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おっちー(53)の秘密、ある晴れた日の午後


ありがとうございました~

エムは、結構長く滞在していた、なんだか仕事を仕上げてすっきりしている風情のビジネスマン風の男性を送り出した。

やっと店内が静かになったので、僕も少し休めるかなと伸びをしながらカウンターの椅子に腰をかけようと思ったところ

カランカラン

いらっしゃいませー

「あれ?おっちーさん?珍しいですねこんな時間に、ロスさんまだ帰ってませんよ」


「ああ、いいのいいの、ちょっとそばを通りかかったから、それにしても今日は暑いね。」「もしかしたら、そろそろエム君も休む頃かなと思ってきたんだけど、」


「おっちーさん」ウルウル
「そうなんですぼく、ずっと朝から忙しくて今から休憩しようと思ってたんです。」

「でしょ、俺が代わりに店ばんしとくから、休んでおいでよ」


「おっちーさん、じゃお言葉にあまえて」

カフェの印象とはかなり雰囲気が違うところがよく目立つ、古風な割烹着のような型のエプロンをはずしながらエムは

「おっちーさんちょっとたってもらえます?一応格好だけでも店の人っぽく
エプロンしといてください」といいながら 笑(エム)はおっちーさんのエプロンのひもを結んだ。


「じゃあ、いってきまーす」エムは伸びをしながら店からでていった


いや、、本当に今日は暑いな、大きなガラス型のサーバーからアイスコーヒーをカップに注ぎながらおっちー(53)はごちた。


きょろきょろ、、誰もいないのを見計らっておっちーはいつもの頭にのせているものをとった、いい具合に油ののった肌具合が再現されている年齢相応の髪型素材をカウンターに優しくのせた


キラキラ

おっちーは胸ポケットから櫛をとりだすと、汗ばんだ、色素の薄目のサラサラヘアを整えた


いつもは、皆から気の毒そうな目でながめられる櫛も本来の仕事をして生き生きとしているようだ


かつてのマスコミでのいやというほどモテた歴史を繰り返さないために、表舞台から身を引いたその日から、プロデューサーとして生きていこうと決意を決めたその日から

そのままにしておけばと目立ってしまって仕方がない、髪色や柔らかなウエーブがかった髪をおっちーはわざわざ波平さん仕様にしているのだった。
そして、


この秘密は妻も

誰もしらない



キラキラ




(幼馴染の源と豊ちゃんと読者と作者以外は)


*波平さんというのは日本でもおそらく5本の指に入るほど有名な男性であり、古風な日本男性のモデルになっていると聞いている、それにあやかりたいと思ったおっちーだった。


キラキラ


JUNGLE CAFE とは