きゅうりの品種成長比較と植え合わせについて 第一回 定植1ヶ月編
きゅうりの品種比較のために色々と植えて検証してみました。いずれも定植後1ヶ月の比較です。
土はいずれもプランター用栽培土の同じものを買ってきてプランターに入れています。
うどんこつよしと1番星
いずれもホームセンターで良くみる苗です。「うどんこつよし」は病気に強いことが売り、「1番星」は長期間実がなることを売りにしている品種です。
上の写真は定植して1ヶ月です。左から
うどんこつよし
1番星
を植えています。わかりづらいかもしれませんが、うどんこつよしは写真から上に切れるくらい成長しているのに対し、1番星は真ん中くらい。
うどんこつよしは既に小さな実がついています。
うどんこつよしの方がかなり成長速度が速いことが分かります。
一方で1番星も1ヶ月でネットに絡み付ける程度には成長しており、後述する品種に比べると特別遅い成長速度ではなさそうです。
一緒に植えても問題なさそうな品種ですが、うどんこつよしを日当たりの悪い側に植えた方がバランスが良いかもしれません。
4種比較
もうすこし試している4種比較です。
左から
なるなる
ケンシロウ
1番星
サントリー夏ふうみ
なるなる
で5株植えています。この中で、サントリー夏ふうみだけ一株目が枯れてしまい、1週間遅れの定植なので不利ではありますが、それでも3週間経っています。
ご覧いただきお分かりのように、「なるなる」が圧倒的な速さで育っています。うどんこつよしよりもさらに速い成長です。
次に1番星、ケンシロウ、夏ふうみと続きます。特に日照条件が悪いとは思えませんが、ケンシロウと夏ふうみは割と成長が遅いように感じます。
特に夏ふうみは、一株目植えたら1週間で枯れてしまい、植え方が悪かったわけではないと思いますので、他の品種に比べてやや環境に弱いのかもしれません。味が売りの品種ではあります。
ケンシロウはイボイボシャキシャキの独特の実が売りのきゅうりです。シャキシャキして革命的な美味しさですがやや成長が遅いようです。
なるなるは、長期間たくさんの実がなるのが売りの品種です。それだけに、うどんこつよしよりさらに成長も早く既に実がついています。
総評
成長速度、育てやすさだけで言うと、「なるなる」か「うどんこつよし」が良さそうです。病気や気温差耐性も強いのか、葉の黄ばみも全くなくすごい速さで成長しています。成長が早いだけに、成長が遅い他の品種とは同じプランターに植えない方が良いかもしれません。他の株の日照を邪魔しそうです。
ケンシロウ、夏ふうみは味が売りの品種なので、成長が遅いことはデメリットになるわけではありませんが、4月の気温差でか葉の黄ばみが多少出ています。特に夏ふうみは一株目が同じ条件下で枯れており、植え替えや環境に他の品種ほど強く耐性を持っていない可能性もあります。初心者がたくさん収穫したくて植えるにはあまり向かないように感じます。ただ、この2種は、独特の歯応えや味がして非常に美味しく魅力的な品種です。マメにお世話をできる中級者以上の方はぜひ挑戦してみていただきたいところです。成長の速い品種と一緒に植えない方が良い品種のようです。
1番星は優等生ですね。葉の黄ばみも少なく、速くはないけど順調に成長して、長期間収穫が売りなので、初心者のうちはひょっとするとこれが1番良いかもしれません。どの品種と一緒に並べて植えてもあまり問題なさそうに思います。
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