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エンジニアリングマネージャー 2 年目

こんにちは。めもりー(@m3m0r7)です。エンジニアリングマネージャー 2 年目に突入したので 1 年目と今について書き記そうかなと思います。

今何をしているのか?

今は株式会社トラーナでエンジニアリングマネージャー兼テックリードとして社内システムの牽引から、マネジメントまで幅広く携わっています。

弊社のプロダクト開発部自体は昨年の 2020 年 4 月に発足して、当時は業務委託と私を含め 2 人しかいない組織でした。

そして、今では業務委託を含め 10 人弱の組織規模になってきました。

直近はメインで私も含めて朝から晩まで開発していたような状態から、チームメンバーに徐々に権限を譲与していき、インフラの構築から、バックエンドの実装、フロントエンドの実装まで、メンバー間だけで課題の解決が済むようにまで自立したチームになってきていると実感しています。

私自身は採用周りや、解決が難しいタスクを積極的に改修していくスタンスで現在開発を行っていたり、ビジネスサイドとの調整をメインにしています。

1 年目の苦悩 〜チーム感と属人化〜

開発に注力していたあまり、中々採用に手がつけられない、採用に手を付けると人がいないから開発が進まないというジレンマに陥っていました。

人が増えてもチームビルディングを行う余力が中々無く「チーム感を感じない」とメンバーから指摘を受けていました。

新型コロナウィルスと緊急事態宣言の影響もあり、オフラインでのチームビルディングは控えていました。そのため、リモートワークを前提とした、チーム感を感じないという定量的に測れない、いわゆる人間の感情を満たすというのが難しかったなと振り返って思います。

エンジニアリングマネージャー 1 年目で大きな問題にぶち当たったなという感覚から、どうにかチーム感を生み出そうと様々な試行錯誤をしていました。

例えば zoom を使って定期的に長時間繋ぎっぱなしの開発を行う、開発定例を取り入れるなど、です。

他方でチーム感というのは「みんなでワチャワチャするだけではない」というのも感じていて、いわゆる協力してモノを作っていくという感覚も必要だというのがありました。

私自身に権限が集約していたり、レビューが私中心であったりいわゆる属人化してしまっているため、チーム間でのコミュニケーションが生まれづらい状態というのがあったのです。

特にオフィスにオフラインで居れば、ちょっとした雑談から仕事の相談になったりといったイベントがあったりするのですが、それがこの情勢だと難しいというのがありました。

属人化を排除すべく、レビュワーの人員を増やしたり、他のメンバーの得意箇所を頼れるように言葉で誘導してみたり、あえて難しそうなタスクをお願いしてみたり。小さいながらもコツコツやってきたおかげか、私が不在なタイミングでもうまく回っていて、徐々に属人化が薄れていると感じています。

幸い、times 文化を醸成していたおかげで、誰がどこで躓いていてどのタイミングでサポートに入ればいいのかというのが感覚ではなく視覚的にわかりやすいなとも感じています。

1 年目の苦悩 〜1on1 で見えないモノ〜

プロダクト開発部では 2 週間に 1 度の周期で 1on1 を30分程度取って行っています。
また、代表との 1on1 を四半期に 1 度行うようにしています。

1on1 で「今悩んでいることはありますか?」「マネージャーや会社への要望はありますか?」と毎度聞いていたのですが、具体的な情報を引き出すのが難しい場合があるなと振り返って痛感しています。

抽象的な質問であると、大きい事象に対してスコープに目が向きやすいため、小さい不平不満を拾い上げにくいというのが 1 年目に実感しました。

確かに、私自身がメンバーレイヤーだった時に「悩んでることありますか?」と質問されたら「(これ言ってもしょうがないしなぁ〜)ありません」みたいなのがあったり、そもそも何話そうか忘れてしまうみたいなのがありました。

1on1 は傾聴の姿勢が必要だとよくいいますが、例えば「これに不満があります」と伝えて「そうじゃないと思うけどね〜」だとか「そんなことはなくて〜」とか「それはあなたが悪い」と返すのはメンバーからしたら「あ、こいつに何話しても無駄だな」と思われてしまうし、私自身もそう思っているほうなので、話を深堀りし、理解と共感を示すスキルをより今以上に身につける必要があるなとも感じました。

最近はド直球に「今何があったら辞めますか?」「辞めないにはどうしてほしいですか」と聞いたり、話忘れていることがないかプライベートの話をしても問題無い人にはプライベートの話をしてみたり、業務で何やってるのかを話してもらったり。

1on1 は本人のための時間であると定義していますが、他方でマネージャーからのフィードバックをどうにか伝える時間でもあります。

第三者(マネージャー)目線の客観的に見た本人の弱み、強みに気づいてもらいたいという点から、業務の話で「どこらへんが詰まっているポイントなのか」というのをヒアリングしつつ、今ここらへんが弱いというのを気づいてもらうようにしています。

特にここらへんは「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」という書籍が道筋の一つを作ってくれています。

エンジニアリングマネージャー 2 年目

無事にクビにされず、エンジニアリングマネージャー 2 年目に突入しましたが 1 年目とは違い、組織のフェーズも異なっていて 2 年目は 2 年目で苦しみそうだなというのが気持ちとしてあります。

ただ、それはそれで刺激がありそうな 1 年になりそうだなと不安半分楽しみ半分です。

1 年目で右往左往したこともありつつ、そんなチームについてきてくれているメンバーの皆さんには感謝しかありません。

次にご期待ください。

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