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Days_05★「家族への思い」の伝え方②やってみた編

前回は生命保険証券と一緒に「家族への思い」を手紙に書いて保管しておくのがオススメ、とお話ししました。かつて生命保険営業職だったメガネ★mocoです。
私自身も家族への手紙を書いてみましたが、気恥ずかしいものですね。

最期の手紙を書いてみた

今の年齢(58歳)だと、突然死というのもあまり現実味はありませんが、こればかりはわかりません。
先日、胸がキューっと痛くなり、一瞬、突然死の恐怖を感じました。交通事故にあう可能性だってありますよね。可能性は低いと思いますが。

ありきたりですけど、これまでの感謝と、治療と葬儀についての希望を簡単に綴りました。

あっさりと書いたのは、あまりにも熱意のこもった「最期の手紙」は、意外に不評だということを複数のお客様から何度お聞きしたことがあるからです。
(※私は永らく生命保険の仕事をしていて、多くの給付金や保険金の支払い手続きのお手伝いをしてきました。現在は退職しています)

実際のところ、自分の親が長い長い手紙を私に遺していたら、開封するのをためらうかもしれません。

印鑑を探して開けた引き出しに分厚い封筒があった。封筒の表書きには”自分が死んだら開封してください” と書いてある。手に取ると、重い。

開封しようと鋏に手を伸ばしたが、メガネ★mocoはその手を引っ込めた。

こちらにもいろいろ都合や事情がある。
悪いけど、あなたの思い通りにはしてあげられないかもしれないし、知らなかったからごめんねってことにしないと、後味わるい。
だから、ごめんね。

メガネ★mocoは印鑑だけを取り出し、別の書類を手紙の上にそっと載せて引き出しを閉じた。

メガネ★mocoの妄想小説


ということにしちゃうんじゃないかな。

死後の手続きについて大切なことが書いてあるかもしれないのに、それでは困ってしまいますよね。

最期の手紙は「事務手続き依頼書」的なもの。

最期の手紙というのは、亡くなる本人のためではなくて、残された大切な人が困らないための「事務手続き依頼書」というようにとらえるといいのではないか、と思います。

そう考えると、ハードルが下がるような気がしませんか。

今までありがとうね、という気持ちをちょっと付箋で張り付けておく、という程度でいいんじゃないか、と実際に自分で最期の手紙を書いてみてそう思いました。


あっさりの手紙

夫には「食べすぎ注意」フリーランスの息子には「税金は滞納するなよー!」などなど口うるさく言いたいことをやんわりと。

ただし、事細かに書いたのは飼い猫のことです。
夫もわかっているとは思うけれど、万が一にも一緒に死んでしまうような事故が起きた時に備えて。

愛猫の餌の好み、好きな場所の特徴、かかりつけの動物病院のことなど、喋れない猫のために丁寧に書き記しました。
もしも私が猫より先に死んでしまったとしも、私の愛猫を私と同じように大切に守って可愛がってほしい。

伝えたいことがあふれてくるというあなたへ

私とは違って、伝えたい言葉がたくさんあって、あっさりなんて書けそうにない、という方もいらっしゃるかもしれません。

もしかすると、そういう方のほうが多いかもしれませんね。自分が生きた証のようなものを形にしたい、多くの資産を家族に遺したいという方が多いからこそ、終活市場が盛況なのでしょう。
※資産運用については、慎重にね。

生きた証を形にしたい、ということであれば、それをエンディングノートではなくて「自分史」として生きているうちに自分や家族の思い出を整理してはどうでしょうか。

もしもそれを自分の歴史としてではなく、家族の歴史として編纂したりするようなことまで発展すれば、生きがいにもなりますよね。
疎遠になっていた親族と再び親睦が生まれるなどの嬉しい出来事も起きるかもしれません。

あなたの感謝の気持ちや謝罪の言葉は、あなたが死んだあとよりもあなたが生きているうちに伝えた方がいいのではありませんか。
(と、その昔に何かのセミナーで聞いたような記憶が・・・)
※わたくし、そういえば生前整理アドバイザー2級と自分史のセミナーも受けておりました。おそらくそこで聞いたんじゃないかな、と思います。
その時の感想としては、死んだあとじゃないと相手も受け入れられないような謝罪もあるよな、と思ったことを覚えています、人生いろいろですもんね。

それぞれの「こころの風景」を大切に

思い出って、時間がたつほどに懐かしく、美しく感じませんか。

火野正平さんのキャラクターが魅力的な「こころ旅」という旅番組がありますが、私も大好きな番組です。
視聴者の思い出の場所(こころの風景)を自転車で日本縦断するという番組ですが、現在、正平さんの腰痛悪化で中断中です。
2024年の秋の旅はどうなるかしら。自転車じゃなくてもいいから、番組が続いてくれますようにと願います。

そう思うと、私にももう一度見たい「こころの風景」があります。
「こころ旅」を見て、いろんな方のお手紙を正平さんが読むのを聞いていると、最近では同年代の方のお手紙も多くなってきました。
そんなところでも年齢を感じます。

もしかするとnoteなら、そういう「願い」をかなえてくれる人と繋がることができるかもしれませんね。
そして、お互いに思い出を語り合ることもできる場所を作ることができるかもしれません。
それ、きっと素敵でしょうね。いつかやりたい。
ちかいうちにそれ、やろう!

最期の手紙、書いてみてよかったなと思います。自分自身の意識が変わるのを感じました。
もしよかったら、あなたもぜひ。

さて次回は。

万が一の時に、家族が困らないようにしておきたいということを考えると、まずは葬儀のお金の準備と遺影の準備ですよね。

次回は、①葬儀のお金の準備についてお話したいと思います。なんだよ、おかねのはなしかよ。とか言わないで、次回も読んでね。
心配しないで、明日は月曜日だからあっさりいきます。

※今のところ自転車操業です。ストック記事なしのぶっつけ本番。いつ更新が滞るかヒヤヒヤしてます。


Day_01★はじめましてメガネのMOCOです。ライラン、初参加です。
Day_02★浪費家の私と「節約」の意外な関係
Day_03★終活にはやっぱりエンディングノートが必須ですか?
Day_04★「家族への思い」の伝え方①まずは考えてみよう

#66日ライラン_シーズン2
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