パワハラ係長へ

パワハラ係長へ

１年間お世話になりました。

もうすぐ異動になるので最後のご挨拶です。

あなたは総務課の係長として、事務仕事をしていましたね。

確か、県北部の所属にいたのに、部下のみぞおちにグーパンチして私のいる県南部の所属に左遷されてきたんですよね。

私の育休中の話だから詳しくは知りませんが、職場のみなさんがそう話していました。

私は昨年４月１日に育休から職場復帰しました。

夜勤のある職場でしたが、子どもが小さいため夜勤免除を産休に入る前からお願いしており、当然免除されるものだと思っていました。

しかし、復帰前の３月２８日、私の携帯に総務の女性係長から連絡がありました。

夜勤やれるならやってくれないかな？

もう一人の係長がうるさくて…

私は産休前からあなたからの話聞いてたし、夜勤免除の女性職員なんていっぱいいるからって言ったんだけど、パワハラ係長が納得しなくて…

意味が分かりませんでした。

私の夫も夜勤のある職業で、私の実家は遠方のため頼れず、近くにある義両親の実家に子供を預けようとしてもなぜか子供が義両親になつかず、夜間の面倒はやっぱり私が見るしかありません。

そんな私に夜勤をやれと？

女性係長に

すみません、やっぱり夜勤は厳しいです…

と告げると、女性係長も

そうだよね、私がなんとか説得してみるから。

でももしかしたらあなたにまた夜勤の話があるかもしれない。一応覚えておいてね。

と電話を切られました。

私と女性係長との付き合いは長く、こちらへの理解もありましたが、どうやらパワハラ係長から女性係長もいろいろ言われていたらしく、仕事上仕方ない電話だったようです。

女性係長の予感は的中し、復帰後私はたびたびパワハラ係長から呼び出されました。

夜勤をやらないということは組織の一員ではない。

業務を全うしていない。

子どもの面倒見ながら仕事をしている人はたくさんいる。

あなたはまだ一人しか子どもいないだろう。

３人子ども持っている人はもっと大変なんだ。

子どもを理由に楽をしているのではないか？

ざっとこんな感じのことを言われました。

私が楽をしている？

単身赴任をして双子の幼い子どもを奥さんに任せっきりのパワハラ係長に言われたくありません。

とにかく私は拒否をしました。

数日後、パワハラ係長がまた私のもとへ来ました。今度は女性係長も一緒にいます。

開口一番、パワハラ係長から謝られました。

すみませんでした。旦那さんも夜勤をやっている人は夜勤免除対象となっていました。私の確認不足でした。

女性係長は何やら書類を持っています。

どうやら夜勤に関する規定が書かれていました。

何度も何度も説得しても理解してくれず、書類を見せて説得してくれたようです（その前にパワハラ係長、お前が自分でその書類探して読めよ）

女性係長からも謝られました。

こうして私は晴れて夜勤免除となりました。

私は春から別の所属へ異動になりますので、もうパワハラ係長と関係はありませんが、もう女性職員にそんなこと言わないでくださいね。

あなた、最近は女性職員に媚びているようですが、みんな分かっていますよ。

私ももちろん、育児が落ち着けば夜勤に復活したいと思っていますし、私の代わりに夜勤をしている職員には申し訳なく思っています。

しかし、職場の上司や同僚たちからは無理するな、心配しなくて良い、子どものほうが大切だと言われ、本当に助かりました。

パワハラ係長、あなただけですよ。

とりあえず、１年間ありがとうございました。