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#パレード【Netflix映画】
小松菜奈×坂口健太郎の大ヒット感動作『余命10年』の藤井道人監督の最新作『パレード』
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情報解禁後からずっと楽しみにしていてようやく鑑賞。
※Netflix映画でNetflixのみで鑑賞できます。
▪︎あらすじ
瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)。離ればなれになった息子・良を捜す彼女は、道中で青年・アキラ(坂口健太郎)や、元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会う。ここは“想いを残した者たちがとどまる世界”だった。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく。それぞれの秘密と哀しみが癒されたとき、一筋の希望が生まれるーー。
家族や恋人、友人、昔の想い人などに対し、前世への未練を持つ人たちが、月に一度(新月の夜)にのみ“会いたい人”を探すという、ややファンタジーな物語。
各キャラの物語にスポットを当てる群像劇スタイルで、長澤まさみはじめなかなかに豪華なキャストと壮大な映像から大作感漂う本作ですが、結果この物語は何を伝えたかったのか………
私なりに本作の魅力と疑問をまとめてみました。
▪︎映画館で観たい!壮大なロケーションによる映像美
死者の世界として描かれる街並み?や浜辺、そして主たるシーンは夜である本作で映し出される満点の星空、それらのロケーションが非常に美しかったです。
これはどこなのだろう…?
街もエキストラもCGではなくリアルっぽかったので、日本ではない海外とかで撮影していたのでしょうか。
個人的にはリリー・フランキー演じる元映画プロデューサーのマイケルが、生きているうちに完成できなかった自身にまつわる映画を撮影する浜辺のシーンの映像美が圧巻でした。
▪︎“後悔”を表現する難しさ
正直、最後までどのキャラの物語にも心情にも感情移入できぬまま見終えてしまいました。
シングルマザーの美奈子(長澤まさみ)は、仕事と育児に精一杯でろくにわが子と向き合えなかったことを悔いている、アキラ(坂口健太郎)は息子の死から離れられずにいる父、勝利(横浜流星)は一人残して来てしまった恋人のことが気がかりである、などなど。
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それらの事実は十分に伝わるのですが、彼らが内に抱えるやりきれない感情が、なぜか俳優陣たちの巧みな芝居を通してでも伝わってこない……
愛する人との再会や別れ、そして想いを断ち切ること。
なんだか全てハイライトだけを見せられている感覚で、どうも気持ちが乗らない……
それもそのはず。
個々に抱える後悔の感情はただでさえ当人にしかわかり得ないほど複雑で大きさも様々。
彼らがどんな人生を送り、どんな出会いがあり、どんな人とどんな思い出を作ってきたのか。後悔に内包される要素が多すぎるがゆえ、たった2時間で5人の“後悔”の背景を描くにはさすがに限界があったように思いました。
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ただ、恐らく本作でもっとも強くフォーカスされたマイケル(リリー・フランキー)さん、どうやら実在した亡き映画プロデューサーをモデルにしているとか。
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彼の映画に対する並々ならぬ熱量と、最後に自身の“心残り”を映画作品に昇華させる一連の流れは、リリーさんの名演も相まってかなりグッときました。
(浜辺のシーンが本当に美しかった…)
また、最も印象的だった俳優は森七菜ちゃん。
高校生ながらに自らの抱える葛藤と、死を前にした戸惑い、そしてパレードのメンバーとの交流を通して少しずつ変化してゆく心情。
全てを見事に表現されておりました!(本当に若き才能が溢れ、どんどん魅力が増すお方…)
▪︎野田洋次郎(神)による音楽の力
予告などにも使用されている主題歌「なみしぐさ」はもちろんのこと、『余命10年』に続き藤井道人監督とタッグを組んだ野田洋次郎による劇中音楽がとても美しかったです。
▼『パレード』予告編
藤井監督の作り出す映像のスケール感と、野田さんの生み出す音楽の奥行きがバチっとハマるんですよね……
『余命10年』もストーリーより音楽に圧倒されてしまった感じがあったので、本作も期待通りでした!
個人的にはもう少し感動できたら良かったな…というのが正直な感想ですが、美しい映像に浸って感傷的な気分になりたいときにオススメです!
▼Netflix視聴はこちら
▼作品情報(Filmarks)
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