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【まったり経営学13】『世界標準の経営理論』12〜知の探索・知の深化①〜腐らせるのは結局、人

さてと、今回も2年前の感想から、

お、三村会頭の言葉をしっかり使ってんね👀
習慣としてやってるから大枠変化なし。
Facebookがnoteに変わったくらい🕺

見出しとしては、

  1. イノベーションと組織学習

  2. 組織学習における知の探索と知の深化

  3. 組織学習の循環プロセス

  4. 知の探索・知の深化

  5. 知の探索・知の深化の重要性

  6. マーチが打ち立てたイノベーション研究の金字塔

  7. 現代的な共通定義

  8. 両利きの経営

  9. 限定された合理性

  10. コンピテンシー・トラップ

  11. マーチの論文

てな感じかな💦

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今回の感想

まあ、昔よくクラスメイトとか同級生でいたのが、

自分の得意科目とか得意なことばかりしかしないヤツ
👉全教科満遍なく点数が取れない

ヤツ。ま、勉強とか学校の中だけならそれでいいかもしれないけど、リスキリングやリカレントが叫ばれてる時代に、あなたの周りにもいませんか?

  • 「私は文系出身だからPCはちょっと、、、」

  • 「いやあ、理系だし、DBが専門だから、操作性とかUXデザインみたいなデザインとかは門外漢で、、、」

みたいな人👀

そう、日常生活とか仕事に関わる分野でも必ずみんな、

自分の得意分野とか専門分野が出来ておけばいい

って今までがそう言う時代だったから、結局は、

自分の好きなことだけ探求しておけば大丈夫

って勝手に思い込むんだよね〜〜〜〜

過去に大ヒット商品を飛ばした老舗企業でそういう人が集まると

「うちは世界の〇〇だ」
「うちの主力商品は、プラズマだから、プラズマだけでいい」

みたいな感じで、いつの間にやら、得意分野の開発しかしなくなる。
そして、時代の変化についていけなくなり、会社が傾く。そもそも、成功体験を得るまでは、

知の探索と知の深化=両利きの経営

がうまく回っていたからこそ、その大ヒットに繋がったはずだし、成功体験なんかを捨て去って、その開拓スピリットだけ組織風土として大事にしておけば、

今みたいな体たらくになることはなかった
気づいた時には遅かった

みたいなことになりがち。

社会に出てからも、

「自分は学生時代は人気者で〜〜〜」
「自分はスポーツでこんな成績を残して〜〜〜」
「どこどこ大学を出ていて〜〜〜」
「昔はモテた〜〜〜」

とか過去の栄光に浸ってる人ほど、うだつが上がらない人も多いでしょ👀

企業とか雇う側、周囲の家族もあなたに求めてるのは、そういう過去の栄光自慢ではなくて、

それだけ人気者だったり、スポーツで優秀な成績を残せるくらいストイックだったり、有名大を卒業するくらいだから、

その経験で培った考え方や行動力、柔軟性、粘り強さ

なんかを発揮とか、RPAやプログラミング、DBやマーケティング、ブランディングデザインみたいな学生時代になかった未知の分野が出てきても、

諦めずに積極的に学び、目標を達成していく

みたいな力だと思うんだけどね👀

だって、何事においてもそうだけど、過去の栄光自慢とか、

成功体験で得意分野だけやってるのは、それで、高収益が続くうちは、

楽だもん

新しいことを学んだり、人材を育成したり、他のことで行動しなくていいし、お金に群がる人たちにチヤホヤされるから。だから前回の記事

で、

この国自体が、バブルって成功体験に未だに囚われ過ぎじゃね?👀

って書いた次第。まさに

コンピテンシートラップ

にハマった企業の末路を、国を挙げて大絶賛進行中で衰退して体現してる。

高度経済成長期〜バブルみたいなたった2〜30年もなかった時代

の成功体験に囚われて、

人材投資=教育もせず、
研究開発=予算を数兆円レベルで設けて未知の特定分野に注入もせず、

バブル期にアメリカに次いで世界第2位の経済大国
技術立国

なんてまやかしを錦の御旗に、優秀な過去の先人たちが、血と汗の結晶で作ってきた財産をただただ食い潰してきただけ。

自分でモノをゼロから生み出せない人たちがのさばって、知の探索を疎かにし、

知の深化と目先の高収益だけを追う=コンピテンシートラップ

を、国全体で数十年も続けてたなんて本当に異常だし、珍しい。挙句、自分たちが完全に世界から取り残されてるって分かって初めて重い腰をあげようとしたものの、

掛ける予算が数億円〜数千億円
しかも卓越先端研究大学にだけ〜〜〜

ってさもしい限り。

例えば、

AWSを開発したAmazonは2006年くらいから、AIとクラウドサービスの開発に毎年巨額な予算を10年以上かけてきたし、
アメリカや中国も2009年以降で、年間10兆円くらいの予算をかけて、人材育成も含めて国家プロジェクトとして、巨額の予算を投じてきて今に至ってる。
アップルもFacebook、テスラもそう。
彼らは、デジタルの世界だからって、昨日やり始めて、今日いきなりそれが出来たわけじゃない。
どこの企業や国だって隆盛を極めてるところは、10年とか数十年かけてきちんと人材も含めた投資を継続してやって今に至ってる。

イノベーションとかシンギュラリティとかって聞こえはいいけど、

そんな国や世界企業に、後れてる側が

たった数億円とか数千億円を数年間かけて追いつくとか
世界企業を追い越すとか

現実見てからモノいえよだし、野球好きな小学5年生のカツオが

「姉さん、毎日素振りだけやって、中学生卒業までに大谷翔平を超える選手になるよ」

と言ってるレベルと変わらない。

結局は、

目先の金だけ求めて予算を全て注入して、営業マンばかりが幅を利かせる会社で一瞬の享楽を味わう

高収益な事業は8割の予算で継続(=知の深化)しつつ、次の時代の変化に備えて、きちんと残りの2割の予算を人材育成や新技術の開発(=知の探索)なんかにかけて、売れなくなった時に備えるか
👉リアル・オプション

の違いなんだよね〜〜〜。
いつ花開くかなんて誰にもわからないし、全くの無駄で終わるかもしれない。
とせっかちな自分で開発をしない人ほど、すぐに結果を求めたがって、すぐに結果の出るものにしか飛び付かなくなる。まさに、

高収益性の罠=コンピテンシートラップ
この国が失われた数十年とやらでやってきたことでしょ👀

ま、日本人は概して生真面目って言われる国民性なんだけど、

  • 二兎を追うもの一兎を得ず

  • 二足の草鞋を履く

  • 一意専心

みたいな言葉が大好きで、

軸を二つ持て
両利きの経営が大事

とか言っても、意味の違いも肌感覚で分かろうとせずに、

今は高収益なこの商品をもっと販売することに注力することが最善

みたいな感じで、

一方向に考えもなしに流れて行っちゃう

か、もしくは、流行りの最新技術をいち早く研究開発費設けて開発していても、そもそも、知の深化でその分野の専門で研究は得意でも、市場のニーズやユーザビリティは気にしてなくて、結局、

市場で売り出せるものではないか、
他の企業の方が研究開発を始める前からより、
高機能な実用性のあるものを安価で出してました

みたいなことがザラにあるからね〜〜〜〜!AIがトレンドだからって、

得意分野な開発だけで予算を組んで、マーケティングを疎かにして、結構な予算と時間、人件費をかけて、結果、すでに出ている商品を何年もかけて廉価版を作ってパクリになるから売り出せず、会社が傾きました。

なんて、笑いも出来ないし、必要なマーケティングすら、自分達のやりたいことじゃないからってやらずに会社傾けてたら、それこそ

バカの極み

だし、それは、未分野の技術に投資したこと自体が悪いのではなくて、

自分の領域を飛び越えて(=イントラパーソナルダイバーシティ)、マーケティングをきちんとやらなかった

ことが問題なだけ。

まとめ

世の中は、

色即是空=全てはひとつに、ひとつは全てに繋がっている

自分の得意分野とか好きなことだけに企業や国が注力してしまうと、

イノベーションは枯渇して、いつの間にか時代についていけなくなる

理論ドリブンと現象ドリブンの知の往復が重要なのと同様に、

知の探索と知の深化を繰り返し、両利きの経営を行うこと

それが、時代に取り残されない事業を永続することにつながる。ま、創業者じゃなく、人格者に認められたいだけのサラリーマン社長だと、

周りがコンピテンシートラップにハマってる幹部や従業員ばかりだと、出来ない

んだよね〜〜〜とあるジェネリック医薬品で不正が発覚した会社の社長が取り調べで、

いつの間にか営業の発言権が強くなりすぎ、気づいていたが止めることができなかった

って言ってたしね。だからこそ、経営者だから、技術者だからとか関係なく、

経営理論は、全ての業種の人がリベラルアーツとして知っておくべき。

知の探索がなく、現状の得意分野で知の深化ばかりやってると、ゆくゆく会社が社会から取り残されて、潰れてしまうかもしれないんだな

って前提が肌感覚で分かっておけば、

「なんで、無駄な人材育成とか研修費、DXなんかにこんなに予算をかけてるんだ。それよりは、今までどおり、営業マンを雇って、社用車を増やすことに力を入れるべき。」
「DXとかデジタルなんてうちの会社には必要ない」
「今のままでいい。」

なんて発言をする前にブレーキがかかるでしょ👀

会社が潰れる、時代や社会から取り残されるのには取り残されるなりに、必ず何かしらそれまでの行いに原因がある。それを法的に言えば、

因果関係

だし、ブッダの言葉で言えば、

縁起
イノベーションを起こしている会社も同様に。

イノベーションを起こす行動を続けてきたからイノベーションを起こしただけ。
コンピテンシートラップを知らずに、両利きの経営をしなかったから、会社が傾いただけ。
人をモノのように扱って捨ててきたから、評判が広まって、優秀な人材が集まらなくなっただけ。

自分が経営者としてどうなりたいか、
どう行動して、どういう事業をしたいか

結局は全て、

ビジネスオーナーや経営者の行動ひとつ

視野の狭い人ほど、世間を語りたがるのと同様に、経験重視で独立したがる人ほど、経営学や心理学、マーケティングなんかのリベラルアーツを学ばないし、教養を軽んじるし、聞き流す。
そして、その重要さに、自分の事業を失敗させてから初めて気づく。

ここまで来るだけでも、何度、経営学なんて学んでも意味がないとか、今更そんなことやっても仕方がない、あなたはビジネスオーナーではないとか言われて、揶揄されて、バカにされたことか😆
こーやって記事に書けてるだけでも

決して無駄ではなかったし、自分の事業計画通りにしっかり順調に創業当初にやりたかった事業は、出来てるからね〜〜〜🤤
(稼げてるかは別の話ナイショ🤫)

全ての学びに必要なのは、

アクションリサーチ

知の深化だけでもダメだし、知の探索だけでもダメ。
社会に取り残されるか、専売特許がないと廃れるだけだからね🧐
経営学を学ぶなら、実際に、事業を持ちながら学ぶのが一番良い。
と言いつつ、事業持ってから経営学を学んでも遅い方が多いけどな💦

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