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コロナ禍でなければ研修旅行を企画するのに

正太寺では現在、坂東三十三観音巡礼を行っています。コロナ禍のために一時ストップしていて、再開は早くて今秋、でもおそらく来春、というところです。ワクチンの行き渡り具合ですね。

参加の皆さんが、自身の高齢化を心配されているので、少しでも早く再開し、坂東の後は秩父を回り、すでに巡礼を一度した西国と合わせての百観音を達成したいと願っています。新型コロナウィルスの蔓延がなければ無難に達成できたはずなのですが…

参加人数も赤字になるかならないかやっぱりなっちゃったというぐらいのギリギリなので、半年遅れるごとに参加を断念される方が出るようなことになると、そもそも旅行実施ができなくなります。今でさえ二泊三日で7万円台の旅費です。一人二人減るだけで、すぐに8万円台になってしまいます。旅費の大半がバス代なので、人数が減るとひとり頭の負担が増えるのですよね…

正太寺としても今までの累積赤字を考えるとこれ以上赤字を出すわけにもいかず、何とか今後の各回をトントンで終わらなければなりませんし。非常に難しい。

それ以外に旅費を下げる方法としては、別の旅行企画を立ち上げそちらを何としても黒字にし、正太寺全体の収支を健全に保つ手があります。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20210314-OYO1T50000/

そんなことを考えている時に目に止まったのが、このニュース。宗派は違えど、貴重な機会に変わりはありません。創建以来1194年を経て、初めての一般公開です。これはビッグニュース。

ざっと旅程を考えてみると、まずは福井県にある曹洞宗大本山永平寺に上山し、参加者の先祖供養をお勤めしてもらい、山内を拝観、それから京都で一泊し、延暦寺で拝観をして帰ってくる一泊二日。一泊ですから宿泊費を抑えられて、おそらく5万円くらいで企画できるのではないかな。先祖供養が結構お布施がいるので、省いた方がいいかな。でも曹洞宗寺院が檀家さんをバスで連れて上山するのに、先祖供養がないなんて、レアケース過ぎないかな。

そして残念なことに、今はコロナ禍で、旅行は企画しづらい状況です。公開期間も9月〜12月。冬になれば永平寺は雪に閉ざされます。さらにこの冬の経験からすれば、寒い時期の方がウィルスが蔓延しやすいのは分かりきっています。

9月か10月がギリギリのタイミングだけれど、今度はワクチンが行き渡っているかどうかがギリギリ。私の年代はまだ接種できていないんじゃないかと思われます。

公開期間をもう1年増やしてくれるとありがたいのですけれど、それはこちらの我儘ですね。またの機会は生きている間にはないであろうと思うと、とにかく一人ででも行ってこようかと思ってしまいますけれど。公式ページにまだ何も掲載がないので、特別拝観料なども不明です。いくらになるのかなぁ。厳かな場なので、騒がしくなって飛沫が飛ぶこともないでしょうから、訪問に際しての恐怖心は少なめで、良い旅になると思います。

ただ。

今年度の修学旅行は、無事に開催できた学校の方が少ないと思います。予定通りにできたところなんて、無いんじゃないでしょうか。令和三年度は、大人が我慢して子供のために修学旅行先を、平穏な状態に維持しなくてはと思います。静岡県の中学生の修学旅行といえば、京都・奈良。

比叡山は住所は滋賀県ですが、山としては京都とくっついています。修学旅行先としても、この珍しい機会はちょうど良いのではないでしょうか。大人が我先に訪れて感染者数を増やし、子供たちの修学旅行が中止になったりしないように、みんなで気をつけませんとね。

我が家でも、娘の修学旅行は日帰りで、伊勢神宮参拝と鳥羽水族館のみでした。みんなで泊まりたかったと、ずっと言っていました。中学生ぐらいの子達が自分でウィルスを持ち込む事なんて、この田舎ではほとんどあり得ないのです。遊ぶところがないんですから。それなのに、こんなことになってしまいました。

お寺として旅行事業は継続はしたいと思っています。でも、感染拡大の原因にならないのが大前提でなくてはと思います。皆さんもどうかお気をつけて。

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