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胃もたれには、季節のお蕎麦と天ぷらを。

何を食べても胃がもたれる日が一週間ほど続いている。身体の変化についていけない今日この頃である。何がきっかけかもわからない。

でもまあ、わたしには太田胃散がいる。これまでは、二日酔い予防に持っていたが、こんなに毎日飲むことになるとは。速攻効く分包タイプで本当に重宝している。君がいるから、何を食べてもへっちゃらである。

そんな中、友人と会う日がやってきた。目的地は、お蕎麦屋さん。

昨年の秋に初めて友人に連れて行ってもらったのだが、こんなにおいしいお蕎麦を食べたのは人生初!と感激したので、会う約束をしてからずっとワクワクしていた。(そもそもうどん文化の宮崎で育ったため、おいしいお蕎麦とは何たるかを知らないけど…。)

聞くところによると、現在は店舗改装中のため仮店舗での営業だそう。改装中は営業はしないという話もあった中で、多くのファンからの要望で営業を続けているんだとか。ナイスファン!

友人と一緒に頼んだのは、ざる蕎麦。胃もたれだからじゃないよ。季節の食材を練り込んだざる蕎麦が美味で、冬は「柚子」。そちらと季節の天ぷら・「牡蠣」を頼んだ。

冬に来るのは2回目という友人。「いつ(牡蠣が)終わるか不安だったから、食べられてよかった!絶対に食べてほしいと思ってた」と言うものだから、レンコンの天ぷらに後ろ髪を引かれながら、胃もたれも怖いし牡蠣の注文だけにした。

お蕎麦より先に牡蠣が来た!5人兄弟とちょこんと白くてかわいい大根おろしさん。「まずは、お塩で食べるのがおすすめ!」という推し活中の友人に言われるがまま、塩をちょんちょんつけて食べた。

家族になろうよ

「……うっうっうえーーん」と顔中の筋肉に力が入った泣く前の赤ちゃんの顔みたいになった。うえーーんは実際に言った。

天ぷらにクリーミーって通用するの?え、ナニコレ。新種の食べ物?うんまーーー!!!

「食べたらああ、なくなるう。なんでええ。うえーーん」と言っている間に、兄が消えた。そして姉も消えた。友人も「うんうん」と幸せを噛みしめた。

そして、満を持して柚子ざる蕎麦登場。なんと綺麗な色。食べるのもったいない!食べるけど。

ああ、この柚子色の海に溺れたい

一緒にきた薬味の白ネギをガサッと器に入れると「ああっ!!」と叫ぶ友人。「これはね、まずは薬味を入れずに、柚子の香りを楽しんでほしいのよ」と言うガチ勢と「別の器持ってきましょうか?」というナイスな店員さんのおかげで、正式に口に入れる準備が整った。

……!!!香る、香るぞ。噛めば噛むほど柚子の香りが!ああ、生きててよかった。薬味を入れて食べてみると、それはもちろん美味しいのだけど、ガチ勢が言っていたことをめちゃめちゃ理解した。工程も含めて推し活。

「食べると減るね。悲しいね」と言いながら顔をくしゃくしゃしながら、ため息が出るほど美味しい時間を過ごした。終わってほしくなかったが、兄弟たちもいつの間にか消えてしまった。また来世で会おうな。

ちなみに、昨秋来たときはサンマの天ぷらを食べたのだけど、これまた絶品。サンマは天ぷらに限る!と思うくらい美味だった。

秋の蕎麦はけしの実。つぶつぶの触感と香ばしさでハッピータイム。

友人は午後から仕事だったので、また行こうねと約束して解散。大変なことに気づいたのは、解散して自宅に帰った後だった。

相棒を飲み忘れていたのだ。だけど、あの独特の不快感はない。というか、いつもだったら食べてる途中で嫌な予感がするのだが、そんなの全く感じないくらいに食べることが楽しかったということだ。

ありがとう、季節のざる蕎麦と天ぷら。もっと季節の美味しいを、ちゃんと食べるよ。

先日参加したイベントで料理家の方も言ってた。「季節の物しか食べないって決めてる」って。それだけ、その季節に美味しいものって人間にとって必要不可欠なのかもしれないな。

さて、わたしと友人が虜になっているお蕎麦屋さんは、東中野にある「手打ちそば 山商」さん。いつも開店と同時に行くのだけど、仮店舗ということもありコンパクトな店構えで席が埋まりやすいので行くときは余裕を見て。

ここはお酒とおつまみもぜっっったいに美味しいはずと確信している。夜も行きたいんだけど、お蕎麦も食べたい。っくー、泣かせる。

胃もたれで悩んでる方も、是非行ってね!感動するぞ~!元気出るぞ~。胃もたれじゃない人も、もちろん行ってね。本当に本当におすすめよ。

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