9.本当の気持ち
なんだか子どもたちは「アレ」と言えば、大体面倒な親だと理解するようだ。
今、リアルに問題になっていること。
不登校とか自傷とか家出とか。
「だから自分はこうなってしまった」の原因を大体わかっているみたい。
「アレ」ってなに?
具体的に何がどうなって大変って感じてる?
ママの理想から大きく外れてママから見ると不幸一直線なのに、そういうことして。
ママが普段から言っていること、全然分ってくれようとしてくれないのね。
周りの人も「あ~わかる」なんて簡単に言って、この子の一生の責任なんてとれない癖に気休めばかり言って惑わせないでほしい。
ウザいかもしれない。
「だからだよ!」って言われるかもしれない。
でも親はどうしてだかわからない。
一生懸命やった結果が「アレ」になってしまっている。
子どもが「アレ」にならないように、一生懸命考えて、努力して、頑張って。
そうするうちに親だって自覚してきたようなもの。
だって子どものためだもの。
なんでこういうときに、ちゃんと注意しないのかな。
周囲の人の態度にちょっと苛立ちをおぼえたりして。
大事な我が子を傷つけるかもしれない人はなるべく避けて。
公園でだって他の人に迷惑掛けないようにしているし、決まりはキチンと守るようにしているし、宿題は家で仕上げるようにしているし、風邪引かないように、病気しないように、仲間外れにされないように、いい学校に入れるように。。。
それがどれほど大変か誰も理解はしてくれない。
お母さんならやって当たり前って思われることの方が多い。
お父さんにさえ理解されないときもあって、張り詰めた糸がプッツンと切れそうなこともある。
いつもピンと緊張の糸を張り巡らせて、ちゃんとした親をやっているのに。
親がアレだったら、逃げることも必要。
実はそう思う。
たくさんの親子の話を聞いているとそう思う。
逃げて自分を取り戻すしか、方法がない人もいる。
アレな親だったら、必死で引き留めるかもしれない。
そもそも自由になりたいって思うことすら禁止している親もいるかもしれない。
そんななか、アレって気が付いたあなたは偉い。
あなたの中に、自分が育っているって事だと思う。
最初はか弱い自分かもしれないけど、かすかにでも自分を感じたらそれを全力で守っていくといいと思う。
赤ちゃんを抱っこすると、ふんわりいい匂いがする。
そのいい匂いみたいにかすかな存在かもしれないけど、何よりも大事なもの。
でもママは手強いよ。
拒絶すると手強いと思う。
だから「私はこうしたい」ってはっきり言えたらいいと思う。
「もう自分で出来る」「自分でしたい」「自分で決めたい」っていう言い方でもいいかもしれない。
ママも普通の状態ではないの。
必死なの。
大事な子どもだから、そのピンチのときって必死なの。
友達と話すと、気持ちが楽になるかもしれない。
本当のことは言えなくても、なんとなく一緒にいるだけでホッとするかもしれない。
ママ相手だと責められて、頭ごなしで、窮屈なのも分かる。
でもママはママで必死で、本当に何をしたらイヤっってことわからないの。
バカじゃんって思うかもしれない。
そうなんだよ~。バカなの。
そうして子どもがいつまでも自分を大事にしてくれるのに甘えているの。
だから「もうここまでで結構です」ってそういうこと、言ってあげてください。
泣くとおもうけど、ママは子どもが幸せに生きてくれるのが一番だから。
はっと気付くと思う。
一組でも多くの親子が、今より良い関係になれるといいな。
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