序章 第9話 そして理事へ
みなさんこんにちは。
急に暖かくなり、来週からは梅雨入りしそうですね。
そんな午後をいかがお過ごしでしょうか?
僕はいつものようにカフェミュージックを聞いています。
さて、今回は来週に迫った理事会のお話をしようと思います。
今回の理事会の大きなテーマは3つです。
1、B型事業所の新設に向けた進捗状況
2、理事の改選について
3、前期の振り返りと今期の見込みについて
まずは新しい事業所についてですが、福祉コンサルタントの方に聞いた話を共有する予定です。
その方はご自身もB型事業所を開業・運営している企業家で、数少ない友人でもあります。
次に理事の改選ですが、辞任する方の後任として理事になることが内定しています。これでB型事業所を新設・運営する際の会議に出席できます。
老人共の好きにはさせない。
とかって悪者なら言いそうな場面ですね。
最後に前期の振り返りと今期の見込みですが、とんでもないことがわかったのでみなさんにも共有しておこうと思います。
あ、ちなみにほとんどの方には関係ないです。。。笑
NPOや福祉施設の運営に興味のある方もぜひ読んでみてください。
まずは基礎知識として、、
我々の事業は年度末に本庁へ予算を提出します。その予算を年4回に分けて振り込んでもらって運営費として使っています。
予算の内訳は人件費や管理費などです。
また、予算金額の根拠となるものは通所予定人数です。
僕たちの市では1人が通所すると3,800円前後の給付金を得られます。
1ヶ月で100人通所する施設の場合は下記の通りです。
100名×3,800円×12ヶ月=4,560,000円
456万円で家賃や人件費など全ての運営資金を賄う予算となります。
NPO法人の運営の難しさとしてあげられるのは余ったら返金するというものです。
余った税金なんだから返金するのが当たり前だろwと、思うかもしれません。
しかし、これには落とし穴があります。
昨年度のようなコロナ禍で体調を崩したりして通所者は減りました。
他の施設へステップアップする利用者もいました。
病院からの紹介はコロナ禍でストップしています。
病院に入院中の利用者は外出禁止によってストップしています。
が、アルコールや体温計・消毒液など備品の費用は上がっています。
職員の負担も増えています。
株式会社の場合は、こういった際に今までの黒字分を切り崩すのでしょうが、NPOの場合は貯金がありません。
なぜなら余ったら返金するからです。
そして、年度末に提出した通所予定人数を下回るとその分も返金対象となります。
通所予定人数を上回れば黒字で、下回れば赤字です。
なので、、、
黒字なら返金
赤字でも返金
プラスマイナス0の運営が望ましいと言うことです。
そんなことができるわけもなく、前期は大赤字。笑
昨年度末は本当にどうしようかと考えていました。
なぜなら、1日の利用者の数が1〜2名少なくても人件費も光熱費も家賃も変わらないわけですから、多少ならまだしも大赤字だと返金するキャッシュが残ってません。
そんな中で色々と調べる中ですごいことがわかりました。
なんと、NPO法人で地域活動支線センターは借金を繰り越せるんです!!
ちなみに、A型やB型は機構が貸し付けるので繰り越せません。
これの何がすごいかというと、例えば、、、
後援会から借金をしてそれが繰り越せると、黒字になった時に借金を後援会に返済できます。
本来なら本庁に返金すべきお金を黒字なら返金せずに後援会の返済に充てることで、間接的に黒字を繰り越しているわけです。
ちなみに後援会からの借金は確かに借金ですが、後援会とNPO法人の関係は日銀と政府みたいなもので、返済義務はあるけれど返済が遅れても怒られないです。
なので、堂々と10年ぐらいかけてゆっくりゆっくり返済する計画で借用書を作成し、無利子・無担保で多額の借金をしました。
返済が滞っても翌年度に多く返済することはせずに、完済期間を先延ばしにすれば良いのです。
まさかこんなカラクリが存在するとは夢にも思いませんでした。本庁の人も教えてくれればよかったのに。。。と思いました。
で、今期についてですが僕はおとな食堂をやろうと計画しています。
これはまた機会があればその時にでも。
このおとな食堂がうまく行けば順調に利用者数を増やしていけると思います。
こんな感じの話を来週の理事会でお話してきます。
この話がまとまればB型事業所がもう少し具体的に動いていけそうです。
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