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蝶に誘われ仁風閣へ

今回私は鳥取県鳥取市にある仁風閣へ行った話。

仁風閣外観

かわいい蝶の街灯に誘われ鳥取城跡近くに来てしまった。
そこには、仁風閣と鳥取県立博物館があった。

蝶の飾りがついた街灯

仁風閣の前には、成人式の前撮りだろうか、振袖姿の女性たちがカメラマンに写真を撮られている風景をちらほら見た。
確かにこの建物と一緒に撮影したら映えるだろう。

仁風閣は、明治の時代に旧藩主池田家別邸として建てられた洋館だ。
その後も、嘉仁皇太子(後の大正天皇)の御座所、内務省鳥取土木出張所の事務所、隣にある鳥取県立博物館の前身である県立科学博物館として使用されていた歴史もある。
国指定重要文化財であるが、観覧することが可能で料金は一般150円だ。
※2023年5月時点
館内は写真撮影可能だが、資料によっては撮影不可のものあるため注意。

仁風閣の内部

特に目を惹いたのは、支柱のない螺旋階段だ。
この“支柱の存在しないらせん階段”は、明治時期の洋風建築では国内唯一と言われているようだ。
欅(けやき)を削り出して作られた曲線が、とても美しいため、実際に眺めて欲しい。

1階から見た螺旋階段
2階から見た螺旋階段
螺旋階段の注意書き

照明も、ランプ交換はしているが、それ以外は当時のものをそのまま、もしくは修繕して使用しているとのこと。

仁風閣の照明

パネルの展示もわかりやすく、読み応えのあるものだった。
池田家の家紋が揚羽蝶ということも学習出来た。
私を誘った街灯の蝶は、ただかわいいデザインというわけではなく、池田家の家紋を表したものだったことがわかった。
資料も貴重なものが多く展示されている。
多くが撮影禁止のため、ぜひ実際に見て欲しい。


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