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ドキドキしてる?

こないだの週末、友達とTalkingRock!Fes2023に行ってきた。

フェスやライブは音楽を楽しむというのは勿論、曲と曲の間にアーティストが話すMCという時間を楽しむのも醍醐味の1つだ。

ガチガチに用意してきた固くて熱いMCもあれば、尺短めでクールに決めるMCもあれば、溢れる感情をその場で言葉にするMCもある。

ライブごとに内容の変わるMCはレポートとしてTwitterなどで残されることも少なくない。

恐らくメモをとって、会場に来られなかった人や振り返りたい人のために残してくれているのだろう。

そんな遠隔でも永続的に楽しめるようになったMCだが、僕はやっぱり生で聞くのが好きだ。

MCは言うなればシャワーのようなものだと思っている。

降り注ぐ言葉が気持ちが良くて、次第に心が洗われていく。

どうにかその内容を残そうと思っても手のひらで掬うことができる分くらいしか残せない。

無駄にしているとかじゃなくて、その時その瞬間に語られたMCの内容は確かに僕に届いていて、僕の心を包み込んでいる。

だがそれがどんなものだったか説明するには降り注ぐ言葉たちはあまりにも刹那的すぎる。

そんな一瞬に輝きを放つMCを前にすると、1秒もよそ見できないと思ってしまう。

真っ直ぐ向き合って、言葉に耳を傾ける。

変な宗教か、と思われるくらい自分でも聞き入っているなと感じる。

だけどそれが良い。

たまに僕のことを言ってるんじゃないか、ってくらい自分の境遇にピッタリのMCがあると思わず胸が熱くなる。

ドキドキするってこういうことかもしれない。


同じアーティストのMCを複数回聞くとほんの少しずつだけどこの人たちが何を大切にしていて、どういうことを言いたいのかというのが見えてくる。

それに共感するからまた聞きに行く。

そんな価値観の近い人たちの音楽だから聴きたくなる。応援したくなる。

音楽の世界は音楽だけに留まらない。

言葉や心や人に広がる。

アーティストでもないのにこんなに熱く語ってしまって恥ずかしいけれど、僕はそのくらい音楽とそれを取り巻くものが好きだ。

愛と平和を歌っても相変わらずな世界で
変わらず愛と平和を歌うのが僕の戦いさ

ハンブレッダーズ「BGMになるなよ」

音楽の力じゃ世界は変えられないのかもしれないけど、僕はそれでも音楽の力を信じたい。

休み時間走り回ってたやつも、図書室で本読んでたやつも、教室で談笑してたやつも、特に何もしてなかったやつもみんな集まって合唱してたみたいに今の世界が平和になればいいなと思ってる。

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