私と読書と珈琲と
かつて「本の虫」と呼ばれていたメガネ★mocoです。
大人になったら自分の好きな本をたくさん並べて私設図書館を作るのが夢だった私ですが、昨年、自宅の本のほとんどを処分しました。
スッキリした、と思う反面、空っぽになった本棚を見て(本棚も処分したのですが)妙にさみしい気持ちになりました。
今日は珈琲でも飲みながら私の読書遍歴をかいつまんでたどってみたいと思います。
なぜ振り返りたくなったかというと一冊の本との出会いがあったからです。
私よりずっとずっとずっと若いのに、私が言いたいことをズバリ!語ってくれていると感動しました。
読み進めていくと、だんだん読むのがもったいなくなり、少し自分を振り返りながらゆっくり読みたくなりました。
時々問いかけの文章があるのですが、そのすべてをしっかり感絶えたくなりました。
そんなわけで、自分の読書遍歴を振り返ってみたくなりました。かなり省略してますけどね。
1970年~1980年(子供時代)
私が子供の頃に好きだった絵本の中で印象的だった本は「花さき山」です。
私は長女だったので、妹たちのために何かを我慢することもありました。どこかで花が咲いているはずだと思うと気持ちが慰められました。
やがて少し大人になってから読むと、自己犠牲が必要以上に美しくと描かれているように感じ、自己犠牲を強制されているように思う時期もありました。
もっと大人になって読んでみると、小さな子供に芽生える自発的な自己犠牲の気持ちに目頭が熱くなりました。
煩悩にまみれた自分が少しばかり恥ずかしくなりました。
何度も繰り返し読んだ少年少女世界名作文学全集。
また、推理小説も好きになりました。私は「怪盗ルパン」派でした。
ドキドキハラハラして夢中になって読んだのを覚えています。
1980年~1990年(少女から大人へ)
小学校から中学へ入学するころに夢中になって読んだのがモンゴメリの「赤毛のアン」シリーズでした。
小学校の図書室にあるモンゴメリの作品はすべて読み、中学の図書館の蔵書もすべて読みました。
社会人になって自分で本を買えるようになって全巻買い揃え、何度も何度も読み返し、自宅にある文庫本はボロボロになりました。もちろん、村岡花子訳のシリーズ全てを買いました。
コバルト文庫の本もたくさん読みました。
先日も職場のランチ仲間となぜか子供の頃に思い描いた未来の話になり
「新井素子が描く未来が好きだった」
と言ったら絶妙リアクションの女性が居ました。
もう一度読んでみたいと思って、図書館で探してみましたが見当たらず。
なんと、グリーン・レクイエム 新装版!が出ていました。
あの頃に感じた異質な輝きを持つ「素子ワールド」が、現代の若い世代にも共感を呼ぶのかと思うと感慨深い。
グインサーガも好きでした。お友達に貸してもらって読みました。
なんと!KindleUnlimitedの対象ですよ、びっくり。
全巻読破は老後のお楽しみにとってあるんですよね…。
1990年~2008年(結婚→ワーママ時代)
結婚し、子育てしながら働くようにになった時期です。
圧倒的に自分の時間がない。
読書に没頭なんて、無理な時期があり、子育てが落ち着いても私は読書に戻りませんでした。
その代わりに、夕食後はドラマを見るのが日課になりました。
昼間の仕事仲間との話題についていけなくなると、いろいろ面倒なんです。
そのうちそういう生活も気楽でいいものだと思うようになりました。
大好きだった音楽も読書も、なくても人生楽しくやっていけるんだな、そう感じて過ごしていた時期でした。
2009年~2023年(仕事に夢中→ママを卒業)
そんな私が再び書店で本を買うようになったのは、上司のいない営業の仕事を始めることになった時でした。
生命保険の外部委託の仕事だったのです。
研修の帰り道で立ち寄った書店で見つけたオレンジ色の本。
和田裕美さんの「営業脳をつくる!」でした。2009年の7月に購入して、隅から隅まで舐めるように読み、実践しました。
その後、同じように書店で見かけて購入したのが美崎栄一郎さんの本でした。
その後、私はカツマーと呼ばれる人たちの仲間入りをして、ハウツー本を読み漁り、営業の本もたくさん読みました。
やがてドラッガーが脚光を浴びます。そう、「もしドラ」です。
私は高校生でもマネージャーでもありませんでしたが、こっちも読みました。自問自答しながら。
この表紙も懐かしい。
やがて私は営業の世界から、営業をしない仕事の世界へ生息地を変えました。少し余裕ができて、少しだけ本を読むようになりました。
ところが、私の本棚は既にもう詰め込みすぎて本があふれ、引越しの度に段ボールに入れたままあちこちへと運ぶ本もあり、これはどうにかしなくてはいけない、ということになりました。
CDなどもかなりの枚数がありまして、思い切って処分をすることにしました。
そして、これからはKindleUnlimitedで本を読もうと決めたのです。
ipadminiが元気だったころはそれでも移動時間などに読んでいたのですが、ipadminiとお別れしてからは本を読まないまま、日にちだけが過ぎました。
KindleUnlimitedの契約はそのままになっているのに。
※そうはいってもipadminiの代わりに買ったアマゾンFireタブレットで雑誌はたくさん読んでます。読んでいるというよりは眺めているというか…
2024年 7月(現在)
実は、私が勤務するビルの中に書店があります。
平積みされた話題の本を横目に、バス停へと急ぎます。
ある日ふと、とある本にくぎ付けになりました。
あ、これ、さっき読んだコラムに書いてあった本だ。
1か月に2冊くらいだったら買ってもいいよね。
やっぱり新しい本が読みたい。
久しぶりに本を買ったことがうれしくてルンルンで帰りました。
この本に書いてある通り、普通に仕事をしているだけなのに本を読むこともできない社会なんて、おかしいよ。うん、絶対おかしい。
まとめ
かつての「本の虫」の私、あまり本を読んでこなかった方に分類されるかもしれないな、と感じました。
いわゆる偏読でしたし、愛だの恋だの悲劇だの、が好きでした。
あなたは最近、昔読んだ本を読み返したことはありますか?
私は「赤毛のアン」を読み返したのですが、がらりと世界が違って見えました。今の私はマリラ目線で読んでしまうのです。
常識的で真面目で愛情深いマリラにすっかり心を奪われてしまいました。
昔読んだ本も、読まなかった本も、読んでみたい、と素直に思います。
実は今日、別の書店へ行って、時間があったので書店をくまなく歩きまわりました。その話はまた別のブログで。
読書っていいですね。
文章を書くことも読むこともどちらも自分にとってこんなに楽しいものだったんだ、と改めて感じる今日この頃です。
そうだ!下半期は本を買おう。本を読もう。そして、ブログに感想を書こう。いい目標ができました。
最後まで読んでくださってありがとう。
また来てね。
お気に召しましたらフォローミープリーズ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?