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斬新な!ワークショップをやってみたレポ

なんと、参加者がアイマスクを付けてお話して、そのあと庭園散歩(その時はアイマスク外しました)、そのあとチームごとに短歌を作るという、かつてない組み合わせのワークショップをやってみました~。

この企画の発端は、青学の社会人大学で知り合ったワークショップデザイナー仲間のコマさん(視覚障害あり)と「なんか面白いことやってみよう」という安易な気持ちからでした。

わたしは、目をつぶって対話をしたら、いろいろ感覚が研ぎ澄まされて、なんか面白いのでは?という気持ちが以前からありまして、試してみたいと思いつつも、なかなかチャンスがなく(まあ無いです。)実行していませんでした。でも、コマさんと出会ったことで、コマさんが参加していれば、参加者の皆が違和感なく目をつぶって対話することができそうだ。と思い立ち、企画を提案したのでした。
コマさんと相談して今回は、対話の時間の他に、庭園散歩をして、自然を感じながら感覚を研ぎ澄まそうというテーマになりました。

対話の時間は、参加者はアイマスク着用。進行の私だけが見える状態で行いました。哲学対話のルールにのっとって、挙手をしてから発言することとしました。
自己紹介の時点から、目は見えない状態で、一人ずつ、話していきます。時計回りで発言してもらいましたが、次が自分の番なのか、確信が持てない皆さん。進行役が声掛けを行いました。
自己紹介のときに言っていただいた「今のモヤモヤ」から、本日のテーマとなりそうな「問い」を探し、多数決で問を決めました。
わたしだけが、見えている状態で、参加者の皆さんは音に集中して発言を聞いている感じが伝わってきました。また、発言するときも、周りのリアクションが分からないので、不安を感じたと思われます。
30分ぐらい対話した後に、アイマスクを取り、いつもの世界に戻ってきました。
対話の内容としては、これからが面白いのに・・という所で時間切れになってしまい心残りでした。

その後は2つのグループに分かれて庭園ガイドさんに付いて、お庭の歴史や植物についての解説を受けました。こちらの庭園は江戸時代のテーマパークで、みなさんはこの庭園にきて歌を詠むのが楽しみであり、「江戸の粋」でもあったというお話も聞けました。

お庭の散策は45分間。ガイドさんの軽妙なトークもあり、和やかな雰囲気となりました。

お部屋に戻ってから少し休憩し、庭園散歩で感じたことを俳句または、短歌にしてくださいという、グループワークに取り組みました。まずは、各自で感じたキーワードをふせんに書き出しました。そのあとは、5・7・5になりそうな要素を取り出して、「これは絶対入れたいよね」というキーワードを決めて、何とか完成に持ってきました。初対面同士にも拘わらず、皆さんの一体感が高まり、とてもいい時間となりました。

【まとめ】
アイマスクをして対話をしたら、感覚が研ぎ澄まされてイイのではないか?という仮説のもとに実験的に行いましたが、結果、一番盛り上がったのは、庭園散歩のあとの短歌づくりでした。参加者は哲学対話では得られない一体感と達成感に満たされていました。庭園散歩のあとに、ワークショップらしく何らかの成果物があったらいいのでは?というのはコマさんの提案で、ジャストアイデアなものだったのですが、思わぬ効果があって驚きました。ワークショップの可能性は無限大だ!
初対面同士で短時間にもかかわらず、なぜこんなにも一体感と達成感があったのだろうか、と考えました。考えられたのは①アイマスクで同じ体験をシェアした②庭園散歩のガイドさんのお話で和やかな雰囲気になった③ふせんを使ったワークで結構頭を使って苦労した④なんとか生み出した作品が、メンバー納得の出来になった。の4点です。
前代未聞のワークショップだったとは思いますが、参加者の皆さんもアンケート回答を見る限り楽しんでいただけたようで、主催者としても嬉しい限りです。今回は対話の時間が短かったので、次回はなんとか工夫して、私の仮説を実証したいと思います。

ご参加いただいた皆様、コマさん、ありがとうございました!

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