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ベテランナース向け 大学院進学のすすめ


こんにちは。精神看護CNSのいくら軍艦です。CNSといえば、大学院への進学が必要な資格です。今日は元同僚から、大学院進学したい旨の連絡が来て、受験のこととか色々情報提供してました。

私が新人の頃といえば「バリバリ働いて患者さんと家族に貢献するんだ!何でもできるジェネラリストになるぞ」と思っていました。大学院へ進学するなんて思ってもいませんでした。本日はそんな自分が大学院へ進学することを決意した理由とメリット・デメリットをお話します。

進学を決意した理由

大学院進学の理由は一言でいうと「自分が信じる看護への行き詰まり」でした。最初に配属になった外科では挫折し、精神科ではパターナリズムが色濃い看護の形に、私は一体何をしているんだろう、と考える夜が続きました。

私はマニュアル通り仕事をこなして、患者さんのケアを回しているだけなんじゃないか?

患者さんの医者をつなぐ伝書鳩でしかなかったんじゃないか?

医療者だから患者さんに色々注意や説明をするけど、それって誰でもできることなんじゃないか?

自分に向けられた患者さんの「ありがとう」のことば、それって何に対しての感謝だったんだろう

看護師5年目で周りで起きていることは一通りできるようになりましたし、チームリーダーの役割も担うようになっていました。体力的にも精神的にも大丈夫、仕事できるけど、自分の中で答えの出ない問が渦巻いていました。そんなとき、大学でお世話になった教授から大学院進学を勧められました。

大学院進学のメリット

大学院進学のメリットは、自分の看護を見つめ直せること、看護の意味を考えられるところです。大学院生の中には常勤で働きながらの方もいますが、私は一度現場から離れて多くのことを学んだので、一度退職するか休職するのがおすすめです。CNSの受験資格が得られることもメリットですけど、一番のメリットは経験を積んだ自分だからこそ得られる学びがたくさんあることですね。一緒に実習や研究を乗り越えた、かけがえのない仲間もできるかもしれないですね。

デメリットや辛いこと

デメリットは大学院の学費が高額、仕事を短期間でも休まなければならないのでその分収入が減る。看護師になってからの実習は色んなもの(集団のパワーバランス・環境による影響・病院の文化)が見えて辛い。研究が辛い。ライフイベントとの両立(結婚・妊娠・出産・子育て)との両立が難しい。デメリットと言うか、辛いことも挙げればキリがありません(笑)

まとめ

看護師しながら貯めたお金がすっからかんになりました。結婚適齢期だったので、大学院生しながらそのタイミングが来ないかと正直ヒヤヒヤしました。実際仕事を2年間休んで大学院生となりましたが、辛かったです。しかし、臨床で不思議に思っていたことが理解できる楽しさや仲間と意見を交わすことで自らの視野が広がる体験は、大学院生にならなければできなかったことだと思います。経済的に余裕があり、しばらく結婚の予定がない方、もしくは子育てを終えている方、臨床での疑問が沢山ある方には、大学院進学を、私は勧めます。

また別の記事で大学院で勉強したことを紹介しますね。

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