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私が手漉き和紙に染まった理由 その3
紙漉き工場で作業し、お店の運営も続ける中で、いつかは自分で漉いた和紙を直接販売できるようにしたいと思うようになりました。
そのためには、水が使える広さと環境を整えなければいけない。
ここでもまた、何かのメッセージかのような出会いがあり、耳よりな情報を聞くことになります。
その情報をもたらしたのは、偶然その時期に話をする機会のあった木造建築士(であり、今の夫)。
そこは同じ町内の元は家具屋さんだった場所で、もう何年も使われておらず、オーナーさんはそれをなんとか使える空間にしたいという思いがあり、改修することになっていました。
それが今の店舗です。
家具屋さんだったから下は土間で、広さ的にも販売に加えて実験程度の紙漉きはできる空間。
元々もの(家具)づくりの現場なので、シェアアトリエにしようという計画がちょうど立ちつつあるときでした。
オーナーさん自身が他の場所で和紙を販売していたこともあり、和紙のお店と小さな工房がテナントとして入ることがとてもふさわしいことのような気がして、移転を決めたのです。
そして今に至る。
出産&育児で、当面紙漉きはできなくなってしまったけど、紙漉きのための小さな槽もすでに大工さんに作ってもらっていて、計画は進行中。
紙漉き工場で作業をしたおかげで、やらないと分からない、そして本気で興味を持たないと気づけないことがいろいろありました。
その学びも踏まえ、そして今の夫の支えのおかげで、私は工場をやめて、少しずつでも自分で活動していく、という茨の道に足を踏み入れたのです笑
簡単に言うと、私は私の思う純粋な紙づくりをしたい。
そしてそれを使う人に直接届けていきたい。
そんな思いを持ちながら、自分が関わってきた分野でもあり、夫との共通の領域でもある建築・インテリアを中心に、いろんな視点から、日々感じることをここに書き留めていきたいと思います。
自分自身、本当に心地よいものを見抜く力を鍛えるために。
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