見出し画像

イチローの記者会見を聞いて感じたこと

これから先これほど偉大な人が現れるのだろうか、と誰しもが思う人がまた1人第一線を退いた。私は野球への興味関心は薄いし、彼の功績を具体的に誰かに説明できるほどの知識もない。そんな私でも、2009年に開催された第2回WBCの決勝では、テレビ越しに彼のプレーに視線が釘付けになったことを今でも覚えている。この時に限らず、30年近いプロ野球人生を通して世界中に多くの感動を与えてきた彼の言葉は自然と心に響く。イチローの引退記者会見を聞いて感じたことを一部述べたい。

「現役を通して貫いたのは野球愛、引退後も別の“野球選手”になっているだろう。」
大抵の人は、自分の好きなことを見つけてそれを生涯やり続けることができる人はほんの一握りで、自分はそんな人にはなれないと考える。しかし、それは好きなことに関わる術を無意識に限定しているからであって、実際は仕事でもプライベートでもその方法は数多く存在している。IT化が進んだ今日ではなおさらだ。とは言いながら、イチローの会見の言葉、表情を見ていると、自分が“好き”と認識していることは単なる思い込みで、本当は未だに自分の好きなことを見つけられていないのではとも思う。それくらいに彼の野球愛は真実だ。

「人より頑張ることはできない、あくまで秤は自分の中にある。」
会見の中でイチローが強調していたのは“自分なりに”頑張ってきたということだ。一般に他人との比較で自分を評価する人が多い中で、彼は常に自分の限界と比較することで自分を高めてきた。つまり、毎日自分を限界まで追い込んできた。私の過去を振り返っても、自分の限界に挑戦した経験は学生時代の部活動の時くらいしかない。働き始めてからは、自分の成長に繋がる限界とはほとんど無縁で、環境ストレスやアルコールの限界を極めてきただけである。おそらくそんな人が大半だろう。断続的に自分の限界に挑戦することはできても、それを継続的に行うことは極めて難しい。彼はそれを生涯やり続けてきたのだ。

「久しぶりに東京ドームに来て日本のファンの熱量を改めて感じた。」
遠く離れたアメリカでは日本のファンの熱量が伝わりづらかったとイチローは口にした。仕事で日本の仮想通貨・ブロックチェーン企業の人に話を聞いて回っていると、各々が業界に対する熱い想いを持ちながら、好きで事業に励んでいることが伝わってくる。業界の先も見えない中で、彼らはきっと毎日限界に追い込まれながら事業の成功に向かって努力を続けている。しかし、これは業界に関心のない世間の人や、単にインターネットを通じて仮想通貨を売買しているだけの人には決してわからないことだ。私はこの業界の熱量をみんなに伝えなければならない。イチローのように挑戦し続ける人がこの業界にはこんなにもいるということを。
以上の他にも、イチローの引退記者会見から考えさせられることは多々あった。特に記者については何か会見が開かれる度に思うことがあるが、それは別の場で述べるとする。

最後に、「イチロー、28年間の感動をありがとう。」

#イチロー #仮想通貨 #ブロックチェーン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?