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伝える

私は自分の気持ちを打ち明けるのが苦手。
嫌でも、もっと居たくても、助けて欲しくても。
「大丈夫?」「うん、大丈夫」
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大丈夫は魔法の言葉で、その言葉1つで
もうそれ以上は踏み込めない。
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自分のことは割とどうでもいいと思える性格で
その代わり大切な人たちは自分の事のように大事にしたいと思う方だ。
仮に私が苦しくても辛くても、大切な人たちが幸せに生きていてくれたら、胸が苦しいくらい、泣きそうなくらい嬉しい。それで救われる。
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だから、大切な人たちの「大丈夫」には不安が募る。けどそれは、踏み込んで欲しくないサインでもあるし、助けて欲しい気持ちも見える。
その時私は声をかけることしか出来ない。
手を差し伸べるには遠すぎて、近すぎて。
私が出来るのは綺麗な言葉を並べて願うだけ。
私と一緒に居れなくてもいい。
ただ、自分のペースで幸せに生きて欲しい。
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「自分のペースで生きる」そんなのは綺麗事だ。
だけど、この言葉を大切な人には送る。
ある種祈りのように、精一杯の寄り添いとして。
打ち明けることのできないこともある。
助けてと声が出ない時もある。
でも、例え助けを求めるのが私でなくてもいい。
私は大切な人たちが幸せにいきてくれることが
泣きそうなくらい嬉しいのだから。他は要らない
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だから私は伝える。
何かに悩み苦しみ辛さを抱えるあなたに。
私には心を救える手段も、笑わせることも
前を向かせることもできない。
でも、その代わり私の大切な人だと伝える。
幸せに笑って生きて欲しい。
ただそれだけで、幸せになれる人がここにいる。
私はあなたの存在があることで生きられる。
そう思える人がそばに居ることを伝える。
拙くて、長たらしくて、最大の愛を込めて。
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私の大切な人たちが自分のペースで生きられるように。ただそれだけを今日も祈る。

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