ」


きっと、こんなふうに言われるだろう。
そしてきっと、柴田はこのように言われるのは嫌だろう。


また、メジャーには「小さな巨人」アルトゥーベ選手(168センチ)がいる。これを超えるキャッチコピーは、ちょっと思いつかない。

しかし、仮に柴田が二刀流で活躍しながら、「小柄、小柄」と言われるとしたら、わたしはそれが、たまらなく好ましい。

塁に出て、コーチとコツンもできなさそうだ。そこもかわいい。


「どこか、足りない感」というのは、魅力のひとつでもあるからだ。


思えば、阪神の藤波。すごい球を持っているのに、ノーコン。
筒香。すごいホームランを打つのに、阪神のドリスが打てない。


大谷翔平には、そういうのがない。すごいのだけど、「足りない感」がなさすぎて、魅力をあまり感じない。ああ、こんなことを書いたら袋叩きにあいそうだ。


もちろん、きらいじゃない。
でもちょっとでいいから、たとえばこのコースは打てないとか、ダルビッシュの球は打てないとか、何かあると、ああ、彼も人間なんだと思えるのだけどな。

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