プロジェクトテーマパークの概要と振返り #Backlogボドゲ
私はボードゲームが苦手です。人生ゲームやモノポリーは子供の頃に遊んだことがあるくらいで、大人が遊ぶボードゲームはルールを覚えるのが不得意なせいか、積極的に遊ぶことはほとんどありません。
そんな私でも 楽しい! 勉強になる! と感じたボードゲームが、プロジェクトテーマパークです。
プロジェクトテーマパークとは
ヌーラボ社が制作した、プロジェクト管理を体験できるボードゲームです。
販売サイトでは、再販後直ぐに完売するような状態で、現時点でも再販の予定は無さそうです。
ボードゲームの概要
プレイ人数は3名〜5名、所要時間は約30分~60分です。
ジェットコースターや観覧車などのアトラクションを、期日までに全て建築すれば完全クリアとなる協力型ボードゲームです。
コンポーネント
使う物(コンポーネントと呼びます)は以下のとおりです。
・サイコロ
・4種類のカード(※1)
・2種類のマーカー(※2)
・プレイボード
※1 ヤル気カード、役割カード、アトラクションカード、イベントカード
※2 信頼マーカー、進捗マーカー
これらのコンポーネントを使い、プレイを進めます。
所要時間
所要時間は、プレイ中の盛り上がりで長くなります。経験則ですが、初心者だけでプレイする場合、ルールを確認しながら進めるため、所要時間は約60分~90分、数回プレイして慣れてくると、30分以内で1プレイという感覚です。
期日
プロジェクトテーマパーク建設の納期は3月です。
万が一、間に合わない!と思ったら1ヶ月だけリスケが可能です。
勝利条件と敗北条件
期日内にアトラクションの建設を完了(※1)すると勝利となります。
未建設のアトラクションがある場合(※1)や、信頼ポイント(※2)が0になると敗北となります。
※1 建設完了と未建設には条件があります。期日に達した時点で、3つ以下とすると完了となり、4つ以上残った場合は敗北となります。もちろん、全てのアトラクションを建設完了すると勝利で、完全クリアとなります。
※2 信頼ポイントは、1ヶ月毎に増減します。建築に成功すると1ポイント増え、失敗すると1ポイント減ります。
信頼ポイントは、勝利するための戦略に重要な仕組みです。
プロジェクトマネジメントにおける顧客の信頼と同じ意味と捉えると良いと思います。
ゲームの流れ
詳細なルールや準備は、ルールブックに記載があるため割愛しつつ、1ターン(※1)の流れをざっくりとまとめました。
※1 「1ターン」は1ヶ月
バーンダウンチャート
プロジェクトテーマパークのプレイボードは、バーンダウンチャートと呼ばれます。
月末処理で、残りのアトラクションの数に合わせて進捗マーカーを置き、進捗状況を表します。下の図の場合、15個のアトラクションが13個になったことを表します。
バーンダウンチャートで、プレイ中の戦略をディスカッションしたり、プレイ後に振返ったりできるのもプロジェクトテーマパークの醍醐味だと思います。
バーンダウンチャートの例
以下にバーンダウンチャートの例を挙げます。
このように、プレイ後にバーンダウンチャートを振り返るとどのような進行だったのか想像できます。
役割
私が一番プロジェクトテーマパークを楽しむ上で注目したいポイントは、開始時にプレイヤーに配布する役割カードです。
全部で9種類ある個性的な役割が、プレイヤーに割り当てられます。
プロジェクトテーマパークでは、割り当てられた役割になりきって進行する楽しさがあります。
同じプレイ内容になることはほぼ無い
プレイ人数が4名の場合、9枚の役割から4枚を選ぶことになりますが、この時の組み合わせで126通りあります。イベントカードとアトラクションカードの数や、ヤル気カードが変動要素として掛け合わされます。
何より、プレイヤーは個性のある人間です。そのため、開催する度に新鮮な気づきが得られると確信しています。
実体験からの振返り
「開催する度に新鮮な気づきが得られると確信しています」と言い切った理由は、昨年開催した5回のプロジェクトテーマパーク体験会で実感したからです。
改めて振り返ると、チームのディスカッションが活発に行われ、他人を尊重しながらプロジェクトマネジメントを学べる良いツールだなと思っています。実際にプレイせず、見学してても学べるので、プレイ人数に関わらずに楽しめると思います。(アイデア次第でオンラインでも実施できるのではないだろうか)
開催当時のレポートは、noteに掲載しています。
まとめ
せっかく出張先にもプロジェクトテーマパークを持ってきているので、そろそろ社内の勉強会やチーム活動の一貫でも体験会を再開しようと思っています。不特定多数を集めての実施は準備が大変なので、簡単に実施はできませんが、せっかくプロジェクトマネジメントを学ぶための良いツールなので、今後も活用していきたいと思います。