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「好きこそものの上手になるはず」

大修館書店さんの英語の教科書を利用されている学校向け機関紙「What's New!」No.1より表紙イラストを担当させて担当いただいています。
そして、なんと今回、巻頭エッセイも書かせていただきました。

「5月以降であれば転載可能」の許可をいただき、以下に掲載させていただきます。

私のポンコツぶりが伝わると同時にわたしの人間味あふれるエッセイとなりました。(そういうこと自分で言うよね)

興味のある方はどうぞ↓

「好きこそ物の上手になるはず」



大学生の息子に「母ちゃんの英語力はひどい」と言われ
ているわたしの英活とは…。とにかく機会があれば外国
の方と話してみることだろうか。


わたしはいろいろな人とコミュニケーションを図ることがけっこう好きで知らない人と話すことはそれほど苦に
ならない。そんなわたしはお節介な性格が顔に出ているのか、どこへ行っても道を聞かれる機会が多く、それは外国の方も多分に漏れない。そんなときは、いい機会だから関われるとこまで関わらせてもらおうと決めている。

外国の方から渋谷駅で銀座線の乗り場を聞かれる機会が
2度ほどあった。


1度目は3〜4人くらいの団体で、かろうじて「Ginza 
Line」と聞き取れ、「Ginza line is orange sign.」と言って、地下に点々とある銀座線の案内板を指し示した。
すると彼らはいたく満足そうにオレンジのマークを見上げて笑顔で去って行った。

しかし、彼らを見送ったあと、地上3階に駅があるため地下を出た途端に銀座線のマークは見つけにくいだろうなと心配になった。もっとちゃんと道案内してあげたかったと思ったことなどすっかり忘れていたある日、2度目の機会がやってきた。


「Excuse me?」アジア系の男性であった。来た!!!
「Ginza Line」である。以前の後悔があったわたしは、しばし悩んだ挙句「OK! Follow me!」と彼を直接案内することにした。それを聞いた彼は「Wow!」と破顔してわたしについて来た。道中、なんか話したほうがいいかな?と思い、「Where are you from?」と聞いてみると
「I’m from Taiwan.」と笑顔で答えてくれた。すると、
彼の方からもコミュニケーションを図ろうと何やら質問
をしてくれたのだけれど全くわからない。くうう。


困った挙句、「Sorry. I can speak English a little.」を捻り出し、彼は笑顔で「Don’t worry.」と受けてくれたところで当時銀座線の乗り場があった東急百貨店の前に辿り着いた。「3rd floor」と言いながら、またもや銀座線のオレンジのマークを指し示す。「Thank you!」と笑顔で階段を上がっていく彼に「Have a good day!」と笑顔で返したところでわたしの英語交流終了であった…。


これを残念に思ったわたしは長年ロンドンで暮らした
という知人に「ちゃんと道案内や世間話したい!」と英
会話の勉強を依頼。「Follow Me!」と言って案内したと話すと「それは『ついてきな!』だね」と笑われた。台湾
の彼がすごく笑っている気がしたのはそのためだったか…。


対面のため、コロナ禍で今、その勉強は中断されているが、またの機会のために備える気はまだある。


外国の方とも話すのが好きなわたしは英語もきっと上手に
なる!...はず。

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