『「決める」ということについて 』番外編 PCの選定の仕方

元々、このnoteは、『「決める」ということについて』という例で、決め方の例として挙げようと思っていたものです、色々あって番外編として独立させました。

「決める」ということについて


1.はじめに

1-1.はじめに

PC(パーソナルコンピュータ)は色々なことができるデバイスです。携帯性に優れ、単独で通信できる機能を有しているスマートフォンも便利ですが、文章作成はもちろん、Unityを利用してVR向けのコンテンツを作成できますし(私がよく行くメタバースプラットフォーム「cluster」はUnityを利用しています)、画面がスマートフォンより大きくできるのは生産面でプラスだと思います。
今回のnoteはそんなPCについて「どれを買えば良いのか?」という問題に対する私なりの考え方を示したものになります。

1-2.PCのカテゴリについて

PCをカテゴリ分けする方法としていくつかありますが、「搭載するOSがWindowsかmacOSか(最近ではChromeOSなども選択肢に入ってくると思います)」、「デスクトップPCかノートブックPCか」という分け方があると思いますが、今回のnoteではそのカテゴリ分けを組み合わせ、"Windowsを搭載したノートブック"とします。

WindowsかMacかですが、今回はより選択の幅の広いWindows搭載PCとし、ノートPCかデスクトップPCかはノートPCにします。デスクトップは拡張性が高いモデルがあり、性能が高いモデルが欲しいならこちらが有効だと思いますが、ノートは持ち運びが可能で、デフォルトでモニタとキーボードがついているので、あとはマウスを買えば良い点はメリットです、また、バッテリーもデフォルトでついているので停電に対する対策はしやすいです。バッテリーが劣化しても、停電時に作業中のファイルを保存してPCの電源を切る程度の時間は確保できると思います。一応、デスクトップでも、UPS(無停電電源装置)を導入すれば対策は可能ですが、ハードルはどうしても高くなると思います。

なお、ノートPCの場合、個人的な感覚として、画面サイズが15.6インチ前後のPCが種類が多く、価格も安いと思います。携帯性を重視し、サイズを小さくすると重量は軽くなりますが、性能は抑えめになり。値段が上がる傾向があると感じます。メーカーにこだわらない方が選択肢は広くなります。様々なメーカーのPCを見てみて、比較してみるのも一興だと思います。

2.Windows PCを選ぶ際の判断基準

2-1.OS

一番新しいOS(このnote公開時だとWindows11)を搭載したPCを選択する、という選択がOSの寿命を考えるとこの選択がベターだと思います。個人的な感覚として、Windowsを搭載したPCの場合、基準となる性能があり、基準を下回る性能だと動作が重くなる傾向があるように感じます。アップデートで動作が重くなるのでそれを見越したスペックを選択すると良いと思います(PCは「安かろう悪かろう」と「安物買いの銭失い」が成立するデバイスだと思います)。普段から使うことを想定する場合は特に動作が重くなるとストレスがたまります。ただし、使う頻度が少ないからといって、「たまにしかPCは使わないから低いスペックで良い」という発想でPCを購入すると、スペックが低いことで動作が重くなるストレスに加え、起動した際にOSのアップデート(Windows11の場合OSのアップデートが強制で発生します)が走り、起動していなかった期間の間に貯まったWindows Updateが一気に走り(たまにしか起動しない場合、このOSのアップデートの量が当然ですが増えます)、大規模なOSのアップデートを行う場合、PCの再起動を行うため、PCを使うまでに時間がかかってしまうためさらにストレスがたまります。

2-2.ハードウェア

A.やりたいことが明確にある場合

PCに必要な性能は、「やりたいこと」で変わってきます。「やりたいこと」が決まっている場合、「やりたいこと」ができるスペックのPCを購入するのが前提です。知識に自信がない場合、PCを販売しているお店に行き、お店にいるPCに詳しい店員に「やりたいこと」を伝えて決めた方が、用途に合ったモデルを選定してもらった方が安全だと思います。逆に程度知識がある場合、BTO(Build To Order)可能なモデルでカスタマイズすることがお勧めです。パーツに加え、保証などもカスタマイズ可能なので自分により合ったPCが手に入ります。

参考・ストレージの例:

2023年に10年ぶりの新作が出た「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」のSteam版の場合、発売元のフロム・ソフトウェアの公開した環境によると、ハードディスク容量は「60GB以上」となっています。ゲームの規模などで一概に言えませんが、このクラスのゲームをSteam版で何本も遊びしたい場合、512GBでは心許ない可能性があります。

参考1:Steam版のスペックとプレイ開始時間について

参考2:「アーマード・コア6」の事前DLがSteamにて開始! 必要なディスク領域は59.67GB

B.やりたいことが明確にない場合

Windows11の(本note公開時点の)スペック目安として、私個人が考える「基準となる性能」は以下の通りです。

メモリ:16GB
ストレージ:512GB

この基準を満たしているかを一定の基準として、必要であれば追加します(メモリ・ストレージを増やしたり、グラフィックボードその他の増設を行います。CPUのスペックは記載していませんが、上記のメモリとストレージを積んだPCの場合、相応のCPUを積んでいるため問題ないと思います)。BTOが出来るモデルであればPCの構成を変えてみることが出来ますし、BTOが出来ないモデルでも、上記の基準は有効だと思います。また、同じスペックの場合、新しい(最近販売された)モデルの方が良いと思います(CPUやメモリなどがより新しい規格を用いたものになっており、スペックが上がっていると思われます)。

参考:ノートパソコン スペック検索

https://kakaku.com/specsearch/0020/

価格.comを使ってPCを探す場合、検索項目の一つにパーツの性能などの他に「発売時期」があり、調べた時点では、「過去6ヶ月以内」、「過去12ヶ月以内」、「過去24ヶ月以内」から選択できます。価格.comでモデルを探す場合、この項目を使って新しめの機種のみ検索できるようにした方が良いと思います。

2-3.その他

A.追加の保証をつける
PCの保証は、デフォルトだと1年で、追加で2年延長して合計3年の保証になるというパターンがかなり多いと思います。保証はメーカーやショップがつけているパターンや、BTOでPCの構成を決める場合、保証の内容をBTOで決められるので、"安心を買う"という意味で追加保証をつけることをお勧めします。なお、追加保証は、PCショップやメーカー以外に、Amazonで買ったPCにも延長保証をつけることが可能です。

長期保証プラン(自然故障を保証)

B.PCの買い換えについて

「PCの買い換えのタイミング」ですが、Windowsの場合、個人的な目安となるのが、「使っているPCが新しいWindowsのアップグレードできないことが判明する」タイミングだと思います(Windows11を搭載したPCの場合「Windows11」の次(順当に行くと「Windows12」辺りになりそうですが、確定ではないので、このnoteでは「Windows12(仮)」とします)へのアップグレードが出来ないことが分かったタイミング」になります。個人的な経験則として、WindowsPCの場合、Windowsのアップグレードは1回が限界だと思います。具体的には、現在のPCのOSにプリインストールされたOSがWindows10で、そこからアップグレードさせてWindows11にしている場合、Windows12(仮)にアップグレード出来ない可能性は考慮した方が良いと思います。恐らくWindows11の時と同様に、Windows12(仮)が出た際に、手元のPCでアップグレードの可否を判定するツールがMicrosoftより提供されると思われるので、そこまで判断を待てば良いと思います)。この時点でOSの寿命が「現在使っているOSのサポート期限」までになるので、PCの寿命も決まってきます。そのタイミングで買い換えについて考えても良いと思います。

参考:Windows 11へ更新できるかチェックするMicrosoft公式ツール、再び一般公開

3.余談

3-1.スマートフォンの選択について(2023年10月22日加筆)

余談として、PCと同等以上に利用頻度が多いと考えられるデバイスであるスマートフォンについて加筆します。
スマートフォンはSIMカードを刺して通信することが利用することが前提なので、PC以上にネットワーク回線の性能(スマートフォン本体と回線をセットで契約するパターンは一般的です)の重要性が大きいといえますが、この項目では通信回線以外の部分について考えます(前提として、AndroidかiOSを搭載したスマートフォンについて考えます)。
スマートフォンの場合も「やりたいこと」で決まると思います。「やりたいこと」がどちらかのOSでしか提供されていない場合、提供されている方のOSを搭載したスマートフォンになると思いますし、特定のOSの特定のモデルのスマートフォンでしか「やりたいこと」ができない場合、必然的に使用するモデルが絞られてきます。
一例として、加筆時点(2023年10月22日時点)でフォルダブル(折りたたみ可能)なスマートフォンを使いたければOSはAndroidになります(現時点において、フォルダブルのiPhoneが提供されていないためです)。一方、Appleの提供するデスクトップやノートブックを所持している場合、連携がスマートなiOSを搭載したiPhoneを選ぶという考え方もあります。microSDカードを刺してストレージ容量を補うという手段に関しては、iPhoneでは不可能ですが、Androidでも搭載不可能な機種は多いです。
また、PCと同じくOSの寿命を考えるという考え方もあります。この場合、iPhoneに一日の長があった印象がありましたが、最近はAndroidでもOSのサポートは長い機種が増えてきている印象です。特にGoogleから出ている機種はその傾向が強いと思います。例えばPixel 8だとサポートが7年とかなり長いです(ここまで長いと、OSのサポートより長期の使用による電池の劣化を気にした方が良いのではないでしょうか)。OSのサポートという観点で行くと、一番新しい機種の中で一番安いモデル(加筆時点ではiPhone15やPixel 8)を買うという手がコストを抑えて長く使うことができると思います。型落ちの機種の場合、安く買えても発売から時間が経っているため、その分OSがサポートされる期間(≒使える期間)が短くなっており、そこまでお得ではない可能性があります。

3-2.ネットワーク回線について

PCやスマートフォンのスペックとは直接関係ありませんが、どちらも利用する場合、「ネットワーク回線の性能」も重要な要素です。OSやアプリケーションのアップデートはインターネット回線を利用していますし、ソフトウェアのライセンス認証をインターネットを介して行う場合があります。テレワークが許されている会社では仕事に必須ですし、インターネット環境のないPCやスマートフォンは、価値はかなり減じられると思います。今回のnoteの趣旨からは外れるので簡単に触れるだけに留めますが、回線速度に加え、容量にも注意が必要です。
PCの場合、固定回線であれば容量の心配はしなくて良いと思いますが、日数で容量上限(上限を超過するとスピードなどのペナルティが発生します)が決まっている場合、容量上限が近い状態でWindowsの大きなアップデートが発生するとその容量を超過してしまう危険があります(先述の通りWindows11の場合、アップデートが強制なので、回避が困難です)。
スマートフォンの場合、回線容量の他に、回線の質(お昼などの回線が混み合う時間帯になると質の差が出ることが大きいと思います)で受ける影響は大きいと感じます。

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