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法事の予約の仕方

仏事FAQシリーズが続きます。

お年忌(年回法要、法事)をやろうと思い立ったとき、さて、どんな手順で物事を進めたら良いのかと悩むことでしょう。

お寺の予定も抑えなくてはならないし、親戚にも都合を聞かなきゃならない。家族の予定もすり合わせなくてはならない。なかなかに大変です。

まずは家族の予定を合わせましょう。同居の家族は全員参列できるようにしましょう。親戚に時間をとってもらって参列してもらうのですから、まずは家族全員集合は基本です。もちろん、遠方にいるとか、単身赴任中とか、現在のようなコロナ禍ですと移動も気を遣いますから、そういう理由での欠席は仕方ありません。どの程度の理由なら親戚の理解を得られるかは、親戚との信頼関係によって変わってきます。石橋を壊さないように渡りましょう。

候補日はなるべく複数確保します。そうしておけば、第一希望の日にお寺で受けてもらえない場合に、すぐに次の候補日で調整することができます。

家族の予定が合わさったら、その日が仮の日となります。親戚関係で大きな行事がないかをまず確認し、どうしてもきて欲しい親戚にはこの段階で打診をしておくと良いでしょう。

ここまで問題なさそうなら、お寺に連絡をして日にちを抑えてしまいましょう。たいていのお寺は住職一人で切り盛りしています。1日に受けられる法事の数には限りがあります。住職がダメと言ったらそれはもう物理的に無理という状況ですから、次の候補日を提示しましょう。用意できた候補日を使い切ってもお寺と予定が合わなかったら、もう一度やり直しです。檀家さんの多いお寺ですと、こういうこともままあるでしょうね…

正太寺の場合は暇なのですぐに決まります。

お寺の予定を抑えたら、親戚に連絡を回して、出欠を確認します。手紙と合わせて電話でも連絡して、直接出欠を聞くのが一番良いですが、なかなか大変なケースもあると思いまます。そんな時は往復ハガキの出番です。

あとは当日に向けて、親戚を迎える準備を進めていくことになります。日程調整が一番大変ですので、この段階をクリアするとほっとしますね。

個人的には法事は盛大にやって、施主家の子どもたちが親戚の間で顔を覚えてもらえると良いと思うのですが、このコロナ禍ではそうも言っていられません。地元に親戚がいない場合などは、家族だけでの法事というのも考えなくてはなりません。

それはそれ、日程調整が楽になると思ってください。家族だけでの法事は、準備も当日もとても気楽です。それは私もよく分かっています。コロナを理由に、親戚に対してほぼ説明なしで家族だけでの法事ができますから、あえてこの時期に法事を行うのも一案です。でも、コロナが収まった後の法事では、たくさん親戚集めてくださいね。何かの時に頼りになるのは、信頼関係を強めた親戚です。疎遠にならないように、法事を活用してください。

短くまとめるつもりが、かなり長くなってしまいました。これでは法事を行うのがとても大変に思えてしまいそうで不安です。やっていることはパーティの幹事とさほど変わりませんから、あまり重く考えないでください。

注意する点は、お寺の都合が最優先であるということですね。そこはもう、しょうがないです。お寺が偉いわけではなくて、どうしようもないですから。

ちなみに、正太寺は電話のほか、LINEのチャット、LINEコール、Google Duoを使ったビデオ通話にても法事の予約をお待ちしています。特にGoogle Duoは、電話が苦手な方にも使いやすいのではないかと思います。顔が見えるって、とても話しやすいですよ。(お寺に直接きていただかなくても何も失礼に当たりませんので、是非お気軽にご利用ください。)

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