推しのために可愛くなりたい。は?
今やマストのTikTokを見ていると平均ユーザーは10代だと言えるだろう。
その中で、「オタク」に部類される子たちの投稿を見ることが好きだ。
私が知らない界隈、考えもつかない嗜好が蔓延しているからだ。
しかし、当然のことながらすべてが共感できるものではない。
私より人生経験が短い子たちの思考であるから、私が達観した意見を持っている場合もあれば、若いからこその考え、視点もある。
17と21の思考の差なんてと考える大人は多いかもしれないが、この年代の5歳差には大きな差がある。
大学生になる事、アルバイトを経験すること、自分に責任を課せられる機会が多いこと、就活をしていること。
これらの事が心理的影響を与えているのは言うまでもない。「若い」と言えども多くの差が生まれる。
そんなことはさておき、
私の歴代の推しを簡単に紹介する。
嵐 松本潤 10歳~現在
ミュージカル俳優 18歳~20歳
しわくちゃ笑顔 19歳~20歳
天気の子 20歳~現在(弱め)
カエル 20歳~現在(酷め)
ひげ森三中大島さん 21歳~現在(メイン?)
すなわち現在だけで4人を追っていることになる。
決してつらい日々ではない。辛いことや偏りは当然生まれるが人生の7割は楽しく生きていられる。
私は、様々な点で普通のオタクとは少し状況が違うため、あまり一概には言えないが私はTikTokで見かける10代の女の子たちが言う「推しのためにかわいくなる」という言葉が大嫌いだ。
私の人生のテーマは「可愛いと思われたい」であるため可愛いには固執して生きてきたのだが、「推しのために」という枕詞が気に入らない。
いいか?若い女たち。推しなんていつでも変わる。若い女の「好き」なんて全くあてにならない。
そんな不安定な心の中で「推しのために可愛くなる♡」は何の効力にもならない。
推しが変わったら、推しの熱愛が報道されたら、推しが中心の世界ではなくなったら可愛くなくなる。すべてのやる気をそぐ。
コンサートが決まってからその日のことに思いを馳せ、服装を考えたり、美容院を予約したり、見えもしないネイルをしてみたり。
ダイエットしてみたり前日にパックしてみたり。
とっても楽しいし、ワクワクするのもよくわかる。
でも、それはとてもむなしいことだからやめた方がいい。
自分のために可愛くなってほしい。
自分の可愛さのために行動してほしい。
誰かのための可愛いはいつか限度が来る、いつか疲れる。やめなさい。
「可愛い」は最大級の鎧だ。
しかし、推しのための可愛いは自分を最大級に輝かせることが出来ない。
なぜなら心のどこかで「どうせ見えない」と思っているからだ。
自分が自分をかわいいと思えることを基準にしていくべきだ。
「推しのために可愛くなりたい」
可愛いへの導入にするのであれば何の問題もない。
しかし、あくまで導入にしてほしい。
推しのために可愛くなるのではなく「いつか推しにばったり会ったときに可愛い女がいると思ってもらえるように」可愛くなってほしい。
ひょんなことから推しと飲みに行ける日が来たりするから。
推しに合わせた可愛いより自分の魅力を最大限に引き出す可愛いで推しを殺しに行こう。
「もし、推しが私を悲しませることがあったらもっともっときれいになってやる。」