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手紙は贈り物みたいなもの

先日、遠方に住んでいる友達に手紙を送った。

用事はないんだけど、書きたくなったから。

会うと永遠に喋れるんじゃないかってゆーくらい、リラックスして楽しい。

普段はLINEでやりとりをしているけど、なんだかもの足りなくなっていた。お互い忙しくしてるから電話もできずにいる。コロナ渦もあって何年も会っていない。かといって、話したいこと盛り沢山の長文LINEを送るのもイヤだし。

そうだ手紙書こうって、久しぶりに書いてみた。こないだはありがとうとか、最近のなんでもないようなこと。書く前はめちゃ元気なかったんだけど、書きはじめたら楽しくなってきて、元気なかったやつが書いてる内容には思えないくらい軽い内容の仕上がりになった。

あらためて思ったのは手紙を書くプロセスっていいな〜と。

封筒に貼るシールを探したり、切手を貼ったり。最後に書いた漫画いいかんじに書けたし、楽しんでもらえたら嬉しいなぁとか思いながら。とてもいい時間だった。

最初は自分が書きたいことを書いてたのに、だんだん相手が楽しんでくれたら嬉しいにシフトしていって、豊かな時間だった。すきな人にプレゼントを選ぶ楽しさに似てるかな。子供がお弁当箱開ける瞬間を想像しながら弁当作ることにも似てるかも。ってゆーか、住所間違ってたらどうしよう。


小さいころ転校した友達と文通してて楽しかった。時代を感じるなぁ。学校から帰ってきたら真っ先にポストを見て、手紙が来てた来てなかっただの、かわいい便箋だとか色々。当時はまる文字が流行り出したときで、こんなかわいい字があるのか!と夢中になって書いた。


本棚を整理してたらこの本が出てきた。これめちゃ楽しい。封筒にすきに絵を描いて、色んな作家さんの絵封筒が載っている。

表紙の絵封筒は切手が額縁に入ってる。住所も額縁に入ってて、美術館という設定。こんなシャレたのポストに入ってたら、なにこれ!って楽しくなるね。

手紙って「言葉」以外の情報が伝わってくるのがいい。手書き文字の温かみとか。質感や温度みたいな。

そんな楽しさを今の子供たちは知らないのかな?なんでもインターネットだし。その時代その時代の良さ、楽しみ方があるからいんだけど、あれもあれでとても良かった。書くの作るのがすきな子は楽しいんじゃないかな。

今回手紙を書いてみて、相手に気持ちを届けるまでに時間はかかるけど、そのプロセスに豊かさを感じた。何に豊かさを感じるかは人それぞれだから、今度友達や家族に聞いてみよう。どんなときに豊かさを感じますかって。

よく考えたら手紙って贈り物みたいなものだ。父の日、母の日、友達の誕生日、何かの記念日に、なんでもない日に。書くのも、もらうのもやっぱり嬉しい。


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