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サン・セバスティアン、午後の日陰

スペインで最も著名な観光地、サン・セバスティアン。
バスク州の北部に位置し、ピスケー湾に臨む。
今回は市街のDonostiako Sustapenaがモチーフ。

▼モチーフとなった写真

写真にはないですが、パラソルをプラスして陽気な昼下がりにしてみます。

▼下絵

▼ファーストウオッシュ

空と雲と建物。
キャンバスの白を雲に活かすため、ブルーは部分的に塗る。
イエローオーカーの建物の上部と地面は、空の反射を意識してブルーを重ねる。

▼セカンドウオッシュ

影の部分を重ねると、少しずつ建物が立体的に。
これをネガティブペインティングと呼ぶそうだ。
空にも雲の影を入れていく。

▼描き込み

パラソル、人間、窓、電柱。細かい部分を描きこんでいく。
写真をよーく見ると、一つひとつがアスファルトに反射している。

パラソルを強調するために建物の中央を暗くしてみたが、
引いて見ると明暗の境目があまりのもくっきりと出てしまった。
ということで修正と仕上げへ。

▼手直しと仕上げ

ファーストウオッシュの水分量が足りなかったか、空がちぎり絵風に。
まずまずの出来上がり。個人的には建物の塔がお気に入り。
次回は「街に降り注ぐ朝の光」というタイトルが似合う明るい絵にしたいです。


後日、描いたver2

空の陰影がver1より丁寧になり、全体的に明るくなった一方、
パラソルの下の賑やかな雰囲気は何処へ…修行は続く。

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