もう少しだけ正々堂々と恨ませて
私は長い間生きづらい人生を歩んできた
両親は私が2歳の時に離婚し母に姉と2人育てられた
母は優しい時もあったが余り覚えていない
聞き分けが悪い自分が折檻されたことと
常に寂しかったことを覚えている
姉は今思うとヒステリー気味でキツくて怖かった
言い返すと100倍で言い返された
いつしか私は言い返さない 反論しない子供になった
子供ながらの無邪気な質問をしても母と姉に怒られた
私は3人家族の中で不要な存在 役立たず
ずっとずっとそう思い続けて大人になった
大人になった後も自己肯定感が常にマイナスで自分に自信がなくて本心を言わなかった
自分の気持ちに鈍感で自分の痛みが分からなかった
自分はダメな人間だと 不要な人間だと
どうして早い段階で死ななかったのかと
思いながら生きてきた
26歳から心の病に罹り 病歴がない期間も少しあるけれどほぼ心の病にずっとかかっている
そして現在進行形だ
最近やっとありのままの自分を受け入れることが出来た
生まれて半世紀が過ぎようとしている
長かった
生きづらかった自分は幼い時の家庭環境が原因
あなたが悪いのではないと幼い私に声を掛けることが出来た
そして 正々堂々と母と姉を恨めるようになった
ずっと恨まずにきた
私が悪いと思ってきた こんな性格も こんな生き方も
ずっと私が 私だけが悪いと思って生きてきた
私の存在なんてなくなってしまえばいい
ずっとそう思ってきた
恨みから解放された方が良いことはわかっている
でも私はもう少しこの恨みを味わいたい
やっと正々堂々と恨めるようになったのだから
もう少し恨ませてほしい
そして 正々堂々と恨めるようになった私を
誇りに思う
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