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競争から共創へ、競合から協業へ【#今日の朝刊(合併号) ボクの注目記事】2020/09/10 & 2020/09/11


昨日の敵は今日の友。
時代の変化に対応するため、
競合関係だった企業との
連携の話題が出てきましたので、
今日の「一番気になる」はそんな記事を
2つほどピックアップしました。
今までは、「何とかあそこから
シェアを奪ってやろう」と考えていたのが、
突然「一緒に頑張ろう」となったとき、
うまく頭の切り替えができるかどうか。
「競争」という思考パターンは
案外根深く刻み込まれていますから。
 
 
◉今日の一番気になる

・〈外食サバイバル〉(下)収益確保 なりふり構わず


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63705550Q0A910C2TJ2000/

”アークランドサービスホールディングスは
運営するとんかつチェーン「かつや」で
競合する企業のメニューを相次ぎ投入した。
築地銀だこの冷凍たこ焼きを販売し、
ごはんを居酒屋「養老乃瀧」が提供する牛丼に
変更できるサービスを期間限定で行った。
参入障壁が低く競争の激しい外食で
競合商品をそのまま扱うのは異例だ。
かつやの8月の既存店売上高は3%増と
何とか前年を上回ったが、安心はできない。
関係者は「競合と一緒になって乗り越えなければ」
と打ち明ける。
資金流出が止まらないなか、
外食産業は生き残りをかけた時間との闘いが続く。”

・花王・ライオン 異例の連携


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63712390Q0A910C2TJ2000/

”競合関係にある花王とライオンが
ここまで本格的に手を組むのは異例。
「競合だが、ESG(環境・社会・企業統治)の視点では
協業相手」(花王の沢田道隆社長)として
関連技術の共有を決断した。”

「競合から協業へ」の記事が2本続きました。
目的はそれぞれ違いますが、これからは個人も企業も
柔軟に協力しあっていく時代になることを感じさせます。
 
 
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◉政治

◉経済

・投資、設備から人材へ


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63704500Q0A910C2MM8000/

”日本企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)
に向けた社員の再教育に乗り出す。
三井住友海上火災保険は約5千人の営業社員に
データ分析の研修をする。
日立製作所もグループ全16万人にデジタル教育を始めた。
モノの販売が中心の時代は投資対象も
設備が中心だった。
データや知識が富の源泉となるデジタル時代を迎え、
人材への投資にシフトする動きが強まる。”

ようやくといえば、ようやくという感じだ。
コロナ前から、これからは人的投資だと言われているし、
コロナになって、DXが必要だと半年前にはわかっていた。
今「DX始めました」というのは、
気温が30度を超えてから「冷やし中華始めました」
と言っているのであり、ちょっと乗り遅れている。
 
 


・ドコモ口座 安全後回し 拡大優先で管理甘く


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63703700Q0A910C2EA2000/

セブンイレブンにつづき、
最大手が遅れを取り返すために
セキュリティを緩めて失敗する事例。
しかも銀行口座だからタチが悪い。
セキュリティの油断がブランドイメージの
悪化に与える影響は年々増している。
 
 
◉社会

・【パクスなき世界】自分の価値を自問する


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63336580S0A900C2MM8000/

”企業に所属するだけで
豊かさの恩恵を被ることができる時代は終わった。
断絶をあおるのでなく、変化が不可逆的だと理解し、
時代に合った価値観へのシフトを促すのは政治の役割だ。
突然のウイルスは特定の組織や価値観との結びつきに
依存する社会のもろさを露呈させた。
一方で自身の強度を高め、
身近な人たちとの新たなつながりを求めるなど
個のポートフォリオの組み替えも始まる。”

日本経済新聞という新聞が、ここまで明確に
「企業に頼る時代は終わった」と1面で書く時代。
果たしてこれは、どこまで真剣な訴えだろうか。
日経新聞が個人向けに何かやっているようには
あまり見受けられないが。
大言壮語を吐くのは、案外簡単だ。
 
 


・【ヒットのクスリ】バンクシーに学ぶ発信力


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63615640Z00C20A9TJ1000/

”2つ目は情報発信力。
バンクシーに詳しい東京芸術大学大学院の毛利嘉孝教授は
「(残された作品は少ないのに)これだけ有名になったのは
ネットの使い方など情報発信が巧みだから」と話す。
バンクシー作品は落書きだから消されるし、
作品は描いた場所でしか鑑賞できない。
アート作品はモノだが、コトとして消費される。
バンクシーの場合、作品を超えてもはや現象である。(中略)
「クリエーターは未来を予見し、
私たちに『以前』のような色彩では物を見させないのです」。
成熟社会にはアート性がより必要になる。
生真面目さでは面白い商品は作れない。
現状否定が必要なわけで、少しでいいから反抗心を育もう。”

アンディ・ウォーホルを、アートの量産化を成功させ、
アートを身近にした人とするならば、
バンクシーは、アートを「複製も保存もできない
特権的なもの」に変えた人と言えるかもしれない。
もちろん今は少しその特徴を緩めてはいるものの、
時代が何を求めるか。そこに行かないと見れないもの、
いつでも見られるわけではないものに、
人がお金を払うようになっている。
そんな見方もできるかもしれない。 
 
 
◉技術

【DX TREND】大林組、全建機を無人化へ


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63652580Z00C20A9TJ1000/

”大林組の完成工事原価は20年3月期(単体)で
1兆2134億円。無人化を進めれば
原価の10.1%を占めた労務費を削減できる。
だが同社が目指すのはさらに先。
自動化技術の「プラットフォーマー」だ。
建設現場のデジタル化では、
日本のゼネコンが世界に先駆けている。
人件費が高いうえに少子高齢化が深刻なため、
自動化に取り組む動機が強いからだ。
今後は世界で人手不足が課題になる。
新興国の建設会社に自動化技術を販売すれば
新たな収益源を育成できる。”

国内の人件費の高さや少子高齢化という課題が
自動化・省人化という技術進化の果実を
大きくするのが大手の世界。
一方で中小はそういった技術開発ができない分、
自社の人材にしかできないことを磨く必要がある。
 
 
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