クリアするはずじゃなかった。

 Outer Wildsというゲームがある。
 つい先日クリアしたばかりで私の中で言葉が溢れかえらんばかりになっていて、いや実際問題として結構な量をfusetter含めて何千字だかって勢いでツイートしてるんだけど、この言葉にならない感情を言葉にしなくては落ち着かないのでいつものごとくまとまらないまま文章にする。
 ついでにnoteとやらで公開もしてみる。(Outer Wildsの話してると場末のtwitterアカにすら普段と全然違うところからファボとか飛んでくるんで、ちょっと戦々恐々ではある)
 
 この文章は同じゲームをクリアしたという共通点しかない見知らぬ人に向けて綴られるものとする。
 ここまで読んで当然気づいたと思うがここから先には有益な、いわゆる攻略情報などというものはかけらもないのでそういったものをお求めの方はお帰りください。
 性癖にクリティカルヒットを受けたオタクの断末魔が読みたい人は続きをどうぞ。(と言ってもまだプレイ開始直後までしか書けていない)





 どこからはじめるべきかと思ったが、まずは私の話をしようと思う。
 この文章を書いている人のことだ。
 なぜかというとこの文章は徹頭徹尾私の感情についてしか書くつもりがないので(プレイ開始からクリアに至るまでの叫び声とかため息の解像度を上げて整理を付けるためにこの文章を書いているので当然そうなる)前提はある程度書いておいた方がいいのではないかと思うのだ。

 さて、私はいわゆるオタク…まあコミケでスペース取ったりとかしてるのでオタクではあると思うんだが…流行には疎いしアニメあんま見ないし…。あ、晴海とか一般参加してるので年季は入っている。
 文字の人でありこうやって文章を打っているので文章に親しんでいるのは当然推測できると思うけれども、大体なんでも読む。推理小説とか時代小説とか好きだしファンタジーとかSFとか大好物。
 ちなみに現ジャンルはラノベでSF。二次創作小説やったりとか資料本作ったりとか。「ログ・ホライズン」面白いから読んで。アニメ第三期が来年1月に始まります。(突然のダイマ)

 そしてゲーマーではない。どれくらいゲーマーではないかというと、うちにファミコンなかった。いやこれは「任天堂ファミリーコンピューター」のことではなくて、ファミコン(概念)。(ただこの文章を書いていて唐突に思い出したのだが幼少期MSXとゲームカセットはうちにあった。それを入れると経験値はもうちょっと増える)
 DQもFF(1作品除く)もポケモンもゼルダも通っていない。ので、その辺りの話は本当に一切できない。
 これまでにやったゲームは両手の指で済む。所有したことのあるゲーム機はPS2と3DSだけだ。どっちも社会人になってから自分で買った。(ちなみに内8本は逆裁関連作品であり実質3作品だしうちの3DSは逆裁専用機である)
 なんでゲーマーじゃないです宣言しとくかっていうと、感想とか動画とか見てなんか別種族だな…って思ったからで、多分これ読むのゲーマーさんの人が多いのではないかと思っていて、なのでちょっと視点とか違うかもよというのを一応、前触れ的に。タイトル見た時点でまあわかるか…。
 
 さてめったにゲームに親しんでこなかった人生なんだけれども、唯一、FF11だけはやってた。やってたっていうかのめり込んでた。幼少期に私にゲーム機買い与えなかった親は正解だったな、というレベルでのめり込んでた。(成人して働いてたのでかろうじて社会生活は営めていた)
 なんにしろファンタジーにしろSFにしろ構築された別世界が、架空世界がとにかく好きでフィクションは基本 設定>物語>キャラクター派で、やってない作品の設定資料集とか買ってしまう人間で。
 なので広い別世界を放浪し探検し生活するという経験はまあ、なくはなかった。なかったし大好きだったけどもう何年もその類はやっていなかったしぶっちゃけやるとも思っていなかった。

 じゃあなんでそこでいきなり洋ゲーに飛ぶんだという話になるんだけどこれは単純明快でTwitterの#はやぶさ地球帰還タグの所為。
 宇宙に関するツイで盛り上がっている中で話題のひとつして流れてきた。
「はやぶさ」「星を継ぐもの」「三体」。これと並べて語られていた。ら。
 そりゃほほーう?って思うよね。面白そうではないか?って思うよね。
 思った。
 ぐぐった。

 ぽちー。

 何度も言うがゲーマーではないのでゲームには詳しくない。
 いまだにSteamとEpicの違いも良く分かっていない。(Epicには称号がないらしくてちょっと残念に思っている)
 PortalもムジュラもDark SoulsもUndertaleもノーマンズスカイも寡聞にして知らない(Portalだけは概要知ってるか)ので、それと比較して並べられるすごさも実はよくわかっていない。
 ただあの…この言い方でわかるかな…あの、コミケ行って目当てじゃないジャンル通り抜けてる時にスペースに引き寄せられる感じ。本屋で表紙買いって言ってもいいんだけど強度が違う。
 視線が引き寄せられてふらふらとスペース前に行って声かけて見本誌手に取ってぱっと開いてぱっと閉じて財布出すために鞄開ける感覚。あーはいはい買うよ買いますよこれは私が読むためのものだ。
 この買い方した本後悔したことない。なんだあれは電波でも出てるのか。
 まあそういう感じですよ。
 惹かれたのはバンジョー構えたRiebeck(この先でまたあほ程綴るつもりでいるけどRiebeckはいいぞ)だったのか木に囲まれたたき火なのか爆発して青白く輝く太陽なのか、とにかく、ああこれは私がやるためのものだ、と思ったのだ。
 そりゃ理由はいくらでも並べられますが。そもそもノスタルジックフューチャーが好きですとか木製探査艇最高じゃないですかとか高度な先史文明とかめちゃくちゃ大好物だし。

 そういえばこれつい先日TLに流れてきて非常に納得したのだけども、自分はどうやらうちの子寄りアバター型のようで。

 その世界のキャラクターの背後霊というか憑依というか。ヴァナ・ディールでも普段は一人称視点(FPSという単語を知ったよ)だったので、Outer Wildsも始めたら一人称視点なのにぶちあがってた。(つまりそんなことすら知らずに始めた)
 感想ツイート眺めてて、FPSに苦手意識持っている人って結構いるんだなって驚いたくらいなので。

 で。ぽちーしたらDLするしDLしたら立ち上げる。
 目を覚ましていきなり視界に大きな惑星。
 わっ、て思った。
 ぼぼんって(音は聞こえないけど)何かロケットのようなものが壊れて青い光が発射されて。立ち上がってぐるっと見回すと暗い中に焚火が燃えてて照らされる木製の発射台があって話しかけるとからかい混じりに返答する先輩。そして噂のマシュマロを焼いて焦がす。カリカリ食べる。話を聞く。焼く。食べる。
 あっ、ここ住めるわ。むしろ住むわ。

ところで先述のnoteに張られていたこのツイートをもう一度読んでほしい。

「滅亡の謎を解く」

あーあーあーあーそうだよねー謎は解けたよねーーーーーーー!!!!!!

 その時にはまったくこれっぽっちも気づいていなかった。ゆえに三秒でこの世界が大好きになった私は単純に思い込んだ。
 なるほど、ループと爆発の原因を探して世界の滅亡を防ぐのが目的なんだな。

 よしわかったまかせとけ。

 これはずっと、かなり後まで、どれくらい後かと言うと航行記録がほとんど埋まるまでずっとそう思っていたしそのためにクリアしたいと思っていた。
 先輩宇宙飛行士に会うたびに(主にRiebeck。Riebeckの名前ばっかり出しちゃうけど大好きなんだよ…)その気持ちは強くなったし、太陽ステーションにたどり着いたときに、恒星の寿命なら超新星爆発避けようがなくない…? と疑いつつもそう思っていた。
 なにせアンコウに食われるか時間切れかで船に中々たどり着けず「探索できる場所が残っています」がずーっと残っていて…プレイ開始が6/14でクリアが7/4で、7月にはいるかどうかくらいかな、CANNAのメッセージを見つけて読んで、そこでやっとですよ。鈍い。

 だからまあつまり要するに、Outer Wildsっていう物語は、当初の目的を私は果たすことができませんでした、と、そういう話でもあったわけだ。
(気が向いたら続きを書くよ)

続いた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?