なにをよりだれと
いつかまた変わるのかもしれない。少なくともいまはそうだ。
あれやりたいな〜これやりたいな〜という欲望は尽きないわけだけど、少し形がかわってきたのかなという気がしている。
なにをよりだれと
「なにを」より「だれと」を優先したくなった。というか、「なにを」と「だれと」がセットになったというほうが正確かもしれない。ちなみにこの「だれと」には「ひとりで」も含まれている。
これまでは「あれがやりたいな〜」と思ったら、実現できるチャンスをどこへでも探していた。それがいまは「あれがやりたいな〜」の時点で、「あの人と一緒に」が決まっている。「あの人」とじゃなければ「あれ」は別にやりたくないのだ。
こんなことを考えだした理由には、「ひとりひとりに使える時間が少なくなったこと」が関係しているんじゃないかと思っている。
学生の頃みたいに、自由に使える時間がたっぷりあるわけでもなければ、社会人なりたての頃みたいに無理して時間をつくることも難しくなってきた。
なにより家族ができた。妻と愛犬、いちばん時間を使うべき人たち。序列は絶対に守らなければならないし、守りたい。ついでにいえば、家が職場から遠くなったことも関係しているかもしれない。
なにはともあれ、「だれとやるのか」も選びたくなったのだ。その人以外が好きじゃないとかじゃなくて、「あれ」は「あの人」とやりたいのだ。やりたいことに「人」という要素がついてきて、それがセットでやりたいことになったのだ。
「時間は有限だ」とか「タイムイズマネー」とか五月蝿いことがいいたいわけではない。いまは「だれと」を大切に感じる時期。「あの人」と紡ぎたい。それだけ。
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