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【マーケティング基本②】自分の商品を購買する人を設定しましょう

 自分の商品に自信のない方はいないでしょう。いいものだから、役に立つものだから商品として提供し、対価としてお金を頂く。商売の基本です。基本①では、自分の商品について考えていきましたが、今度は商品を買って下さるお客様について考えていきましょう。

 宣伝広告費は無限にありません。また、利益を生むためには宣伝広告費は適正に抑えなければなりません。そして、お金をかけるのであれば、最小限の投資で最大限の効果を生む方法が理想的です。そのためには、自分の商品を求める人が集まる場所や時間帯に合わせて宣伝していく必要があります。


⒈分割法で消去していく

 お客様は個人あるいは企業であることが殆どですが、ここでは個人を想定して考えていきます。企業の際も同じように分割していけばよいかと思います。

 分割の仕方ですが「男性・女性」や「年齢を10年ごとや5年毎で区切るって年代別」にすることや、成人を想定するのならば「既婚・未婚」、「子供がいる・いない」、「持ち家あり・なし」など、自分の商品に特に関係がある分野に関しては出来るだけ細かく分けていきましょう。

 同じような環境、生活様式のグループには行動に傾向があります。よく見られるテレビ番組の傾向や登録しているSNS、自由に使える時間の時間帯や休日の過ごし方など、ターゲットとなるグループの傾向がこれで絞り込まれてきます。


⒉さらにその中の一人を具体的に想定しましょう

 ターゲットグループが絞れて来たら、さらにその中の一人をモデルとして具体的に年間スケジュール、月間スケジュール、一週間のスケジュール、一日のスケジュールを想像してみましょう。

 人それぞれ小さな違いはあれど、同じグループに属していれば、行動の傾向は出てきます。例えば幼稚園以上のお子さんがいる方でしたら3~4月の出費が増えるとか、既婚の過程ではボーナス月に大型家電を購入することが多いとか、10日、15日、20日、25日、月末の各支払いが発生する日にちは銀行が込み合うとか、初診料がかかるので月末に向けて病院の待合室が混むとか、朝食を食べるとか外食する割合が多い年代など、朝起きてから夜寝るまで(逆の方もいますが)、その人が一日をどう過ごして、月のスケジュールがどんな感じで流れ、1年間の動きを想定してみます。

 そうすることで、自分の商品を購入しているお客が何処に何時集まるのか?どんな時に購買意欲が湧くのか?ということを想像し、そこにタイミングを見計らって効果的に宣伝計画を立てていきます。

 理論で言うと簡単なのですが、この想像がなかなか難しく、消費者の動きも流動的で流行りがありますので、世の中の動きに常に敏感になっておく必要があります。そして、大概、外れたりズレたりして宣伝効果を思うように得られないということが殆どです。暫く様子をみて、反応が良くない場合は、ここに立ち戻ると改善ができたりします。

⒊まとめ

 いくら良い商品を用意しても、その商品の良さを分かってもらえるお客様の耳に届かなければ売り上げはあがりません。特に個人で商品の開発から営業、提供までする個人事業主の方から何から手を付けたらいいのか分からない、というご相談をよく受けます。マーケティングは手順が決まっていますので、先ずは深く考えずに、手順通りに淡々と作業を進めてみてはいかがでしょうか?

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