法学編入試験対策 法学(民法)の学習法
今回は、法学編入試験の法学のうち民法の問題に対応する学習方法を紹介します。
1.出題傾向
民法の論文式問題では、土地やお金などの財産をめぐって争う当事者の法的な立場を説明したり、どちらの主張が認められるかを説明したりすることが求められます。
したがって、当事者が、
・何を望んでいるか
・その法的根拠は何か
・相手からどのような反論が考えられるのか、
・相手方の反論の法的根拠は何か
などを考えることが重要となります。
2.条文に即した学習
問題を解くうえで基本となるものは条文です。まずは条文にあてはめて結論を導くことが必要です。
もっとも、実際の問題では条文へのあてはめだけで解決できるものは少ないです。条文の文言が不明確であったり、どのようにあてはめればいいのかわからない要件もあります。
そこで必要になる知識が判例や趣旨・規範の理解です。
重要判例や、条文の趣旨・規範を学習し、条文上の要件の定義を示し、あてはめをし、結論を導きます。
3.解答例・添削を参照した学習
過去問や演習問題を解いて答案を作成した際には、解答例を参考にして、自分の答案を評価し、改善点を見つけることが重要です。
解答例では、必ず「参考答案」を確認するようにしましょう。慣れないうちは、解説だけを読んで理解をすることはお勧めしません。解説を答案にするときにどのように書いたら良いかがわからないことが多いからです
さらに、実際の合格水準がどこにあるかを見極めることも必要です。そのため、予備校での添削を利用することがおススメです。
合格するための答案を書くノウハウをもつ予備校で添削を受けることによって、自分の答案と合格答案との間の差を分析することができるようになります。
4.やってはいけない学習
民法は、判例や条文の趣旨を理解すること、民法全体の学習が不可欠です。そのため、条文や判例の丸暗記や分野ごとに勉強を分けること、問題演習を後回しにすることは避けるべきです。
5.おススメ書籍
・『民法 第2版 (伊藤塾試験対策問題集:予備試験論文 6)』
・『司法試験・予備試験 スタンダード100(2) 民法』
→ 古い書籍は、改正前民法の場合があるので、最新版を購入するようにし
ましょう。
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