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「あなたの携帯機種は何ですか」「ドコモです?」 〜通信キャリアの話〜

黒船来航とも言われた日本でのiPhone販売開始からおよそ10年が経ち、スマートフォンは過渡期を迎えています。スマートフォンの保有率は次の通り。総務省が6歳以上の全国の男女を対象にした世帯調査によると、2021年時点で74.3です。また、NTTドコモのモバイル社会研究所の、15〜79歳の全国の男女を対象にした調査によると、2022年1月時点で94.0%です。
電車や街中では、老若男女スマートフォンを操作されている姿をよく見かけます。

かつては「機種=キャリア」で通じた?

スマートフォンが普及する前の携帯電話(いわゆるガラケー)は、当時の大手キャリアが独自の機種を販売していました。そのため、タイトルのように「あなたの携帯機種は何ですか」と聞かれた時に、ドコモです、と答えても大きな違和感はありませんでした。例えば「SO503i」はドコモの機種、通称「まめぞう」(J-DN01,J-DN02,J-DN03)はJ-PHONEからしか販売されていませんでした。

2008年にソフトバンクモバイルからiPhoneが販売され、当時はiPhoneはソフトバンクの機種なんだと思っていた記憶があります。2011年からはauから、2013年からはNTTドコモからも販売開始されましたね。
その頃にはいつの間にか「キャリア」という言葉がよく使われていたように思います。

キャリア・サブブランド・MVNOとは

キャリア(通信キャリア)とは、スマートフォンに限らず固定電話や携帯電話の通信サービスを提供する電気通信事業者を指します。日本におけるキャリアはこれら4社しかいません。3大キャリアと呼ばれるNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに加え、2020年より楽天モバイルもキャリアの仲間入りを果たしました。
通信キャリアは別名でMNO(移動体通信事業者)とも呼ばれます。
なお、ワイモバイルとUQモバイルはMNOに該当し、キャリアのサブブランドという位置付けです。ワイモバイルはソフトバンク、UQモバイルはKDDIのサブブランドです。
余談ですが、ドコモにはサブブランドがありません。ahamoがサブブランドに見えると言われていますが、料金プラン名だそうです。

一方、MNOに似た名前でMVNO(仮想移動体通信事業者)という事業者も存在します。キャリア4社の通信回線を間借りしてサービスを提供している事業者を指します。(mineo、LINEMO、などなど)

通信キャリアに比べて、サブブランドやMVNOは安価で契約できる反面、通信回線がつながりにくい、などのデメリットもあります。地域によって異なりますので、キャリアから乗り換えを予定されている方は、許容できる通信状況かどうかを確認したり、周りで乗り換えた人に聞いてみるなどをおすすめします。

ちなみに私自身はソフトバンクからワイモバイルに変えており、愛知県と岐阜県を行き来していますが、特に支障を感じることはありません。強いて言えば、一部の山間部でソフトバンクでは繋がっていた場所が、ワイモバイルでは繋がらない、ということはありましたが、感覚的には稀です。

機種とキャリアは別で考える

前述の通り、かつては「機種=キャリア」のように認識しても支障はありませんでした。しかし現在では機種とキャリアは分けて考える必要があります。

スマホ機種としてはiPhoneやAndroidスマホ(AQUOS、GALAXYなど)がキャリアやサブブランド、MVNOの各ショップから販売されています。
iPhoneを購入する際、iPhoneの機種代金はどのショップでも概ね同じはずですが、ショップごとに異なる月々の料金プランや購入時のサービスなどで差別化されています。

お使いのスマホで操作に困って周りに質問をしようとすると、タイトルのように携帯の機種を聞かれることがあります。
多くの場合「iPhone」か「Androidスマホ」かを聞かれていますので、もし周りでどちらかがわからない方がいれば、スマホケースを外してみて、背面にアップルマークがついているならば「iPhone」だと伝えてくださいね。

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