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~CADでやる~自分でデザインしたジュエリーはどうやって製品化するのか【6】

新しい世界

手造り、ワックス、ともう一つのつくり方は、近年一般的になっている④CAD、3Dプリントです。


建築やインテリア、アパレル、宝飾の世界にはコンピューターを使って作図をするシステム、CADがあります。
宝飾業では早い段階で取り入れたようですが、一般的ではありませんでした。私が初めて身近に見せてもらったのは約15年ほど前で、やっと若い原型師が使い始めた、という頃です。それ以前から大型のものはメーカーなどでは扱っていたと思います。

宝飾デザインには専用ソフトがあります。
加工を受け付ける会社ではほとんどの場合CADデザインを受けてくれるようです。

正しくは、
作りたいイメージやデザイン画、ラフ画を渡して、その後CADで作画するか地金で職人に渡すか、ワックスから造るかを判断する、という流れです。

どの方法が一番適しているかが大事です。

CADは個人での導入ハードルが高い

個人で導入するのは値段も技術もハードルが高い、と感じます。
CADを売りにしたデザイナーになるならまだしも、目的が「オリジナルジュエリーを作る」だったら、デザイナーや業者に頼んでしまった方が早い。

若い方や、もうすでにコンピュータデザインの下地があるかたなどは、ぜひ活用してほしいと思います。デザイナーやオペレーターは今後主流になるとと考えます。

コンピューターの利点

CADの利点はそのまま3Dで出力してすぐキャストへ出せること。
データが残るのでゴム型や原型が無くなっても作れること、それに伴う時間短縮です。時間が短縮され、カットされる工程もあるため、コスト削減にもなると思います。
個人的に考えているのは、以前なら原型を分割しなければゴム型を残せなかったデザインも一型で複製できるのではないか、ということ。
データで残し、その都度立体抽出してキャストへ出せばいい。


まずは目的。ゴールはどんな感じ?

CADはジュエリーをつくる一つの手段であって、目的ではありません。
地金から手造り、ワックス、CADデザイン、のなかで最適の方法で作り始めます。
量産にするならそれなりの計画をするので、一点ものならワックスで造るけど、量産の原型なら地金でつくっちゃったほうが良い、そのデザインならCADが早いなど、ゴールによっても大きくつくり方が変わってきます。

どの方法でもそうですが、まずはどんなものをつくりたいのか、を明確にしておくことが大切です。
参考になる写真や、下手でもいいからラフ画をもって加工屋さんのお店のドアをたたいてください。

必ず形にできます。


※CADについては、私が現役の頃はまだ一般的ではなく、
経験値が足りません。
その為、解説が足りないところがあると思います。
今は専門の解説サイトや現役デザイナーの発信など、
詳しく解説しているところがありますので
ぜひそちらを参考にしてください。
もしくは直接加工屋さんに聞いてみるのも良いと思います。

記号・リュウコ


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