月組『Dream Chaser』感想@東京宝塚劇場
宝塚ライトファンのあき奈です。
先日東京宝塚劇場で観劇したショー『Dream Chaser』の感想です。
第1章「Dream Chaser」
最初にですね、大階段中央に大きな黄色い三日月。
そこにシュタッと、珠様が立っている。
もうそれだけで、めちゃくちゃ絵になるシーンで、満ち足りた気分になるという♡
そこにみんなが集まってきて、「Dream Chaser」を歌います♪
先ほどまでの涙なみだの荘厳な雰囲気とは打って変わって、華やかでキラキラ感満載!みなさまの溌剌とした笑顔が眩しすぎるショーでした。
お衣装も、ゴールドとベージュ・白で華やかで素敵ですよね。暁千星くんも、風間 柚乃くんも、みなさまはじけた笑顔がめちゃくちゃ開放的で、舞台から溢れてくるパワーがものすごかったです!!!
第2章「情熱(スパニッシュ)」
続く第2章情熱(スパニッシュ)は、深い青の闘牛士のお衣装でキリッと千夏さん登場!さくらちゃんを巡ってアリちゃんと戦うという構成。
アリちゃんは明るい水色にゴールドのこれまた闘牛士のお衣装が爽やかにとっても似合っていました。さくらちゃんは、背中が大きく開いた白いフラメンコ衣装でこれまたキュート&セクシー♡
この三角関係のところに黒と白レースのフラメンコお衣装の娘役たちが登場するんですけど、この娘役たちのダンスがまたまた素敵でしたーーー!
大人っぽいけどすごく品があり、情熱的だけれど静けさも感じるような。大判の扇子も印象的でした。
音楽とダンスがとってもマッチしていて、素晴らしかったと思います!
私的には、このシーンの娘役のダンスが、実はショーの中で一番印象深かったダンスでした。ダンスに詳しくないので、なんとも上手くお伝えできないのが残念です(>人<;)
第3章「ミロンガ(タンゴの舞踏会)」
続く第3章ミロンガ(タンゴの舞踏会)では、ハットをかぶった男役と娘役のペアでのダンス。ため息が出るほどのかっこよさの連続のタンゴでしたーーーー!
初めに中央で娘役さんをリフトして静止している男役がいるんですけど、舞台が暗すぎて、どなたか最後まで分からずじまいでした。。。結構な時間をリフトして持ち上げたまま静止していて、めちゃ安定感があって、すごい!!!と思っておりました。
第4章「I'll be back」
続いて、第4章は、月城かなと率いるアイドルグループによる「I'll be back」でした。もう、ライブ会場か!?っていうくらいのライブ感でしたよ。
2PMさんというアイドルグループのK-POP楽曲とのこと。若干ですけど、曲のテンポが重めに感じました。K-POPに日本語歌詞をのせたからでしょうかね?
ダンスも決まってて、こういう見せ場って若手ファンにはたまらないだろうなと思って見ておりました。
第5章「Dawn(暁)」
第5章は「Dawn(暁)」ジャパニーズロックな曲に、青とゴールドで和のテイストも入ったお衣装でした。みんな素敵なんですけど、特に娘役さんたちのキリッとした表情とダンスのキレ具合がかっこいい〜〜〜〜〜〜〜と感じましたー!
第6章「Hymn of life(生命の賛歌)」
第6章「Hymn of life(生命の賛歌)」では、白のお衣装とあたたかな曲。組子のみなさんのなんとも言えない柔らかな笑顔に、ほわっーと心がほぐれて幸福感に包まれる。そんなナンバーでした。
ここで通常はグッスン涙となりそうなんですが、その涙さえも包み込むような大きな包容力と慈しみのパワーが舞台から溢れてきて、劇場があったかい雰囲気に包まれいた、そんな感じがしましたよ。
第7章「フィナーレ」
第7章「フィナーレ」は、美しかったですーーーーーーー!
柚乃くんがそれは堂々な歌いっぷりで、貫禄が出たなぁーと!頼もしい限りです。
赤のお衣装で娘役を引き連れてのさくらちゃんのダンス&笑顔♡ドレスがとっても素敵なーダンスでした。
男役の黒燕尾の群舞はカッコよすぎです〜〜〜!
たまさく見納めのデュエットダンス♡
さくらちゃんがそれはそれは幸せそうで♡
「良かったね〜、素敵な卒業公演だね♡」と思いました。
一方、珠様はいつも通り、淡々粛々とダンスをリードして、決して卒業公演でも最後のデュエダンでも感傷的なそぶりや表情は見せない。そこに安定感と安心感と、どっしり感を感じて、大物感を感じておりました。
デュエダンは、ゆったりシンプルな振り付けで。まさに王道!
見ている私たち観客が、そこにいろんな思いを重ねて、安心して味わえるような余韻と余白が用意されている。そんなデュエダンでした。
私的には、涙で秘めたる想いを胸にしている弁内侍と、覚悟を決めた不動の正行がフラッシュバックして切なくなりました(T ^ T)
その後に珠様と縁のある男役たちとのダンス!るう様が珠様の額の汗をハンカチで拭く。これね!すごく好きです!月組だけでなく、宝塚のお父さん的な存在のるう様。
第8章「パレード」
第8章「パレード」エトワールは誰かな?と思っていたら、さくらちゃんでした!さくらちゃんの歌声はちょっと歌い癖があるけど、好きですよ。伸びやかで大人っぽい芯のある歌声が響いていました。
最後のパレードもキラキラ感と月組の包容力・あったかさが溢れるパレードでした。
桜嵐記の壮大な物語で心揺さぶられた私たち観客を包み込んで癒し、新たな時代を「Dream Chaser」夢追い人として生きる。そんなあたたかな空気とメッセージで、元気づけてくれる、そんなエネルギッシュなショーでした。
実は、私としては、観終わった当初、サヨナラ公演のショーとしては、ちょっと地味?物足りないショーだったかな?という印象だったんですね。
でも、振り返ってみて感想を書いていると、お芝居の「桜嵐記」との組み合わせ、そして、私の感じている月組の良さを再認識した時。
このショーは、ガツン!とくるものや際立って尖ったものは感じなかったけれど、すごく王道で、明日への勇気だったり、月組のもつ家族的な愛情の溢れる温かみや包容力、珠様の優しさやスケールの大きさをシンプルに表現したショーと捉えると、すごく納得のいく内容と構成だったんだなと思いました。
私のリアル観劇での珠様とさくらちゃんは見納めだったので、オペラグラス大活用で、月組のみなさんの空気感も大事に大事に味わっておりました。リアル観劇は1回限りでしたけど、お二人の有終の美をこの目で劇場で見ることができて幸せでした。
╰(*´︶`*)╯♡
桜嵐記の感想はこちら↓
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