戦争技術と組織の発展-①組織的戦争の起源から総合戦の完成まで
ホモサピエンスが他の動物、また他の人類に勝ったのは、大人数を組織的に動かすことができたからだ。それはアリやハチのように、一定のアルゴリズムで働く組織行動ではなく、目的を自分で定め、そこに対して集団を機能的に動かすシステムを作り出す能力のことを指す。
ネアンデルタール人は、私たちより脳の容積も大きかったし、身体も頑丈だったが、せいぜい家族単位での集団行動しか取らなかったらしい。対して、ホモサピエンスは数百、数千、数万の集団を形成するに至った。
やがて人間にとっての最大の脅威