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【ミニカー】モデルペットのトヨペット・マスターラインをレストア

 こんばんは。もんぶらんです。ボロボロなミニカーをよみがえらせることにハマっています。

前回

 前回はモデルペットのトヨペット・コロナPT20を塗り直して蘇らせました。初挑戦の一台でしたが,ミニカー本来の作り込みの精密さから,全体を塗り替えて少し色を差すだけで雰囲気よく仕上がりました♪

今回の車は…

 今回取り掛かるのはこれです。

じゃーん!!!
モデルペットNo.2:トヨペット・マスターライン

 60年前のミニカー「モデルペット」から。品番No.2を与えられているマスターラインRS26Vです。クラウンベースの商用車で,ウルトラQとかにもよく出てきました。ピックアップ(シングル&ダブル)も存在しますが,モデルペットではバン仕様をモデル化。1/42スケールの超精密なミニカーとして1959年秋に世に出ました。

 現在の眼で見てもプロポーションは良好で,バランスが崩れることなく実車の雰囲気を漂わせています。

 ホイールが4本ぜんぶついているのが嬉しいポイントでした。ボディはおそらく?エアブラシか何かで再塗装されたものと思われます。

 非常にあっさりした後ろ姿ですね。テールランプも赤色のもののみ。おそらく,クラウンと同様にウィンカーも兼ねるのでしょう。

精密なグリル

 細かく彫られたフロントグリルがかなり良い出来で,"TOYOPET"のエンブレムもややオーバーサイズぎみながらきちんと彫刻されています。すごいなぁ…。当時の金型職人ががんばって彫った渾身の1台ですね。

 全体的に色褪せた感じで,これもこれで良いですね。でも,あちこち塗装が痛んでいるので塗り直して綺麗にしようと思います。それが目的で買ったので笑

下準備

 まずはカシメを彫刻刀で無理やり剥がしてボディとシャーシ,ウィンドウを分解。そして紙ヤスリ:タミヤのフィニッシングペーパーNo.320で全体にキズを付けていきますが,勢い余って屋根の塗装だけ剥がしてしまいました笑

 この状態で,アサヒペン・強力塗装はがし液を筆で塗りたくっていきます。換気のよい場所で作業しましょう。匂いはピカールみたいな匂いがするくらいで,いかにも有毒そうな匂いとかはしないです。
 塗布して5〜30分経つと…

 写真ではちょっと分かりづらいですけれど塗装がめくれて来ます。
 そうなったところで,マイナスドライバー,精密ドライバー(百均),千枚通しなどを駆使して塗膜を剥がします。1〜2時間はかかりました。一番大変な作業です。

 仮組してみました。ダイキャスト全開ですね。

塗装

 では塗装していきます。私は塗装ブースを持ってないのでベランダ塗装です。湿度の低い日に新聞紙を敷いて塗装していきます。

 タミヤのファインサーフェイサー・L(ホワイト)をちょっと厚めに塗りました。このまま30分乾燥させてからツートーンにしようと思ってマスキングし,ピンクを塗装。ところが,マスキングテープを剥がす時に下地もくっついて剥がれてしまいました。泣くかと思いましたよ笑 気を取り直してまたアサヒペンの強力塗装はがし液を塗りたくって剥がして,サフ吹きしました。あきらめないでえらい!!!

まさかの被災 & インフル

 で,ベランダでのサフ吹きが終わって部屋に戻って片付けをしていると,地面がグラグラッと揺れました。短い時間で終わったのでいつものことかと思っていると,再び揺れが襲ってきました。しかも長い。柱にしがみついていましたが,周囲のモノがドサドサと落ちてくるので,たまらず逃げ出しました。今サーフェイサーを塗ったばかりのマスターラインはたしか電話機の横のペン立てに刺してあったはず!でもその電話機も落下していました。
 不幸は続くもんです。発熱しました。後日インフルAと判明します。熱と余震で全く眠れずしんどい中,万一の場合に備えて車の中で仮眠しました。日付をまたいだころに,もう大丈夫だろうということで部屋へ戻ってきました。
 それから数日,余震に怯えつつもインフルと闘ってました。

再開,そして完成

 晴れて感染隔離の期間も終わり,塗装を再開しました。

 サーフェイサーはしっかりと乾燥させてあります。その上にピンクを吹きました。クレオスのMr.カラースプレー「キャラクターフレッシュ(2)」です。良い感じのピンクです♪

 ホイールは薄い鉄板をプレスしたものですけど,実車のものがうまく再現されています。塗り分けてみました。
 屋根も横の白い部分も,塗装はせずにサーフェイサーの白色をそのまま使っています。最後にトップコートしたのでつやつやです☆

 仕上げに水性ホビーカラー各色で色をいれていきます。マスキングして塗装が剥がれるのが怖かったので,ぜんぶマスキングなしのフリーハンドです。でも意外とうまくいきました笑

 フロントグリルはつや消しブラックに水を混ぜて薄めたものを流し込んで墨入れしましたが,驚くほど精密感が出ました。

まとめ

 そんな感じで,塗装失敗と震災,それにインフルを乗り越えてようやく仕上がった一台となりました。渾身の1台です。楽しんで製作できました♪ やっぱり,モデルペット元来の造りのよさが塗装によって生きますね。60年前のミニカーとは思えない精密な雰囲気がでました。

 最後までお読みいただきありがとうございました。また会いましょ〜。もんぶらんでした。

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