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マーケティング

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マーケター目線のコラムやニュース(日経MJなど)まとめ。
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記事一覧

【不満足から味変を仕掛けるマーケティング】

【不満足から味変を仕掛けるマーケティング】

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を
観てきました。

事前の情報発信をほとんどしないという
宣伝手法にも注目されていますが、
実際に観てみた体験からして、
はやり注目すべきはその物語構造であって、
宣伝手法はそれに従ったものに
すぎないのかなというのが今の印象です。

ほぼほぼ事前情報なしで映画館に向かい、
作品を見て感じたのは、
「確かに映像表現は
ジブリが開発したそれのオンパレードで、

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【道端の紅い実に学ぶコントラストのマーケティング】

【道端の紅い実に学ぶコントラストのマーケティング】

昨日、息子のサッカーの試合の帰り道、

娘が走り寄った小さな紅い実。

名前も何も分かりませんが、

目の前のたくさんの視覚情報の中から

娘が一目散に寄っていく様を見て、

「これもまたマーケティングだな」

と思ってしまう、マーケティング中毒者です。

それにしても、この紅い実は、

とてもよく目立ちます。

植物の実の役割は、

動物に食べられて、

その中の種子が動物の糞として排泄されて

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【解約を逆手に取ったマーケティング】

【解約を逆手に取ったマーケティング】

つい最近、多分4年くらい継続していた

会員制サービスを解約したのですが、

その時に思ったのは

「解約って一つのセールスチャンスだな」

ということ。

解約は、恋愛関係で言えば、

別れ話を切り出すということ。

比較的短い付き合いならまだしも、

長い付き合いになってくると、

これまで共に過ごした時間への想いとか、

相手への気遣いとか、

いろんなことを考えて、

別れを切り出すのに躊

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【LTVなんて言葉は要らないの】

【LTVなんて言葉は要らないの】

僕が最近クライアントから言われるのは、

「何もお願いしてないし、

何も聞かれてない、答えてないのに、

ドンピシャなものが出てくる」

ということ。

お付き合いが長くなるほど、

相手の事業とか、その思いとか、

強みとか顧客に刺さるツボとか

どんどんわかってきますよね。

世の中は「LTVをあげろ」といっています。

顧客生涯価値、つまり顧客一人当たりから

得られる利益を最大化しろ、と

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【戦略・戦術の「できる化」とは?】

【戦略・戦術の「できる化」とは?】

昨日のお試しコンサルでは、

「紹介経由の受注を増やしたい」

「どんな媒体を作ったらいいだろうか」

というご相談をいただきましたが、

詳しく聞いていくと、

「チラシとかカタログとか作るより

明らかにSNS活用の方が効果的ですね」

という話になりました。

紹介の流れがBtoCtoCでしたので

(消費者向け商材で、既存顧客から

新規顧客を紹介をしてもらう流れ)、

チラシやカタログを

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【課題の認知は足りていますか?】

【課題の認知は足りていますか?】

よくマーケティングのお話の中で
「認知が大切」ということが言われます。

自社についての情報を
あらかじめ見込み客に知っておいてもらうと、
必要な時に思い出してもらえたり、
プロモーションが浸透しやすかったり、
商談の時に安心感や信頼感を
感じてもらいやすいから有利だ、
と一般には言われています。

もちろんそれは正しいのでしょうが、
意外と見落としがちなのは、
「自社の認知」と同じくらい
「課題

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【アテンションと引き換えに失うもの】

【アテンションと引き換えに失うもの】

「アテンション・エコノミー」

という言葉を知っていますか?

私たちが日々触れる情報の量が

多くなりすぎたことによって、

私たちは情報を基本的に

「スルー」する習慣が

身についてしまいました。

そのせいで、情報を発信する側は

あの手この手で私たちの

「注意・関心」をひくようになり、

「関心を持たれること」自体が

経済的な価値を持つようになった社会、

と考えればいいともいます。

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【出向く、山を張る⇒集める】

【出向く、山を張る⇒集める】

「マスメディアの時代は終わったー」
なんていろんなところで聞きますが、
それは物事の一側面しか見ていません。

新聞、ラジオ、テレビ、雑誌の4マス媒体の
存在感はかつてより衰えているものの、
「ターゲットが興味ありそうな
コンテンツを作って、
そこにターゲットを集めて広告を見せる」
という手段については全く終わってないというか
それを誰でもできるようになったことが
マーケティングの大転換なんです。

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NPO発ビジネスの強さに迫る!ソーシャルビジネスマーケティングの胎動を見逃すな。

NPO発ビジネスの強さに迫る!ソーシャルビジネスマーケティングの胎動を見逃すな。

一時期、とっても色鮮やかなスーツやウェアを見に待とうアフリカの男性たち「サプール」に注目が集まった時期があります。アフリカの独特な色彩感覚は、他文化から魅力を感じてもらいやすいのかもしれません。伝統的なアフリカの生地などにも注目が集まる中、そうした生地を使用したアパレルブランドが事業を拡大しています。

引用記事「アフリカアパレル」多店舗化

来年末までに3店、食器も販売 「CLOUDY」渋谷以外

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【パッケージの重要性】

ChatGPTを開発したOpenAIの

サム・アルトマンCEOのインタビューで

印象的な一節があります。

それは、

「ChatGPTが世界的に話題になったが、

それは元々あったGPTを

チャットという形式で動かしただけ。

私たちが開発したのはGPTなんだけど、

世の中はチャットという形式にすることで

初めてGPTの素晴らしさを理解してくれた。」

というような話でした。

つまり

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【買ってくれる人の探し方】

#今日は一粒万倍日
#お試しコンサルはこちらから

百貨店で外商の仕事をしている時、

いい経験になったなと思うのが、

「着物の販売強化」です。

なんとなくわかると思いますが、

着物の販売というのは

どんどん難しくなっています。
#着る人が減っているから当然です

しかし、百貨店としては

着物商が自分たちのルーツでもあるし、

百貨店が着物を扱わなくなったら

着物の生産者さんたちは

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【単価を上げるために】

今売っている1000円の商品を、

1500円で売りたいとします。

どうしますか?

内容量を1.5倍にする?

品質を1.5倍にする?

量も質も変えずに、売り方を変える?

色々なやり方はあると思いますが、

今1000円の商品を「1回だけ」1500円で

売ることはテクニックでできたとしても、

ずっとずっと1500円で買ってもらうのは

難しそうな気がします。

もしそれができるなら、

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【パーパス経営は儲かりますか?】

先日参加した
「パーパス経営とマーケティングの役割」
というセミナーのなかで、
講師に質問していただいた回答が
とても面白かったので、おすそわけ。

その講師はよく、
「パーパス経営は儲かりますか?」
と聞かれるそう。
でも、パーパスって企業の存在意義だから、
「自社の存在意義にそった経営をするって
儲かりますか?って言う質問は、
なんかおかしいですよね?」と。 #おっしゃるとおり

そこで中島は

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【誰が買うんだ、そんなもの】ミズナラリキュールの事例

たまに立ち寄るバーで、
面白いものを見つけてしまいました。
ミズナラのリキュールです。

ミズナラというのは、樹木の一種で、
何年か前から「シーバスリーガル」という
ウイスキーのメーカーが、
ミズナラで作った樽で仕込んだウイスキーを
売り出して人気を博しました。

そんなミズナラの香りを閉じ込めた
リキュール=甘みのあるお酒が
そのバーには置いてあって、
僕は気になって
「それって、ミズナラのフレ

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