見出し画像

abrAsus「小さい財布」10年使ったレビュー

新しい財布を買ったものの、どうにも合わず、1ヶ月で戻ってきてしまった。大人になったら、自然と長財布に移行できるものだと思っていた。違った。
いつから使っているのだろうとEvernoteを発掘したら、だいたい10年と判明したので、記念にレビューを書いてみる。


abrAsus「小さい財布」

ブッテーロレザーモデルのブラック。当時も¥22000だった気がする。何かの記念か誕生日かクリスマスに買ったはずだが、何だったか思い出せない。

ヒキニートの18歳が買うには少し高かったが、背伸びした。きっと長持ちしてくれるだろうと考えて。そして実際、10年の付き合いになった。
買いたての頃、伯母と「お揃いだー!」となって互いの財布を出したら、彼女のは通常のエンボスレザーモデルで、(若輩者が高いの使ってるのはやっぱりアレだったか……)ととても気まずくなったことを、今でも鮮明に覚えている。

現状

閉じたところ
開いたところ
開いたところ(裏)

ホックの黒メッキは早々に剥げてしまったが、黒×銀色の組み合わせは好きなので、あまり気にしていない。
手芸店で買った短いチェーンで、鍵1本をつけている。帰省中は実家の鍵もつけていて、不自由しない。内側で鍵が擦れる傷は歴史と考えることにした。

内容物

開いたところ
出したところ

フラップ
・紙幣数枚
・レシート数枚
・紙カード2枚

コインケース
・500円硬貨1枚
・薬

カードケース
・プラスチックカード4枚
・絆創膏

を入れている。
都会はATMに困らないので、多額の現金は入れていない。

メリット

小さい

いかに小さく作っているかの説明は公式サイトに譲る。本当に小さい。レディースのジーンズでも前ポケットに入るくらい小さい。スマホと財布だけで出かける足が本当に軽くなる。

長持ち

年に数回、ミンクオイルで手入れするだけでこの持ちよう。実に素晴らしい。革製品は愛し甲斐がある。

飽きない

機能美から生まれたシンプルなデザインで、飽きが来ない。いわゆる"小さい財布"と称されるもので、これより優れたデザインに出会ったことがない。

キャッシュレス向き

多額の現金を常に携帯する必要のない現代、それらの収納部ばかり嵩張るのは単純にストレスだ。

紙幣が折れない

小さな財布は、得てして紙幣を折り畳んで仕舞うものが多い。その煩雑な手間がない。

レシートが溜まらない

枚数が溜まると分厚さで取り回しが悪くなるので、定期的に財布から出して家計簿につけて処分する習慣がつく。私にとってこれはメリットだった。

デメリット

小さすぎて紛失

一度、繁華街でサコッシュから落としたかスられたかしたことがある。しばらく気づけず、どこで失くしたか足取りを掴めなかった。どうにか財布は返ってきたが、現金は抜かれていた。

紙幣が曲がる

これが一度は長財布に持ち替えた理由だ。くっきり折り畳む必要はないものの、どうしても三つ折り(三つ曲がり?)の跡がついてしまう。

硬貨がたくさん入らない

所持硬貨の枚数が最小になるよう計算して支払うのは日常である。そして、食券機や自販機、自動精算機などで、5円・50円・500円硬貨を引けなかったとき、しっちゃかめっちゃかになる。どうにかフラップを閉めて封じ込める。

カードは5枚

エンボス加工のプラスチックカードは嵩張ると知る。やつらは2枚を互い違いの上下にしてもなお、3枚分の厚みを取る。

名刺がはみ出る

カードの寸法ジャストで作られているので、カードより幅のある名刺がはみ出る。緊急で名刺入れの代役が務まらない。

まとめ

とかくにこの財布は美しい。圧倒的な機能美の前では、多少のデメリットも愛おしく感じている。
人生の1/3ほどを共にした財布。もはや生活の、身体の一部である。私はきっと、この先も永く使い続けるだろう。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?