アイドルビジネスモデルの転換期② (再生編)

 カタゴラスです。今回の記事では『アナログ式のイベントを行なってきたアイドルをどうデジタルに還元するか』について話したい。

 まず、忘れてはならない前提について話す。私は約7年間アイドルの応援しています。これまでに、ネットを利用し画面越しでイベントをする形態をとっていたグループはありました。そのグループは「わーすた」と「でんぱ組.inc、』です。両グループとも、会わないで行えるイベント(exネットサイン会や特典争奪ビンゴ大会)を画策してやっていました。これは日本人のみならず、海外のファンも参加しています。つまり、

 世界も視野に入れていたからこそ、ネットでのイベントも展開し、力を入れる必要があった。


 この面で、日本だけで活動していたグループよりも、現状に適応できそうな経験を得ています。挙げたグループは、私の推論にはなりますが、日本のアイドル市場は飽和状態だからこそ、世界に目を向けたという面で最先端だと思います。だが、そうは言っても、メンバーが集まって活動することは当面の間出来ません。では、どうすれば停滞せずに、少しだけ活動できるのか?どうにか、工夫してやれそうなことはないのか? これしかないだろうという方法を綴ります。

①Zoomを使い、40分を一括りにし、ビデオ通話で一人の持ち時間を30秒程度にしアイドルと話す。

 「家の中での過ごし方が、同じ人達で何かをする」のにうってつけなのがZoomです。「メンバーのプライバシー面はどうなんだ?」という意見が出ると思いますが、PCからインストールして配信すれば、背景を別のものに変えられます。PCを持っていないメンバーに関しては、声のみで配信をする。声のみの場合は、握手券一枚につき倍の60秒話せるなどにする。

*その際に、スタッフが顔無しで配信を監視をし、ファンが変なことを言い出さないか見張った上でやれば問題発生の抑制になると考える。

 通常時に、握手会をしていたグループは握手会の券1枚を30秒分のビデオ配信に代替できると思います。握手会を行なうグループでは、登録時に、個人情報の入力が必要な為、運営がメールでイベント参加予定だった方のみに、Zoomの部屋番号とパスワードを送信するという流れではいかがでしょうか? (*参加予定じゃなかった人に伝えて参加させた場合は、運営側が二人を出禁にする。ビデオ配信で、運営の監視もあれば顔も割り出せる)

  アイドル側は、一日に二コマ(80分)やるという規則を設けて、連日配信にならないようにスケジュールを運営が組んでいく、または間隔を空けて気長にやれなくはないと思います。

 もちろん、私が見てきたファンの中には『会えないイベントで代替などできるはずがない』とエゴを突きつける方もいます。しかしながら、イベントで得られるはずだった収益が0のまま停滞するだけだと、大きな事務所でない限り、アイドルグループを維持することが困難な現状だ、と捉えています。

 今、アイドルの運営は、'闇雲に時間をかけて答えを探す'のではなく、"行動できる範囲で代替案にどんどん着手するべき"なのではないか。

と私は思います。

 ファンとアイドルを直に会わせる場を設けられた時のような利益は、出せないかもしれません。しかし、何も手を打たないまま徒に時間だけが過ぎると、ファンがアイドルを応援するモチベーションが保てなくなり、離れていってしまうという懸念もある。無鉄砲かもしれないが、できる限り早く行動を起こす覚悟を奮い立たせてほしい。

 

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