陽の当たる部屋の中で(2)
『いつも、渡り廊下に立っているあのときの自分を思い出す。
高校生のときからずっと、あなたに慰めてもらってばかりだね。
渡り廊下に立つ私は、いつも困ったような顔で笑って、「大丈夫、大丈夫」って言ってくれるね。
自分を押し殺して、たった15で頑張って頑張って頑張っていたあなたにそんな顔をさせてしまって、本当にごめんね。
あなたの思う未来にできなくて、ごめんね。』
少し前、こんな風に書いていたのに、この間、ついに笑ってくれなくなってしまった。14年経って初めてだった。
怒ったよう