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2022-07-02(sat)the XAVYELLS 『PREMIUM ACAPPELLA SHOW2022 SUMMER~現体制1周年ありがとう』at 神戸ポートオアシス(配信)

気持ちは満席!1周年

オールディーズナンバーを中心に、音楽の古き良き時代を伝える神戸のアカペラグループ・the XAVYELLS。新規メンバーにMaBさん。さらにサポートメンバーとして別のグループで活躍しているJunoさんKouheiさんを加えた6人体制で1周年を迎えた。その記念ライブが神戸ポートオアシスで行われ、会場は400人を収容できるが今回は完売ならず。目標達成ならず…ですが、自分のように配信で参加をしている方もいると考えますので、含めればある種完売と言えるかもしれません。それでは感想です(=゚ω゚)ノゴージョニゴー♪

目標を達成しながら

1曲目よりGottiさんのコミカルぶりがいつもより長く発揮される。初っ端から飛ばす姿にメンバーが大丈夫か!?と心配するも、「(外の暑さを)ライブの熱さで跳ね返す!」と宣言。そのひとことに、加入1年を迎えたMaBさんの歌声も熱が入り、ディズニーソング<Friend Like Me>で、観客の心にワクワクを焚きつける展開を見せた。

ライブ開催を発表したと同時に、YouTubeチャンネル『ざびちゃんねる』の❝登録者数1,000人達成❞という企画がスタートしていた。約130曲ものレパートリーが更新され、併せて行っていたストリートライブの活動も実を結び、前日に1,000人を越えた。グループとしての4ヶ月余りの目標は達成。しかし個々でも1年を通して努力してきた事があり、その成長ぶりを自らMCで語る。それぞれが、とても❝らしい❞ポイントで、この1年を応援してきたファンには、ほほえましくあり、よりメンバーに愛着が湧く内容となっている。


the XAVYELLS発!初!オリジナルソング

ライブはバラード曲を並べた涼やかなゾーンへ。ただし、Rennさんが歌う<ダンスはうまく踊れない>は、異質でムーディー。メンバー変遷を経て、リードボーカルで活躍することも多くなったRennさん。声の妖艶さはメンバー随一。長身から放たれる視線に、会場はむせかえる様な暑さを感じているだろうか…聴き惚れた。
そして、カバー曲のみで活動してきた彼らが初めてオリジナルソングを制作するというのも、このライブの注目ポイントだった。タイトルは<有効期限>(作詞・作曲 Neeta/編曲Gotti)。それまで忘れていたけれど、ザビエルズに出会って間もない頃、Gottiさんに「オリジナルは作らないのですか?」と訊ねた事があった。「そのうち…」という気のない返事だったことも思い出した笑。まさか❝そのうち❞がここで来るなんて。
<有効期限>は、それこそ往年のアイドルが歌っているような印象で、言わば❝令和発、昭和レトロ失恋ソング❞。しかし聴けば聴くほど男女間だけでなく、彼らが活動の中で出会ってきた人々が過るような、惜別の曲にも思える。それらを乗り越えた彼らだからこそ書ける、素直な言葉と想い。かつ、どこかで聴いたような懐かしいメロディ。古き良きを伝道してきたからこそ生み出せたザビエルズならではの楽曲だと感じた。ノスタルジアに浸るもつかの間、歌い切った安堵でメンバーの表情が緩む。それを見てこちらも笑顔に。ほっこりとした気持ちで1幕目を終えた。


the XAVYELLSのかっこよさ

『ざびちゃんねる』が更新されるたび、ポートオアシスではどの曲たちを揃えてくるのであろうと考えていた。個人的には2幕目の方がよりよくザビエルズを感じられた。お気に入りの曲が多かったというのもあるが、特に最近聴いて感嘆した<It Don't Mean A thing>が、2幕目の一発目だったことが発端だ。メモのまま感想を書くと「ぶっ込んだなー」です笑。もっと終盤に披露するものだとばかり。これだけ緊張感のある引き込まれ方をしたのは初めてだった。
❝歌って喋って踊れる❞を目標にしている彼ら。特にこの1年はレギュラーライブ(毎週水曜日にホームのCASH BOXで開催するライブ)で❝踊れる❞を強化するため、ダンスナンバーのみで構成したライブもあった。<仮面舞踏会>は、そのうちの1曲。点滅するライトで、素性が妖しくチラチラ。観客の視線をさらい、駆け引きするように踊る。Neetaさんがバック転(補助付)を成功させ、❝踊れる❞の集大成を見せつけた。
グループが10年を迎えた頃のライブで、❝笑いばかりのグループにかっこ良さの片鱗が見えた❞と書いた事があった。こだわりのアレンジが詰まった歌はもちろんなのだが、まさか❝踊る❞という形でこんなにも魅了されるようになるとは。いい意味で裏切られた1年だったように思う。


成長と感謝

リーダーとして各メンバーの努力を讃えるGottiさん。特に、いつもいじられてばかりのNeetaさんを褒めていたところでグッときました。MaBさんが加入1年ということに注目しがちでしたが、Neetaさんもまだ3年。「どれだけ練習しても緊張する」と話す場面もありましたが、日に日に頼もしい顔つきになっていると思います。彼が加入してからも2度しかライブに行けなかったので、いちばん再会が楽しみなメンバーかもしれません。「Rennは存在しているだけでありがたい」と話すと、すかさずメンバーから「夫婦!?」とツッコミが飛び、最後の最後まで笑いとほっこりするメンバー愛を届けてくれました。曲の余韻もありやさしい気持ちになっていましたが、1年間の歩みで構築された確固たる信頼を感じ、グループがさらに力強く進んでいく未来が見えました。
アンコールの<風が伝えた愛の唄>は格別でした。Gottiさんが泣きそうに見えたのは自分だけでしょうか。懐かしい曲を歌うことは、時代を伝えることであり、愛を繋ぐ術である。そんな想いで、彼らはこれからも歌い続けていくと思うのです。配信で見返す度、会場に行きたい気持ちが高まります。来年こそは会場で会えると信じて、引き続き応援していきたいと思います。

★7月2日(土)ポートオアシス公演配信購入↓(7月16日まで)

●the XAVYELLSホームページ↓


↓ここから下セットリスト↓

★2022年7月2日(土)セットリスト(★はオリジナルソング)

ー1st stageー
1.Johnny B. Goode
2.Friend Like Me
3.Under the sea
―MC「1年の成長」―
4.悲しみにさよなら
5.たしかなこと
6.ダンスはうまく踊れない
7.雨の物語
8.有効期限(★)
ー2nd stageー
1.It Don't Mean A Thing
2.?
3.あの鐘を鳴らすのはあなた
4.嵐を呼ぶ男
ーMC「ザビエルズにキャッチフレーズを!」
5.仮面舞踏会
6.ホーリー&ブライト
7.My Way
8.COCOMO
アンコール
1.風が伝えた愛の唄
ーボーナスアクト「shampoo」(People Get Ready)ー
2.一生懸命はやめられない

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