答えが出ない時の4つの理由

課題解決や有効な打ち手を考える時、どうしても自分なりの答えが出ない時があります。
そんな時、なぜ答えが出ないのかを考えてみました。
過去、人から教わったり、書籍や経験から学んだり、きっかけは色々ですが、大体、以下の4つが理由だと思い、つらつら書きます。

1.インプットが足りない
・研修会社にいた頃、上司から受けた印象に残っているフィードバックです
・アウトプットを出せず悩んでいる時、それはインプットが足りないからだ、と言われました
・もちろん、それだけではないケースもありますが、アウトプットを出すまでの過程をざっくり構造にすると、インプット→プロセス(思考)→アウトプットになるので、確かに筋は通っている気がします
・それ以後は、答えが出ない時は「そもそも自分に足りない知るべき情報は何か」を考えるようになりました

2.問いが間違っている
・過去読んだ書籍から学んだことですが、そもそも頭の中にある「問い」が間違っていることがよくあります
・例えば、人事制度の改定をする時、目の前に「運用上、欠けている機能をどう補完するか」と言う課題/論点と「どんな情報をどこまで開示するべきか」と言うものがあったとします
・この場合、両者のスタートになる「問い」は異なるのですが、考えた先が、「制度の改定」であるため、二つの問いを混同して考えてしまいます
・この状態を放置したままで、ドラフトを続けると、大抵、うまく行きません。まず、どちらの問いをスタートにするかを決める必要があり、そこから思考する必要があります
・言ってしまえば単純な話ではありますが、課題が常に複合的に存在する環境だと(現況のビジネスシーンは殆ど複合的ですが)、ついつい、やりがちです
・一つの解決策で、複数の課題を解決するのが本当のアイディアとは言われますが、その場合も、まずは、考えるべき問いを明確に限定することが必要だと感じます

3.認識している前提が違う
・認識している前提が異なることはよくありますが、その場合も答えにたどり着くことは難しいと感じます
・他者と話している時は、比較ができるので気付きやすいのですが、難しいのは、一人で考えている時です
・自分の中だけで考えているときは、自分の前提が違っていることに中々気付きません
・そう言う時は、すぐ周囲と話すようにしていて、まず、自分の前提を言語化して伝え、相手の前提を聞きます
・これも考えてみれば単純なのですが、自分が考えている答えは結局のところ、誰かの共感を得たり合意したりした上で、実行するためです
・簡単なようで難しい気もしますが、自分の中だけで縛られている前提から、如何に早く脱出するかが、重要だと思います

4.捉えている枠組みが違う
・これは特に組織開発を考える時に起きがちな印象がありますが、思考している枠組みが違う(大体のケースだと狭い小さい)ことがあります
・例としては、組織開発はハコとヒトで考えると言われますが、そもそもその枠組みが不足しており、ヒトの枠組みだけで考えていたり(個人への支援だけで組織改善しようとする場合のアルアルですね)、組織全体の枠組みから考える必要がある中で特定部署のみの枠組みで考えていたり、後は、組織構造だけで考えて事業構造が十分に検討されていない場合などです
・昔、「構造として理解したい」が口癖の人に出会い、本当にそうだなーと思うのですが、特に組織開発に関わる人は、自分が「どの枠組み」の中で思考しているかを、常に意識することが重要だと感じます

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