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ずっとずっと可愛いきみたちへ



こちらは、今から2年前に書いたものです。
ずっと下書きにあったもので、久々に読み返して
懐かしくなりまして、、、公開してみます。



<ずっとずっと可愛い君たちへ>

我が家は、ありがたいことに3人の子に恵まれました。

3人目は、上の子たちと歳が離れており、まだ1歳です。

今日はもうすぐ小学校高学年になる上の子二人との
思い出と、彼らへのメッセージです。
子育て中の方でもそうで無い方でも、読んでいただけたら幸いです。


◾️いま、思うこと

先輩ママさんたちに言われたとおり、子どもは本当にあっという間に大きくなった。

抱っこ抱っこと言っていた小さいきみたちは、
もう抱っこなんてできない重さになってしまった。

私がいないと眠れずに、腕から離れなかったきみたちは、もう別々のベットで当たり前に一人で寝ている。

今はまだギリギリセーフだけれど、もうすぐにでも
手を繋いで歩くことはなくなるだろう。 

親といるよりお友達といるようになるだろう。  

今はまだ、反抗期でもなく何でも話してくれる。

たまに一緒に寝たいと言ってくれる。

毎日ギューーーっと抱きしめてくれる。
そして抱きしめさせてくれる。

今はギリギリのところにいる。

一歳の末っ子を育てていて、今思う。  
こんなに可愛い時は、本当に本当に一瞬で過ぎ去る。

眠れぬ日々も、イヤイヤな日々も、ギャン泣きの
日々ですら全てが恋しい。(気が狂うほど大変だったが)

もう二度と、あの頃の小さな小さな彼らに会う
ことはできない。。。


◾️離婚

二人目が産まれて間もなく、私は離婚をした。
上の子は2歳になったばかりだった。

家を出て、一度は実家に戻るが、お金を貯めて三人でのアパート暮らしが始まる。

両親とは、ある程度距離がある方が上手く付き合える。

昔からそうだった。

この頃は生きていくことに必死でだった。

自分で選んだ道。後悔は無かったが、想像以上に大変で…記憶はほとんどない。

そんな大変な日々だったが、三人での生活はとても
幸せで、思い出すと胸が苦しくなることもあるけれど、私の人生においてかけがえの無い大切な時間だった。


◾️仕事仕事仕事の日々

こどもたちが小さい頃、私は仕事がとても忙しく
毎日ピリピリしていた。

朝早くから保育園に預け、お迎えは一番最後という
日も多かった。

朝、子どもたちは全く泣かずにニコニコ手を振って
くれた。ノールックバイバイの日もあった。
(んー。切ない!笑)

お子さんに泣かれて中々離れられない親御さんを
見ると、少し羨ましいと思いながらも、
あぁ泣かれなくて助かった…と思ったりもしていた。

中々仕事が終わらず、閉園時間ギリギリに急いで
お迎えに向かうことも多かった。

必死で自転車を漕いで、息を切らして教室に向かった。

それでも二人からは「まだ遊びたかった〜!」
なんて言われて、少し切ない気持ちになったりしていた。

土日休みだった私は、平日はフルタイムで働き
土日は子どもと一日中一緒。

あの頃の私は、一人になれる時間も無く…
毎日毎日ヘトヘトで余裕がなかった。

土曜日の朝は、遅くまで寝てしまうことも多かった。

それでも公園に連れて行こう!図書館に行こう!
イベントごとがあれば連れていきたい!と

私なりに必死だった。

これはただの自己満足で、子どもたちが喜んでくれていたかは分からないが…。

疲れていても、二人の笑顔に何度もパワーをもらった。

通わせていた保育園では、お父さんが送迎をする
家庭が多かった。

子どもたちはどんな気持ちでいるだろうか。
寂しい思いをさせてしまっていないだろうかと
誰にも相談できず一人悩んだ。

私が働かなければこの子たちは食べていけない。

二人を育てながら働き、生きていくことに物凄い
プレッシャーを感じていた。


◾️思い出の自転車

保育園の送迎や、お出かけはいつも自転車だった。

小さな二人を自転車の前と後ろに乗せて、色んな
ところへ出かけた。

自転車は私も子どもたちも大好きだった。

友人に驚かれる距離も、私は二人を乗せて自転車で
出かけた。  

風を感じ、色んな話をしながら走るのが最高に気持ち
よく楽しかった。

坂道では、「ママ頑張れー!」なんて二人から
応援され、通りすがりの人に笑われたりしたが…笑

私はとても幸せだった。

キャッキャキャッキャ笑う二人の声がとても好き
だった。

こんなにあっという間に、一緒に乗れなくなる日が
くるなんて思わなかった。


◾️小学生と保育園児

上の子が先に小学校に上がると、お迎えが保育園と
学童になり…更に大変に感じた。

仕事は相変わらず忙しく…
上司の機嫌はいつも悪く、精神的にかなりまいって
いた頃だった。

だが、保育園の送迎が私と二人きりになり、娘と
一緒に兄の学童まで向かう時間が少し特別だった。

お兄ちゃんが大好きな妹。卒園からしばらくは寂し
そうだったけれど、ママを独り占めできると喜んで
くれた。

手を繋いで歩いたあの道が懐かしい。
(兄が小学生になり、もうほとんど自転車には
乗らなくなっていた。)

ニコニコ笑顔で私を見上げながら、今日あったこと
をいっぱい話してくれた。

あのキラキラした目を、私は一生忘れない。

私は学童までの娘との道のりで、写真や動画を沢山
撮った。

何気ない帰り道の娘の姿。

一人走る後ろ姿や、手を繋いでいる写真や動画。
これは残していて本当に良かった。

慌ただしく過ぎる毎日で、イライラすることも
あったけれど(それは今でもあるが)
カメラをまわすことで、少し冷静になれた。

今でもその写真や動画を見返すことがある。 

こんなに小さかったのか…………。
こんなにこんなに小さかったのか…………。


あの頃は大きくなったと思っていたけれど、
テクテク歩く娘はとても小さかった。

学童もいつも時間ギリギリで迎えに行くことが
多く、息子はほとんど最後の一人だった。

先生に頭を下げる日々。
息子にも「遅くなってごめんね」と謝ってばかりだった。

息子は笑顔で 
「先生と一緒に片付けたり掃除してたよ〜!」
「いっぱい遊べたから良かった〜!」
と言っていた。

私はその言葉を鵜呑みにして、甘えてしまっていた 
と後に気づかされる。


◾️再婚と退職

離婚から4年後、私は今の夫と出会い再婚をした。

彼氏がいないと生きていけなかった弱々女
だった過去の私。 

それがいつの間にか男なんて大嫌いになり、
一生一人で良いと本気で思って生きていた。

それは子どもが私を強くさせてくれたからだ。
恋愛なんてしているヒマはなかった。

働くこと、二人を育てることに必死だった。

自分をしっかり持ち、自分の力で生きていく。
そうなれたのは子どもたちがいてくれたからだ。

そんな時に出会った彼は、今まで出会ったことのないタイプの人だった。

真面目すぎるほど真面目で優しい。
私にも子どもたちにも。
自分の家族にも私の両親にも。  

付き合ってすぐに両家に報告した。

両親は私と子どもたちをとても心配していたし、
彼の両親もそうだったと思う。  

彼の両親に初めて会った時、私には分かった。
このご両親だから、彼がこんなに素敵なんだと。

彼の両親は、本当の孫のように子どもたちを可愛い
がってくれる。ありがたい。

彼は子どもたちの存在を元々知っていたし、
私に恋愛する気がないことも知っていた。

それでも気づいたら再婚している訳だ。。。
不思議である。

子どもたちはすぐに彼に懐いた。
私より彼と遊ぶことを喜んだ。

再婚はとても慎重になり悩んだが、
彼だから大丈夫という気持ちがあった。

それは今でも変わらない。

いっぱい喧嘩をして、いっぱい笑い合っている三人を見ると、今でもこれは夢ではないかと思う時がある。

これを書いていても涙が溢れる。

再婚を機に私たちは引っ越しをすることになり、
私は勤めていた会社を退職した。

どんなに大変でも、仕事が好きだった私は、
仕事を辞めなければいけないことにどこか納得
できずにいた。

どうして私だけが辞めなければならないのかという
気持ちがあった。

子どもたちは、お友達と離れても彼と暮らす方が
良いと、転校したいとまで言ってくれているのに、
私だけが納得できていなかったのだ。

ところがある日息子が、

「ママもう家にずっといるの? 仕事行かなくていいの? 帰ったら家にいてくれるの?」

と言ってきた。

へ?

私は、仕事をしていない私なんて私じゃない。

とか

仕事していないママなんて子どもたちにどう思われる
だろう?なんてことを考えていた。

それが息子から 

「誰か迎えに来るとママかな?ママかな?って待ってた。
 でもいつも違った。ほとんど僕が最後で寂しかったんだ。」

と言われたのだ。

そんな思いをさせていたのか…
ここで初めて気づく私は大馬鹿野郎だ。
自分のことばかり考えてしまっていたのだ。

最低最悪だ。

息子はいつも私を助けてくれた。

あんなに小さかったのに…。

いつもいつも我慢して、平気なフリをして頑張ってくれていた。

環境が変わるのは私だけじゃない。
子どもたちは学校でまた新しいスタート。

近くでフォローしてあげられる状態でありたいと
思い、しばらくは専業主婦でいることを選んだ。
後悔はない。


◾️3人目誕生

再婚して1年後、末っ子が産まれた。 

息子は溺愛。可愛くて可愛くて離したくない!
学校にも行きたくない!と言う始末。

一方娘は少し複雑なご様子。。。

今までずっと末っ子でいた娘は、赤ちゃんは
可愛いけれど… パパとママを取られたみたいと
いう思いがあったようだ。

私はそれがすごく気になった。

夫に頼み、娘と二人きりの時間を沢山作った。
小学生だって、まだまだ幼い。

彼女が満たされるように、二人きりでいっぱい出かけた。

長時間は難しくても、できるだけ二人の時間を作った。

娘が満足してくれていたかは分からないが、
私は二人きりの時間がとても楽しかった。

末っ子が生後半年くらいだろうか?
娘は少しずつ変わり始めた。

今では兄と弟を取り合う日々。

そんな三人を見て、私は心から幸せだと感じる。

この幸せがずっと続いたら良いのにと。
時間が止まってくれたら良いのにと。

そんな叶いもしないことを願ったりしている。    


◾️保育園の先生からの言葉

私が一人で二人を育てていた頃、保育園にお迎えに
行った時の話。

0歳児クラスの小さなお子さんを抱く先生に

「可愛い〜ですね〜小さいですね〜」と声をかけた。

すると先生は
「〇〇ちゃんもまだまだ小さいですよ〜!」と言ったのだ。

「いやいや大きくなっちゃって…
こんな可愛いおちびちゃんだった頃が懐かしですよ〜」と返した。


あの頃の私に声を大にして言いたい。

「まだまだ小さい!!めちゃくちゃ小さい!!
めっちゃ可愛い!!!!!」


可愛くないなんて思っていた訳ではない。
日々忙しく毎日大変で、そんな余裕がなかったの
かもしれない。 

だんだん生意気にもなってきたり、兄妹喧嘩にも
疲れたりしていた…

まだお喋りもできないくらいのこの頃が懐かしい…
と思っていたのかもしれない。

もうすぐ高学年になる子どもたち。  

今でも1ミリも変わらない。

可愛くて。愛いくて。可愛いくて。愛しい。

あの頃とは違う可愛さだけれど、全く変わることは
ないのだ。

親バカだって言われたって関係ない。
いくつになったって、子どもたちは可愛い。

愛しい。愛しすぎる存在なのだ。

先生からの言葉は、私の心に残ってずっと忘れられ
ない。

気づかせてくださった先生に感謝しかない。

手厚いあたたかい保育にも、とてもとても救われた
日々だった。


◾️タイムスリップ 

今、一歳の末っ子を育てながら、あの頃の息子や
娘に会わせてもらっているような感覚になる。

全てがあの頃の記憶と繋がるのだ。

あぁ、
この絵本は息子も好きだったな…
同じ動きしてたな…
この抱っこだと泣き止んだな…
こんな遊びしていたな…

懐かしい懐かしい懐かしい……涙

年齢を重ねたこと、三人目と言うことで、
少しは余裕を持って育児できている。
(もちろんフギャーーー!!となる日もある)

忙しすぎてあっという間に過ぎ去った日々。

それでも今末っ子を見ていて蘇る記憶がある。

必死で駆け抜けたあの日々。

末っ子のお陰で、ほんの少しだけあの頃に戻れた
ような気になる。

だけどやっぱり別人なので、あの頃の二人にもう
一度でいいから会ってみたいと思う。


◾️今、子育て中のパパママさんへ

毎日の子育てに家事に、お疲れ様です。
自分の時間が無く、とても辛くしんどい日
もあると思います。

私もありありの大ありです。
(十年前よりかなり体力的にもしんどい!笑)

上の二人が小さい頃、同時に泣かれて私も一緒に
泣いた日がありました。

あの頃は本当にしんどくてしんどくて…
どうにかなりそうでした。

だけど、一度だけそんな二人と私を動画に撮って
みたことがあるんです。(私はリアル白目してました〜)

あんなに辛くてたまらなかった時間が、今見ると
とても可愛いくて愛しいのです。

あぁ…あの時、残しておいて良かった。
これは何度も思いました。

もうあんな風に声を上げて泣くことはない。
一瞬だったんだな…。

色んなところで同じようなことを書かれている
方がいらっしゃると思いますが、動画を撮ること本当におすすめです。

私は今でも余裕がなくなると、していますw


今しかないこの時を、一緒に楽しみましょう。


◾️ずっとずっと可愛いきみたちへ

あと数年で、もう口も聞きたくない!
となっているかもしれないね…。
母…無視されてるかな。

それでも良いよ。(少し不安はあるけどね。)

どんなきみたちでも、私は愛する。
幸せであってほしいと願っている。

もうあの頃みたいに、色々手助けできなく
なるけれど、この思いは一生変わらないよ。


何年経っても

新幹線を見れば
「あっ!!新幹線!!」と言ってしまうよ。

大好きなキャラクターを見つければ
「ほら〇〇あったよ!!」って言ってしまう。

一緒に行った公園も、図書館も、大好きだった
お祭りも、お気に入りのお店も、東京旅行も、
毎年必ず行ったお花見も、ずっとずっと忘れない。

いくつになっても、何年経っても、

ずっとずっと可愛い可愛いきみたちとの
大切な思い出。

私のiPhoneには、きみたちが仲良く手を繋いで
歩く後ろ姿の写真が沢山あるよ。

たまに振り返って笑う君たちが愛しい。

いつまでたっても愛しいよ。

私をあなたたちのママにしてくれてありがとう。

これからもずっとずっと可愛いきみたちへ。


自己満に残した拙い文章ですみません。

もしも最後まで読んでくれた方がいたとしたら、
心からありがとうございます。

またまだ続く子育て。
愛を込めて頑張ります。

それではまた。書きますね❁