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思考:もしも朝倉義景と入れ替わったら

 このシリーズ全てに言える事だけど、深く調べず自分の知識のみで書いてるので、怒らないでね。

 今回は姉川の戦いで負けない(負けても良いけどその後滅亡しない)ことが目標。なので姉川の戦い自体なくした方が良いね。

 可能かどうかは置いておき、越前、若狭、丹後、丹波、但馬辺りを支配下に収める事を目標にしてみるのはどうかなという思考からスタート。まず若狭でちんたらしてたらダメだけど。

 ご都合主義的ルール
1,人の生き死になど細かい部分が変わっても、結局歴史は変わらない
2,知識は今現在のまま
3,入れ替わった人の知識は引き継がれる
4,自分が死ぬのは入れ替わった人が死んだ年齢と同じかそれより後

 4がなにげに重要で、死んだ年までは死なないと判ってるので、そうとう無茶が出来る。このルールで例えば高いところから飛び降りたら、死なないかも知れないけど意識不明のまま寿命までそのままなんていうのも有り得るかも知れないけど。

 まあ、要するに今回の例だと天正元年8月20日(1573年9月16日)までは死なない事が確定。また、政務も軍事も朝倉宗滴が執ってたので、事実上の当主は朝倉宗滴だったみたいだけど、とりあえずは天文17年(1548年)3月の家督相続に転生という事に。朝倉義景16歳。

具体的にどうすれば良かったのか

・足利義昭を擁して上洛してたらどうなったか
・姉川の戦いで自身が出陣してたらどうだったか(それ以前の若狭出兵とかも)
・もっと早く若狭を(しかも完全に)支配下に収めてたらどうだったか
・朝倉宗滴に聡明な若き当主と信じ込ませたら

 姉川の戦いは元亀元年(1570年)6月28日で、ここが事実上のターニングポイントなので、ここでいかに勝つかではなく、如何に姉川の戦いに持ち込まないかが大事な気もする。

 ちなみにですが、朝倉宗滴が生きてる間の朝倉家は強大だったらしいので、それが事実だとして、いかに継承するかも大事。

足利幕府の有力者として勢力を伸ばすには

 情勢的に可能だったかはともかくとして、そもそも足利義輝を殺させない事こそが大事な気がするけど、でもまあ細川晴元の娘を正室に迎えたりしてるので、その足利幕府的な立場を利用して、日本海側を西に向かってガンガン制圧していきたい所。

 朝倉氏の出自は但馬国なので越前から但馬まで制圧するのを目標に、永禄8年(1565年)の足利義輝暗殺まで領土を広げたい。

 それをする為にはどうすればいいか、考えていきます。

同名衆と年寄衆(評定衆)を編成し直したい

 歴史の古い家ほど同族だらけ。というか大半がそうだよね。重臣(年寄衆)の中で有力者は婚姻とかで外戚になるのもまあ普通だと思うけど、この既得権益的な体質が非常によくない。でも歴史の無い国と違って、意味不明な出自の者を実力主義で取り立てるなんて困難。

 他国衆なんてきっと足軽(下級の職業軍人)を統率する足軽大将とかだっただろうし。

 これは実際どこでもそうだったと思うし、自治支配する国人達を束ねる連合軍的な存在ばかりなの同様、きっと朝倉家だって同名衆が各自自治支配してたと思うので、ここを全てなんとかしたい。かといって同族を滅ぼしまくって味方を減らしてしまうのも良くないので、圧倒的な力を得る事で、逆らえない様にする。

 何をするにも財力が必要となるし、雑兵ではなく自前の足軽を養って鍛える方向で、直轄領(朝倉義景の領地)で出来るだけ力を蓄えて圧倒的な力を持つべく考えてみます。

・足軽戦術
 木下藤吉郎が兵をうまく統率して足軽的な戦術で活躍したのを参考に「足軽には足軽の戦法があって、旧来の守護大名とかでは知り得ない戦い方があった」という仮定に基づいて考えていきます。

まずは産業

 そもそも米は通貨として使われていたから、食べずに売買してた人達ばかりだった訳で、ここは商業を奨励して、そこからガンガン税制を得ていく。ここを強化するだけで結構違う気がする。豪商を保護して支援させるとかでもいいけど、ここは近代の知恵を用いて、直轄で稼げるようになりたいところ。

 農業と水産業が盛んでそこそこ豊かな国だったらしいけど、安土桃山時代、越前まで貿易船はきてたのかな。古くは渤海とかと貿易してたみたいだし、日宋貿易では敦賀と博多が拠点だったけど。安土桃山時代では九州や西日本が貿易盛んで細川氏と大内氏で日明貿易の覇権を競って争ってたし、堺には来てたけど、越前にも来てくれないかな。

 と、ここまで書いて思ったけど、きっと私貿易の拠点としてそれなりには来てた気がするので、いわゆる倭寇扱いされてた非公式貿易船とかは来てたという事にしよう。

 といっても越前に何があったのかよくわからないけど。越前和紙とか越前焼とか銀とか? そもそも古くからの日本海側から近江ルートでの流通拠点として、それなりに栄えてそうだけど、変に重税課しても越前に寄りつかなくなるだけだから、兼ね合い難しい。

 わからないことで悩んでも判らないままなので、ここはまあ産業を奨励するという事で。本当は無駄に沢山ある荘園を全て取り潰したところだけど、朝敵にされたりしないかな。

豪農の解体

 人口はそこそこ居たみたいだから、小作農をなくして豪農の類いを解体。力を持たせすぎない。と、いってもこういうのって国人がそのまま小作農支配して年貢とは別に徴収してたりするので、絶対反乱招くから、他国侵略して分捕るのが一番手っ取り早い。

 そもそも貴族が無駄に贅沢する為に奴隷搾取してるだけなので、その奴隷支配を少しでも弱める。雅とかいってクソどうでも良い宴とか開いたりもしない。

強兵

 甲斐の様に貧困にあえぐ山国の人はそもそもが屈強なので、そういう人達と同じ強さになるなんて難しいので、ここは現在の知識を使って強兵に育てる。

 産業奨励によって得た財力(得てると仮定)で次男以下を常時雇って訓練。兵農分離。山国の人間は世界的にみてどこも強いし、越前だってそこそこ山国だから本来強い人達の筈なので、スパルタばりに鍛える。

 突撃は被害も大きくなりがちだけど、圧倒的な破壊力があるので、突撃による破壊力を強める為にはどうすれば良いか。

 そもそも武田騎馬隊みたいなのは想像上で実際はそこまで多くないし、馬も小さいし、なんなら場合によっては下馬して戦ってたらしいけど、騎乗のまま騎射ではなく長刀などで戦うのは南北朝辺りに西国が取り入れてた戦術で、騎馬隊が扱えれば非常に効果的なので、全員が馬に乗ってる専門の騎馬部隊を少数でいいから編制。木曽馬みたいな小さな馬でどのくらい効果あるかわからないけど。

 槍も武田家を見習って殴り合う為の武器として先端に鈍器をつける。弓は弩を作らせて、連射可能にする。でも鎧貫けない気がするから、足止め的なものになりそう。だったら投石部隊で良いじゃんってなりそう。

 どのみち主力はいわゆる歩兵なので、薩摩藩士みたいに薬丸自顕流よろしく初太刀に命を燃やして、キチガイの様に奇声を発しながら突撃。

 あ、これも突撃だ。やはり突撃による圧倒的な破壊力を生むためにも、次男以下の子供を徹底的に鍛え上げる。足軽がキチガイの様に叫びながら刀を上段に構えて突撃するのは良いとして、どうやって近づくかと考えたら、やはり騎馬で突進してある程度近くなったら下馬して突撃、が良いかも。きっと武田軍もそんな感じだったんだろうなと推測してます。

 戦車とかがなかったのは単純に馬が小さかったからかな。

  まあ武器や戦術の事は置いとくとして、徹底的に訓練して組織化する事で、統率とれた軍隊を作る。それだけで例え少数でも大きな戦力だと思う。

食生活

 甲斐とかでは常に食料不足だったからか、普通に鳥を食べたり行軍中馬をつぶして食べたりしてたらしいけど、職業軍人は子供の頃から魚や肉などをガンガン食べさせる事で大きく育つ様にする。牛とかガンガン育てて食べてもいいよね。デカい者は強い。

 そもそも鍛えるのは武士だけで良いという考えではなく、兵士を鍛える感覚なので、食生活の改善も大事。

 山県昌景は130センチくらいしかなかったらしいけど。

朝倉関係なくなってきたので話を戻す

 要するに財力を養って、自前の軍隊を作って支配を強めて若狭などをもっと早く併合。一向宗とは戦わず寄進し続ける。能登にも向かわず。なんならとっとと近江を制圧しても良いくらいだけど、若狭の侵攻にすら苦戦してるくらいだから、自前の軍を如何に鍛え上げるかが大事。

 あとはとにかく財力があればそれだけで強いので、商業で成り立つくらい稼ぎたいところ。この時代すでにあったけど、醤油とか作れないかな。

 とっとと織田と同盟結んで、北陸地方の備えとして生きるのも手だけど。浅井朝倉の同盟を結んだところで、史実では朝倉自体が頼りなかったから、浅井よりも強ければそれでよし。

 いまふと思ったけど雪国の兵もそこそこ強いと思うので、やはり越前兵が弱いのではなく、朝倉宗滴亡き後の朝倉軍がザルだったのかも知れないので、軍を少数でいいから鍛え上げて組織化するだけでもやはり全然違う気がしてきた。そしたら浅井と早い段階で協力して、朝倉に近江を完全支配させて朝倉家は日本海側を西に向かって支配。

 美濃は京に向かう要地なので誰が東からやってきても、近江は隣国として衝突は避けられないので、結局争う事にはなりそうだけど。

 早い段階で源頼朝ばりに自ら出陣する事はなくなってたけど、ここは朝倉義景自らガンガン出陣。自分の寿命までは死なないルールがあるから、安心して戦ができる。なんなら朝倉宗滴存命中の出陣ならば先頭に立って突撃してもいいくらい。

 なんだかまとまりないしふんわりしてるけど、おわり。








私腹を肥やさない感じです。