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リニューアルにあたり改めて自己紹介

見知らぬ男女が机を挟んで向かい合った時、十分と経たずして始まるのが自己紹介だ。私はこの時間がどうも苦手でならない。名前は…、趣味は…、職業は…などと実に退屈な会話が目の前で順番に繰り広げられていく。かと言って、何か自分が面白い自己紹介ができるわけでもなく、その場では無難にやり過ごす。あぁ〜アイドルみたいにオリジナルの自己紹介フレーズがあったら良いのに、なんて思って頭で考えてみるが寒い。「ウイーン生まれ、千葉県育ち、なんちゃって帰国子女の27歳、マーリンこと松嶋真倫です!」いや、やっぱり寒い。

と冗談はさておき、つい先週マネックスとしての業界におけるブランディングを主目的に「マネックス仮想通貨研究所」というメディアをリニューアルした。それに伴いマーケットレポートの配信媒体をイマドキ流行りのnoteに移すことになったのだが、これを機に簡単に自己紹介しようと思う。謎の執筆者「松嶋真倫」の名前を見て、レポートを読むのをやめた人や、誰やこいつ名前読まれへん、とムッとした人もいるだろう。以下を読んで、私のことが少しでも伝わると嬉しい。

自己紹介と言われると毎回何を話せば良いかと迷うが、今回は私が暗号資産・ブロックチェーン業界に入ることになったきっかけとその時の印象を話そう。業界の人に参入の動機を聞いて回ると、国際送金の手段としてビットコインに注目したとか、技術や分散の概念に魅了されたとか、インターネットの次の時代の流れを感じたとか意識高い系のコメントばかりが返ってくるが、私は一切そんなことはない。友人らに付いて気づいたらこの業界にいたというスーパー意識低い系の人間だ。

そして、印象も最悪だった。まだ銀行に勤めていた時に、当時その友人らとシェアハウスをしていたのだが、なんだかリビングが騒がしいと思って朝起きると、突然「50万円出してくれ」とお金をせびられた。どうやらビットコインが暴落して追証が必要になったらしい。社会人2年目にとって50万円は大金だ。しかし、私は、ビットコインが何なのかもよくわからないまま、通勤がてらATMに立ち寄ってお金を友人に預けた。今振り返ると自分でも全く理解できない行動だが、友人を信じたこの時の判断は少しも間違ってはいなかった。

そんなこんなで私は流れるまま友人らの会社に加わり、業務の一つとして暗号資産のマーケットレポートを毎週ときに毎日、2年ほど書き続けてきた。他の金融出身者のレポートを見かけることはあるが、私ほど継続してマーケットに関するアウトプットをし続けている人は業界にほとんどいないのではないだろうか。テクニカルについてはアセットによる大差がなく経験あるトレーダーに解説を譲るが、相場が動く業界特有の要素や株式為替市場との関係については、その変化も含めて誰より追ってきた自信がある。

このように大口を叩いてもまだまだ肩書きがものをいうのが金融の世界だ。正直に言って無名でキャリアの浅い「松嶋真倫」がビットコイン相場のコメントをしたところで誰も見てはくれないだろう。金融はどの世界よりも権力の偏りが顕著で、且つその重要度が大きいことは十分に理解している。しかし、私はこの世界でも肩書き抜きにコンテンツそのものが評価される流れを作っていきたい。その足がかりの一つとして、このレポートは存在している。

あれこれマーケットの人間っぽいこと書いてきたけど、その他レポート・記事の執筆とか編集とか取材とかもして、文字×金融×暗号資産・ブロックチェーンの人間です。引き続きよろしくお願いします。

https://note.mu/bitcoin_souba

#暗号資産 #ビットコイン #マーケット #自己紹介 #コラム

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